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オリジナルギター4 ネック3:木材 へのカットライン書き [original guitar4]

ネック寸法書き.JPG

1.横方向の基準はヘッドを上に向けて右側面にとる。ここを基準にスコヤを使って直角に、ナット位置(ヘッドとの角度14°が開始するところ)に基準線を引く。

2.ヘッドの幅が最大70mmなので、ネック全体の幅も70mmにする。

縦方向の中心線を基準である右側面から35mmに引く。

3.ナット位置(ヘッドとの14°角度が開始するところ)から350.7(14フレット分)+9mm(ナット幅+0フレットまでの距離)に、14フレット(ボディ端)線を引く。

4.今回は、ボディ内までネックを一体化させるので、ナット位置から441.7mmにネックエンドの線を引く。

5.トラスロッド溝の外形、カーボンロッド溝の外形を作図する。

6.ヘッド部分にも中心線を引き、長さ20mm(最大幅方向位置)、長さ170mm(先端円形状の中心)、長さ180mm(ヘッド端)に線を引く。

7.0フレット(幅44mm)から14フレット(幅56mm)に向かって斜めに外形線を引く。

8.厚み方向のカットライン(ネックは20mm、ヘッドは19mm)線を引く。


今回は、ボディ内までネックを一体化させるので、ネック長さが441.7mm必要だが、購入する木材(保証長さは400mm)によっては長さが足らないものがあるので、端材を継ぎ足す必要がある。

 

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オリジナルギター4 ネック2:使用する木材 [original guitar4]

ネック材.JPG

使用する部材はアフリカンマホガニー(への字) 2Aです。2021.2に購入しましたが、5,600円しました。今は2,500円になっています。ランク2Aなので木目はきれいです。ホンジュラスマホガニーは入手しにくくなりました。木管も比較的細かいので、品質はホンジュラスのほうが良いです。


ネックについてくるサブブロックは今回使いません。フェンダーライクな取付をするのでその部分に厚さ11mmの板を張り付け、ボディに入る厚みを稼ぎます。


アイチ木材加工の長さの規格値は400mmですが、442mmあるので今回のスルーネックにはぴったりです。


1.ネック材

2.ネック補助材1

ネック端から18mm分サウンドホールに向かう部分でサウンドホール上面に載る部材(フレットボードの下に接着する)

3.ネック補助材2

ネックブロックと接合する厚さ11mmの板


です。2と3は、ネックブロック材と一緒に切り出しました。

 

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オリジナルギター4 ネック1:製作工程の手順 [original guitar4]

今回もネック製作工程のポイントは、

①トラスロッド、カーボンロッド溝切を最初に行うこと

②ネックを5つのブロック(フレットボード部/ヒール部/ネックブロック嵌合整形/ヘッド繋がり部/ヘッド厚)に分けて、粗削り・中削り・精密削りと3段階で進めていくこと

③ネックの握り部分を平らのままで、最終厚さにして、フレットボードを貼り付けること

 

です。フレットボードも表面の曲率をつける前に貼り付けます。手順はオリジナルギター2,3と同じで、以下のように進めます。

 

1.木材への寸法書き  

右側面を基準面と決めてヘッド最大幅70mmの線と中心線を引きます。それと垂直にスコヤを使ってナット位置、14フレット位置(ボディ接続位置)、ネックエンド位置、トラスロッドとカーボンロッドの溝の位置を決めます。ヘッド側にも最大幅の位置、ヘッド先端位置を書きます。

 

2.トラスロッド・カーボンロッド溝切

トラスロッド・カーボンロッド溝切.JPG

一番最初にやることは、右側の基準面と平行にトラスロッド溝を切ることです。ドレメルルータールーターベース自作の溝切治具、6.4Φビットを使って、幅12mmx深さ10mmの溝を深さ方向に2.5mmで4回、幅方向に3回、合計12回に分けて溝を切ります。同様に、カーボンロッド溝を3.2Φビットを使用して深さ9.5mmの溝を深さ方向に2.5mmで4回に分けて行います。

 

3.外形粗加工

外形粗加工.JPG

次に幅を75mm(最大幅はヘッドの70mm)ヘッド部分の厚さ19mm、ネック部分の厚さ20mm(出来上がりの最大厚さは17mm)に整形します。

 

への字タイプのネック材を未加工(厚さ27mm、幅120mm程度)のまま購入していましたが、次からは「この寸法で購入すると「外形粗加工」をしないので工数が減ります。 ヘッド外形とネック幅を粗く合わせます。

 

4.サブブロック切り出し&接着  

ネックについてくるサブブロックは今回使いません。フェンダーライクな取付をするのでその部分に厚さ11mmの板を張り付け、ボディに入る厚みを稼ぎます。

 

5.外形粗削り

 

フレットボード部/ヒール部/ネックブロック嵌合整形/ヘッド繋がり部/ヘッド を粗く加工します。

 

6.外形中削り 

外形中削り.JPG

 フレットボード部/ヒール部/ネックブロック嵌合整形/ヘッド繋がり部/ヘッド を2mm程度の余裕をもって加工します。

 

7.トラスロッド&補強カーボンロッド埋め込み

 

トラスロッド&補強カーボンロッド埋め込み.JPG

エポキシ接着剤を使って、トラスロッド調整ネジ部に接着剤が入り込まないように、尚且つ、接着後マスキングがすぐとれるようにしておきます。今回は調整ネジはサウンドボードより上に出すので、木の蓋はいりません。

 

8.ネックブロック結合部穴開け(この写真はオリジナルギター3のものですが手順はおなじです。)

ネックブロック結合部穴開け.JPG

①ネックブロックとの嵌合性を確認し、ネックブロックに中心線を引き、ビスの中心に印をつけます。

②ネックと合わせて取り付け角を確認します。

③ネックブロックにΦ2.5ビットで中心穴を開けます。次に、ネックと合わせて、中心をΦ2.5のビットで写します。これでネックとネックブロックとの位置が決まります。

④(ネックブロック側にΦ7.5で取付穴を開けます。)

⑤ネック側にバレルナット用ビスの貫通穴Φ7.5を開けます。

⑥ネック側の中心位置から同じ高さにバレルナットの中心を決め、両側からΦ2.5で中心穴を開けます。 

⑦ネック側にバレルナット穴Φ10を両側から貫通させます。

 

9.外形精密削り

フレットボード部/ヒール部/ネックブロック嵌合整形/ヘッド繋がり部/ヘッド を1mm程度の余裕をもって追いこんで加工します。

 

10.ヘッド板接着

ヘッド板接着.JPG

ヘッド板を平面度を出してから接着します。ヘッドサイズを大きめに接着して、接着後、目標サイズに近づけます。こうすることで、ヘッド板とベースとの間に隙間ができないようになります。

 

11.フレットボード接着 

 

フレットボード接着.JPG

フレットボード曲率表面加工、ネック握り形状加工をする前に、フィンガーボードとネックベースを接着します。クランプの圧力が均等にかかるので、ネックレストブロックを使わなくても隙間ができません。

 

12.フレットボード部整形

 

幅、ヘッド厚み調整 フレットボード接着後、目標寸法に追い込みます。0.5mmの余裕をもって、調整します。

 

13.フレットボード曲率表面加工

 

フレットボード曲率表面加工.JPG

サンディングブロックを使って、表面に曲率をつけていきます。ナット〜フレット~サドルまで、スムーズな曲率を付けます。

 

14.ヘッド整形とチューナー取り付け

 

ヘッド整形とチューナー取り付け.JPG

ヘッドを整形して、取付穴を開け、ペグチューナーを仮取り付けします。

 

15.ネック握り形状調整

 

ネック握り形状調整.JPG

最後に、ネック形状を整えます。フレットボードは表面が整えてあるので、傷つけないように。 ここまでで、フレットを打ち込む状態になります。

 

16.フレット打ち込み

フレット打ち込み.JPG

最後にフレットを打ち込みます。今回もフレット端を丸く処理します。こうすることでプレイアビリティが向上します。

 

という手順で進めます。ネックの製作工程はかなり固まってきて、精度も向上しました。

 

 

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オリジナルギター4 ネックブロック2:寸法だし [original guitar4]

ネックブロック寸法だし1.JPG

20mm厚のブロックを2枚に分割して、側板をつくります。ワークベンチでブロックを挟んで固定して2つに割ります。均等に真っすぐに分けるのは、一苦労です。鋸が揺らいで斜めになることを考えて鋸代を2〜3mm取ります。ここからサンディングして8mm厚の板を2枚作ります。

ネックブロック寸法だし2.JPG

左手前の2枚はネック側の補助材です。右奥がネックブロックで、後ろからの支えを含めて、6枚の直方体から構成されています。仮組みしてみました。この時点で精度は0.3mm程度には収まっています。


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オリジナルギター4 ネックブロック1:木取り [original guitar4]

ネックブロック木取り.jpg

ネックブロックは、8個(ネックの補助材が2個)の直方体を組み合わせて作ります。130x130x20のマホガニーブロックと前回(オリジナルギター3)のネック端材から木取りします。

ネックブロック木取り2.jpg

ネックブロックの各パーツを粗く切り出しました(上2つはネック側)。これから側板⑥を2枚に分割して、各パーツをサンディングして整えていきます。



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オリジナルギター4 トップの計画 [original guitar4]

「手持ちのシトカスプルースBM:2Aトリファイド処理する」のか、「既にトリファイド処理されたトップ材を購入する」のか、トップ材をどうするか決まりません。いろいろと迷いましたが、両方とも平行して進めることにしました。


1.手持ちのシトカスプルースBM:2Aをトリファイド処理しないで進める。

2.既にトリファイド処理されたトップ材を購入して、トップブレースを貼り付ける。


と2種類のトップ製作をすすめ、voicing工程

top+side in mold.jpg

top+side in mold

トップをモールドを介してサイドに固定して、周波数特性を測定します。トップ周辺が固定されているので、最終に近い周波数特性が得られます。但し、サイドが重いので、トップモノポールは、今までの経験的に完成時より50Hz程度低くなることがわかっています。当たり前ですが、バックが開いているので、ヘルムホルツは確認できません。

top+side+back in mold.jpg

top+side+back in mold 

top+side in moldに加えて、バックも固定します。バックが閉じるので、ヘルムホルツも確認でき、ほぼ最終結果の予測まで進めることができます。但し、サイドが重いのでトップモノポールは低くなります。

 

まで行います。つまり、2種類のトップを作って、モールドに入れて接着前に、その最終結果を予測するまで行います。

 

さらに、手持ちのシトカスプルースに可能性があれば(そちらの方が良ければ)、ブレースを貼り付けた状態でトリファイド処理に出します。

 

ここまでを予定して進めます。

 

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オリジナルギター4 ネックヘッド角度の見直し [original guitar4]

早速、変更があります。


ネックヘッドの弦の角度についてです。


オリジナルギター2,3ではこの角度が浅すぎて、フレットを押さえたときに0フレットで弦がスライドして、音程が狂うことがありました。


特に6弦などは、弦の巻き代を増やすことにより、この角度を稼ぐようにしてきました。

ネック角度の見直し.JPG

今までヘッド表面から弦の巻き付け位置までは4mmでした。

ヘッド天板を2mm→1mmに、ヘッドベースを0.5mm厚くすることで、計1.5mm下側にずらします。

 

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オリジナルギター4の進行状況 [original guitar4]

これからオリジナルギター4の製作を進めていきますが、


今までのオリジナルギター1,2,3と明らかに違うのは、ブログと製作が同時進行で進めていることです。


今までは、やったことをダイジェストでまとめたり、後で要らない工程は削ったりして、ゆっくりと進めてきました。


ところがオリジナルギター4では、既にいろいろと修正が入っているように、ある時点で進めていることが様々な理由により、変えたくなります。


これ自体は当たり前のことですが、時系列的には分かりにくくなるかと思いますが、よろしくお願いします。

 

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オリジナルギター4 使用する部材3 [original guitar4]

使用する木材と部品を再度まとめました。

部材表.jpg

・トップ材はどうするかまだ決まりません。

・青部分が前から変更した部材です。

・Acoustic.guitar@parts⇒Woodybluesに社名変更しています。

 

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オリジナルギター4 使用する部材2 [original guitar4]

引き続き、使用する部材の説明です。前回は木材を中心に説明しましたが、今回はその他小物や調整パーツ、補強材です。


12.ロゼッタ材

ロゼッタ.JPG

ストックしてあったロゼッタNo203Dを使います。オリジナルギター3のライン1本は殺風景過ぎました。中心だけを使います。


13.ポジションマーク

ポジションマーク.JPG

サイドポジションNo.592M 白蝶貝 2φを使用します。ポジションマークはサイドに6個しか入れません。


14.ペグチューナー

ペグチューナー.JPG

GOTOH SGS510Z-L5-L3+R3-Goldを使います。ここが最も安いですが、受注生産品なので納期が6ヶ月といわれることもあります。要注意。SGL510Z-L5-L3+R3-Goldもあります。こちらはギア比が1:21です。


15.ブリッジピン

ブリッジピン.JPG

SCUD / F-0007を用意してありますが、木製のローズウッドSCUD/F-3602に換えようと考えています。ブリッジピンの重さもトップの有効質量に効いてくるので重いものは避けます。ちなみにF-0007は3g 、F-3602は4g程度です。


16.ナット

TSUQ.JPG

0フレット仕様なので、この材質には特にこだわりません。ストックしてあるTUSQバルクPQ-9025-00から切り出す予定です。


17.サドル

サドル.JPG

ストックしてある牛骨品から切り出します。


18.トラスロッド

トラスロッド.JPG

o.SHC-405を使用します。最初の構想ではボディ側の厚さ確保ができなく、ヘッド側からトラスロッドを調整するようにしていたので、No.SHC-340を使う予定でしたが、ボディを含めたネック全体に通すようにしたため、全長420mmにします。


19.カーボンファイバーロッド

今回もネックはボディまで入るスルーネックなので、それに合わせて、補強材としてカーボンファイバーロッド CF-10 480X9.5X3.2mmを2本使用します。

 

20.フレットワイヤー

フレットワイヤー.JPG

No.SBB-217を2本使用します。カットして4本になってます。


21.バレルナット

バレルナットとビス.JPG

ネックブロックとネックの接続は鬼目ナットで考えていましたが、弦高を調整する為の機能を追加するために使用します。軽量化のためM6x15mmの短いサイズを使ってみます。


22.ビス

六角穴付ボルト 半ネジ サイズM6×40 ならなんでも同じです。ホームセンターで売っています。私はコメリで購入しました。バネワッシャーとワッシャーも必要になります。

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オリジナルギター4 使用する部材1 [original guitar4]

構想時にまとめた部品表とは少し違っているので修正してまとめ直しました。


1.トップ材

2008年に購入してストックしてあるシトカスプルースBM:2Aトリファイド処理しようと考えていましたが、既にトリファイド処理されたトップ材を購入して使おうか考え中です。購入して15年も経っていれば、それなりに自然乾燥しているのではないかとも思っています。

 

2.サイド・バック材
ホンジュラスマホガニー.jpg
2021年に購入してストックしてあるホンジュラスマホガニーBM:Aを使用します。当時は16,500円でしたが、今(2023年現在)購入しようとすると24,000円です。ホンジュラスマホガニーはネック材を含めて手に入りにくくなりました。
3.ネック材
ネック1.JPG
ネック2.JPG

アフリカンマホガニー(への字) :2Aを使用します。2021年に5,600円で購入しました。今は2,500円で販売されています???? ホンジュラスマホガニー2Aは目が詰まっていて(導管が細かい)きれいだったのですが、入手し難くなりました。

 今回はスルーネック構造でボディに入ってサウンドホール端まで繋がるので、454.7mm必要です。トップ上に出る18mmはマホガニーの端材を使用するので、ネック材としては436.7mm必要です。今回使用するものは実測で440mmあり何とか足りましたが、ネック材の保証長さは400mmのようなので、スルーネック構造は何らかの方法で継ぎ足すことを考えておく必要があります。

ネック3.JPG
A品は木目が真っすぐではないので、使用しないほうが良いと思いますが、オリジナルギター1では価格を重視して(2007年で1,100円円)使用しました。こんな木目ですが今のところ支障はありません。既に購入してから16年経っていますが、長期的には問題が出るかはわかりません。トラスロッドやカーボンロッドを入れてあるので曲がりは少なくなる(素直になる?)と思います。
P.S. 今(2023.7)確認すると、アイチ木材加工ホンジュラスマホガニーA品ならば販売されています。
4.ブリッジ材
ブリッジ.JPG
サドル溝切、ブリッジピン穴開けをしなくてよいようにマーチンタイプ ローズウッド材 無塗装#6601から、独自デザインに削りだして使用します。ローズウッド材を削りだすと重さは20gまで減らすことができます。ちなみに、エボニー材で作ると31gまでしか減らすことができません。
5.ブリッジプレート材
ブリッジプレート.JPG
ブリッジの内側に貼る補強材です。今まではバックの端材(2.5mm厚)を使用していました。今回はインドローズウッドA: 2mmを使おうと考えています。ブリッジの重さだけでなく、この部分の重さも同じように効くのでなるべく軽くしようと思います。
6.フィンガーボード材
フィンガーボード.JPG
演奏時の弦の視認性(コントラスト)を考えて、エボニー材を使います。オリジナルギター2と3に使ったエボニー材は2Aで真っ黒で良いものでしたが、近年はそういうものが手に入りません

7.トップ:ライニング材

トップのライニングはブレース接続の割れをなくすためにライニング(リバース) No.SP-11Reを使います。バックは従来からあるマホガニー品を使用します。


8.ブレース材 

スプルース2Aを購入時に9本に加工したもの(加工代は1カット100円で10カットで1000円)を使います。9本でトップ、バックブレースを賄うことができます。


9.ネックブロック材

ネックブロック.JPG

ジョイントブロック材(130×130×20)ネック材の補助材(ヒールを構成する)から切り出して作ります。


10.テイルブロック材

これもネック材の補助材(ヒールを構成する)を切り出して使用します。


11.ヘッド材

ヘッド.JPG
ストックしてあるローズウッド材を利用する予定です。ボディがマホガニーで統一感を出す場合やアクセントが欲しい場合は別な材料を使います。型紙で木目の良い場所を検討しています。
木材関連をまとめました。
 

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オリジナルギター4 設計図作成11:フィンガーボードの寸法決定 [original guitar4]

フレットボード寸法.jpg

フィンガーボード・ネックの設計値です。

ネックスケール長はショートスケールで632.46mm(=25.4mm x 249inch)。

フィンガーボード全長は、14フレット+サウンドホールまで454.73mm(=4+350.7+100)。

フレットボード曲率は、10Rのサンディングブロックと12Rのサンディングブロックですり合わせて完成させるための目標値です。

サドル上での弦間隔が、14フレット幅と同じになるように決めます。

フレット間隔は、ここのページを見てください。このページも参考になります。

 今回は、ネックをスルーネックにして、フィンガーボードのエンドはサウンドホール端まで伸びます。

 

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オリジナルギター4 設計図作成10:ブレース加工 [original guitar4]

ブレース材もストックしてあるもの(アイチ木材加工で加工済み)を使用します。オリジナルギター2,3と同じように、貼り付けてからのスキャロップ加工の作業を少なくするために事前に加工しておきます。

ブレース材.JPG

まず、この図のように鋸で余分なところを削ぎ落します。

トップブレース断面図.JPG

バックブレース断面図.JPG

次に、オリジナルギター3の貼り付け前の断面図を移し取っておいたものにサンディングして合わせます。ここまで加工してから貼り付けると、ブレーシングする作業が少なくなります。貼り付けのためにクランプを留める平らな部分は残しておきます。


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オリジナルギター4 設計図作成9:トップとバックのブレース配置 [original guitar4]

ブレース位置図.JPG

トップ側のブレースパターンは、オリジナルギター3と同じダブルXにします。Xブレース自体はLMi図面から変えていません。14FジョイントのマーチンOOOオーディトリアムをベースにしたフルサイズの図面は、ここからも購入できます。ダブルXの位置と角度ですが、クロスダイポールとロングダイポールの間隔を広げるためにトーンブレースの「X」を縦長にしようと考えています(図面には反映していません)。


結果的に、Headwayと似ています。


バック側は、Gore &Giletの本の受け売りで、オリジナルギター2、3と同じで、3本ラダー+放射状ブレースです。


参考までに、ここに色々なトップブレースパターンが載っています。


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オリジナルギター4 設計図作成8:ヘッドとブリッジ [original guitar4]

ヘッドとブリッジ.jpg

ヘッドは、オリジナルギター2から、ブリッジはオリジナルギター1からずっと同じデザインです。ビルダーのIDなので、ずっと同じデザインで行こうと思っています。


ブリッジはなるべく軽くできるようにします。マーチンタイプ30gから削っていって20g位に軽量化できます。勿論、ブリッジピンやサドルの重さも重要です。これもずっと同じデザインで行こうと思っています。

 

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オリジナルギター4 設計図作成7:サイド [original guitar4]

サイド図.JPG

Raised fingerboard構造を利用したフェンダーライクなシンプルネック構造にしたので、バックを基準面(平面)にして、トップを斜めにします。


ヒール(ネック付け根)を80mmから板厚4mmを引いて76mm、テール(ボディエンド)を96mmにします。

 

サイド高さと距離.JPG

板取りの高さを決めるのはちょっと面倒です。

 

サイドはヒール〜アッパーボウト〜ウエスト〜ロワーボウト〜テールと瓢箪型に畝っているため、板取りの距離に比例して高さは決まりません。

 

モールドにヒールからの距離が書いてあるので、100mm毎の板取りの高さをボディヒール端からの距離に比例した高さ(下側の図)を出して書き込みます。

 

余裕を見てテールからウエストまでを96mmにして、ウエストからヒールまでを斜めにしておきます。

 

 

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オリジナルギター4 設計図作成6:ネック接続方法の変更 [original guitar4]

ネック仕込み角を変更するのができないのではないかとうすうす感じていたのですが、ネックブロックとネックの設計を終えたところで、ネック仕込み角が1°なので、将来的にこの角度を変えることができないことがはっきりしました。

鬼目ナットとバレルナット.JPG

オリジナルギター3でも使用したバレルナットを使うことに変更します。仕込み角の変更でビスの角度が変わってもナット側が回転するため、常に垂直にビスを留めることができます。左が鬼目ナットM6x13で、右がバレルナットでこれは長さが15mmのものです。オリジナルギター3でも使用したものは長さ30mmで、しっかりと留めることができますが、軽くしたいため今回は15mmのものを使用してみます。

ネックブロック図修正.JPG
ネック図修正.JPG
ネックブロックとネックの図面修正をしました。

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オリジナルギター4 設計図作成5:ネック [original guitar4]

ネック.JPG

ネックブロックの記事でも書いたように、フェンダーライクなシンプルネック構造で設計し直しました。


方針は、

・ネックとボディ接続全体に剛性の連続性を持たせる。

・設計・加工・調整・取り外しが簡単にできる。

・ハイフレットへアクセスしやすくする。

・ボルト等の留め具を表面に出さない。

です。


今回のネックは、ボディに入ってからサウンドホールまでネックベースが繋がっているスルーネック構造にします。


補強材は、今までと同じようにトラスロッドカーボンファイバーロッド(CFR)をいれます。但し、CFRはネックベース全体に入れます。これにより14フレット(ボディ端)での曲がりが押さえられます。そのしわ寄せ(というか力)は、ボディの弱い部分に来ます。


fallawayはフレットボードで取ります(ネックとは直接関係ありません)。


ボルトオンオフは、フェンダーの構造が最もシンプルですが、バック側のボルトが見えてしまうのはクールではないので、これをボディの中に隠しました。


今回はRaised fingerboard構造を取り入れて、完全なヒールレス構造です。


ヘッドデザインは前機種と同じで、ヘッド上のチューナー位置を下げて、ナットでの弦の曲げ角が、なるべく大きくなるようにしてあります。


今回の特徴は、ネックとネックブロックの取り付け面を左右⇒上下にして、ネック仕込み角を調整できるようにしたことです。


ネックはトップ、サイドと接触しません。隙間が空きます。隙間を埋めるためのパーツが必要かどうか、デザイン性も含めて作りながら考えていきます。

 

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オリジナルギター4 設計図作成4:ネックブロック3 [original guitar4]

ネックブロック図.JPG

ネックの取り付け方法をフェンダーライクなモノに合わせて設計し直しました。トップ、バック、ネック、サイドがすべて集まるという意味で、複雑さがここに集約されるのでなるべく簡単な構成にしました。


方針はオリジナルギター3と変わらず、

・ネックとボディ接続全体に剛性の連続性を持たせる。

・設計・加工・調整・取り外しが簡単にできる。

・ハイフレットへアクセスしやすくする。

・ボルト等の留め具を表面に出さない。

です。


ネックは、ボディに入ってサウンドホール前までネックベースが繋がっている構造にしました。ボディに入ってからも、トラスロッドとカーボンロッドを通して、強度に連続性を持たせます。


フェンダーのようにネック裏面のボルトが見えるとクールではないため、ボディ内側に隠します。トラスロッドとカーボンファイバーロッドとの干渉をさけるため厚さを10mm増やしました。


ボルトオンオフ構造は、鬼目ナット(M6x13)を使います。サウンドホールからボディの内側にアクセスして2本のボルトでネックを留めるようにします。チルトする構造は入れていません。


ネックの仕込み角は、ネックとネックブロックの取り付け面だけで決まります。仕込み角度を調整できるようにネック側を加工します。


Raised fingerboard構造を取り入れたことで、ハイフレットへのアクセスを簡単にし、完全なヒールレス構造になりました。ネックが最大で18mmボディの上にでるようにしました。


寸法関連は、ここを参照。

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オリジナルギター4 トップと弦の間隔を広げる [original guitar4]

ネックブロックの構造を決めたことで、トップと弦の間隔がサウンドホールのネック側で18mm、サドル位置で13mmの間になりました。


・弦高を上げたことにより、「2 番目の高調波の出力が大きくなり、縦方向の「ジップ」トーンの周波数でもより多くの出力が得られ」倍音のレシピを変える。


Raised fingerboard構造を取り入れたことにより、「ネックの仕込み角を大きくネガティブ/マイナスにすることになるので、弦がブリッジをヘッド方向に引っ張る力を(ギターの)正面方向に引っ張る力に変換するのです。その結果、トップ板のロングダイポール運動を幾分かモノポール運動に変換する」。


音量を上げるというより、音質を向上させる策を取り入れました。

 

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オリジナルギター4 設計図作成3:ネックブロック2 [original guitar4]

ビスを取り付ける時の六角レンチのスペースが足らないことから始まって、新しい工具を購入しつつ、Raised fingerboard構造を取り入れ、ネックブロック構成を全面的に見直しました。

ネックブロック.JPG

上の図は、ネックブロックの断面図です。トップ、バック、ネック、サイドの関係がすべて詰まっています。この設計が固まると、全体の7割くらいが終了した感じです。後は独立した各部分を前回のものに合わせて修正していくだけです。


フェンダーライクなシンプルネック構造はそのままですが、ボディに入るネック部分の厚みを25⇒35mmに増やすことで、トラスロッドをネックヘッドからではなく、サウンドホール側から調整できるようにしました。Raised fingerboard構造なので調整穴はサウンドボードの上にあります。これがネックエンドから見えてしまうので、クールではありません。調整穴は何らかの方法でカバーしようと思います。

ネックブロック寸法.jpg

Raised fingerboard構造にするためにバックを平面に、テール側の厚さを100mm、ネック側の厚さを80mmに、トップを斜めにして潜り込む構造にします。

サドル位置の高さは-8.3mmになります。


ブリッジは9mm、フィンガーボードは5mmの厚さとします。


ネック仕込み角を1°にします。仕込み角によるサドル位置の高さは5mmになります。フレットは1mm、弦高は12フレットで2mmとするとサドル位置では2倍の4mmになります。ブリッジ厚は9mm、サドル位置の高さは-8.3mmなのでサドル位置での高さは基準から0.7mmになります。これらを合わせると10.7mmになりますが、今までの経験により弦の張力による戻り分を順ぞり方向に4mmとするとサドル高は6mmになりますが、サドル高は3~4mm程度にしたいため、フレットボード(ネック全体)を2mm下げます。これでサドル高は4mmになります。


ネックの厚さは24mmですが、これに10mm厚の板を貼り付け34mmにします。このネックとネックブロックの接続は、ネック側に鬼目ナットをつけて、M6の六角ビス2本で止めます。この2本のビスでフェンダーのようにネックが取り外しできる構造を実現します。ネックに貼り付ける10mm厚の板のヒール側を1.4mm低くすることで仕込み角1°を実現します。

六角レンチのスペースは、ビス頭の厚さを含めて22mm必要ですが、28mm確保できています。


これでネックブロックの位置関係が決まりました。

今回はラディウスディッシュは使わずにバックは平面にします。

 

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薄型ラチェットハンドルセット [tools/jigs]

ラチェットハンドル.png

昨日の続きです。


オリジナルギター4では、フェンダーライクなシンプルなネック構造を考えていますが、ネックを留めるビスが外側から見えるのを嫌って、サウンドボードからアクセスすることを考えています。


しかし、このためには六角レンチのスペースが40mm以上必要でボディ厚み(85mmに)を押さえて、なおかつスペースを確保する方法を考えていますが、スペースばかりを気にして、道具に目がいっていませんでした。


こんなものが売られているので、早速購入して試してみました。

 
ラチェットハンドル高さ比較.JPG

今までのレンチの厚みが30mmで、これは16mmです。


道具を変えるだけで解決しそうです。


参考:六角ボルトと六角穴付きボルトの働きと締め付け力


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六角ボルトと薄型ラチェットレンチ [tools/jigs]

アングルラチェットレンチ.jpg

オリジナルギター4では、フェンダーライクなシンプルなネック構造を考えていますが、ネックを留めるビスが外側から見えるのを嫌って、サウンドボードからアクセスすることを考えています。


しかし、このためには六角レンチのスペースが40mm以上必要でボディ厚み(85mmに)を押さえて、なおかつスペースを確保する方法を考えていましたが、道具に目がいっていませんでした。


六角ボルト薄型アングルラチェットレンチに道具を変えるだけで解決しそうです。


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Raised Fingerboard [structure]

Raised Fingerboard.jpg

https://theartoflutherie.com/the-elevated-fingerboard-guitar-design/ より)


Elevated Fretboardとも呼ばれるようです。トップ面からネック表面が通常は面一ですが、10~20mm位上がっているモノを言います。ギターを弾くときの演奏者とネックの位置関係は通常のギターと変わりません。トップ面がネックに向かって潜り込んでいるイメージです。ネックからの弦とブリッジ(サドル)の角度を浅くすることで音量を上げるといわれています。


12(または14 )フレットより上のボディ領域で左手の演奏性を向上させるのが目的と思っていましたが、音にも影響があるといった内容が書かれているサイトがあります。


レイズドフィンガーボード(Raised Fingerboard/RF)仕様のギター について によれば、「1985年にThomas Humphrey氏がデザインしたギターで、古くはStaufferをはじめとするクラシックギター やイタリアの古楽器などで既に見られた構造のようです。現代のクラシックギター においては『弦がブリッジ(トップ板)にかかる力の向きを変える』ことが最大の目的です。つまり、ネックの仕込み角を大きくネガティブ/マイナスにすることで、弦がブリッジをヘッド方向に引っ張る力を(ギターの)正面方向に引っ張る力に変換するのです。その結果、トップ板のロングダイポール運動を幾分かモノポール運動に変換する」ということです。「鉄弦ギターにおいてはRaised Fingerboard仕様にする目的とその効果が大きく異なります」ということですが、詳細と理由は述べられていません。


The Elevated Fingerboard Guitar では、「弦の力が表板とほぼ平行な方向に引っ張られるのではなく、より多くの弦が上方向に引っ張られる」ので音質が向上するといっています。


FLORIAN VORREITER LUTHERIEでは「弦のトップに対する角度を変更し、12 フレットより上の領域で左手の演奏性を向上させることである」といっています。


アラン・カルース は「サウンドはあまり変わりません。私が実験したときは変わりませんでした」といっています。


音質は変わるような気がしますが、音量が増えるのでしょうか?理屈をよく理解できていません。

 

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弦高によって音量や音色は変わるか? その2 [structure]

オリジナルギター4の構造を設計する中で、改めて弦高について調べてみました。簡単に弦高を調節するには「サドルの高さ」を変えることです。


サドルの高さを変えると音にはどう影響するのでしょうか?


今までの私の経験では、「1~4mm程度であればあまり音に影響ない」と感じています。つまり、これ以上サドルが高すぎると、サドルの厚さ、材質、溝の深さにもよりますが、音量が低下するように感じられました。また、いろいろな記事で「サドルを高くして弦の角度を狭くしてサドルにより圧力をかけると良い」ということが書かれていますが、サドルを低くして角度を広くして圧力がかからなくしても音量、音質とも変わったと感じたことはありません。この定説は疑わしく、ある程度の圧力が加わっていれば良いと感じています。


サドルを高くし過ぎると弦の長さが変わってきて、イントネーションにも影響があると思います。


これに関してかなりマッチした答えがありました。アランカルースの意見を要約すると


弦が振動するときに生成される「信号」は 3 つ

1.最も強いのは「横」信号です。弦が上下に動き、ブリッジを上下に引っ張り、トップがスピーカーのコーンのように動きます。これはトップが音を出すための非常に効果的な方法

2.次に強い信号は、平均して横方向の振幅の約 1/7 であり「張力変化」信号です。弦がまっすぐな「静止」位置から変位すると、弦はよりきつくなり、サドルの上部をナットに向かって引っ張ります。これは横方向の動きの全サイクルごとに 2 回発生するため、張力信号は弦の基本音に対して「オクターブ 2 倍」になります。ブリッジを大きく揺らすにはかなりの力が必要です。結局のところ、私たちはそれに抵抗するためにトップスを作ります。また、ブリッジを揺らすと、ロワーボウトの半分が「上」に移動し、残りの半分が「下」に移動するため、多くのキャンセルが発生します。この動きにより、350 Hz (高音の E 弦のピッチ程度) より高い音は、それ以下よりも多くの音を生成します。

3.「縦波」によって引き起こされる弱い信号があります。基本的には、長い管の中の空気中で見られるものに似た弦内の圧縮波です。これは通常、弦の基音の 7 番目または 8 番目の部分音あたりになりますが、弦の張力の影響をあまり受けないため、必然的な関係はありません。また、ブリッジの上部もナットに向かって引っ張られます。私たちの耳は敏感になりがちで不協和音が多くなる高周波域にあるため、この「ジップトーン」は、そのパワーが示す以上に音色を加えることができます。


・6°を越えれば十分。ブレイクアングルは重要ではない。

(6°というのはサドル高1mmでサドルーピン間10mmの場合です。少しでも角度が付いていれば問題ないということです。)


弦を 11mm から 18mm まで上げたところ、人々は違いを聞き取ることができた。2 番目の高調波の出力が大きくなり、縦方向の「ジップ」トーンの周波数でもより多くの出力が得られた。トップが全体的に少し動きにくくなり、人々が聞いていたのは実際のパワーの増加ではなく、倍音レシピの変化であった可能性がある。

 

サドルの上部に下向きの圧力を加えても、サドルの上部に「より多くの音を伝える」ことはできない。静的な力と動的な力の区別を明確にしておく必要があります。信号の動的力は明確に定義されており、ブレーク角度によって変化しませんが、より大きな静的力は変化します。角度が弦をサドルトップに接触させておくのに十分である限り、すべての信号が送信されます。


私の実際の経験とこの結果がかなりあっていて腑に落ちました。

 

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弦高によって音量や音色は変わるか? その1 [structure]

オリジナルギター4の構造を設計する中で、改めて弦高について調べてみました。


サウンドホール、つまりトッププレートと弦の間隔による影響があるかということです。


Gore&Giletの本を見返してみると、volume 1の4.6.12に「サウンドホール上の弦高が14mm」を推奨するということが書かれています。「サウンドの決定要因の1つです」と書かれているのですが、その理由が書かれていません。


あまりにもトッププレートに近いと(例えば7mm以下)、演奏時に指やピックがトップにあたってプレイアビリティの問題があるとは思います。


この距離は、設計時にはあまり意識したことがありませんでした。


オリジナルギター1~3を調べてみると

#1: 10mm

#2: 9.5mm

#3: 11mm

でした。


ブリッジ9mm、サドル3~4mmとするとサウンドホール上で12mm以上にするのは難しいと思いますが、何故14mmなんでしょう?


acousticguitar forumでアランカルースが述べています。「アコースティックギターでは、弦がサドルに加える力を音に変換します。つまりサウンドホールが弦の音を「聴いて」、それを何らかの方法で聞こえるレベルまでブーストするわけではありません。」とあるように、音には影響がないと思います。


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オリジナルギター4に向けての塗装7 -ウレタンニスについて新情報- [finish]

ヤイリギターの塗装.jpg

ヤイリギターでは、ウレタンニスで塗装をした上に上塗りとしてラッカー塗装を行うそうです。この動画でも言っています。


やはり、「出来上がり時のキラキラ感」を大事にしているのでしょうね。でも、表面の塗膜自体はラッカーなので、ゴムには弱いかも。

 

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オリジナルギター4 設計図作成2:ネックブロック1 [original guitar4]

ネックの取り付け方法をフェンダーライクなモノに合わせて設計し直します。


合わせてというか自然にヒールレスネック構造になります。


以前にも述べましたが、いろいろな部品が集まるという意味での複雑さはここに集約されます。スケール、ボディサイズ、ネックデザイン等が同じであれば、ここの設計がまとまれば、設計は、ほぼ終了したようなものです。


なるべく簡単な構成にしようと考えています。


方針は、オリジナルギター3と同じで、

・ネックとボディ接続全体に剛性の連続性を持たせる。

・設計・加工・調整・取り外しが簡単にできる。

・ハイフレットへアクセスしやすくする。

<strong>・ボルト等の留め具を表面に出さない。

です。


ネックは、ボディに入ってからもサウンドホール前までネックベースが繋がっているスルーネック構造にします。

フェンダーのように裏面からボルトで留める構造ではなく、ボディの内側からアクセスして2本のボルトでネックを留めるようにします。ネック裏面のボルトをボディ内に隠すようにします。ネック内部の構造物(トラスロッドとカーボンファイバーロッド)との干渉を避けるためにトラスロッドはネックヘッド側から調整するようにします。


ネック仕込み角、ネックの取り付け角度の調整は、ネックとネックブロックの取り付け面だけで決まります。ナットには鬼目ナットを使います。


ネック取り付け角度の調整は、ボルトの通る穴を大きくして対応しようと考えています。


今回は完全なヒールレス構造です。

六角レンチ+ビス.JPG

具体的に設計してみると、ビスを取り付ける時の六角レンチのスペースが足らないことに気が付きました。六角レンチの高さ+ビスの頭で40mm位は必要です。33mmしか取っていませんでした


どうするか考え中です。

 


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ライニングの加工方法 [woodwork]

ヤイリギターの製作動画(youtubeです)を見ていたら、ライニングを加工しているところがありました。


ライニング加工.jpg

ライニング加工2.jpg

オリジナルギター1から3まではこのタイプのごく普通のライニングを購入して使用していました。


このタイプの欠点は、ブレースとの交点が、のこぎりで切り欠くと切込んだライン以外から欠けてしまうことです。


ヤイリギターの動画では、ミニルーターを使用しています。形もキレイに加工できています。


見習おうと思います。

 

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オリジナルギター4 設計図作成1:レイアウト [original guitar4]

1.レイアウト.JPG

オリジナルギター4のレイアウトです。基本的にはオリジナルギター2と3と同じです。


長手方向の寸法を決めていきます。0フレット仕様を組み込みます。


スケール長は、000タイプ:632.5mmです。

14フレット接続なので、ボディ端(=14フレット)を基準点Aとして、

左側はネックで14フレットから0フレットまでが350.7mm

0フレットからナットまで4mmとして、ネック側の寸法は決まります。


ネック側ヘッドは、200x100mmの中に入ればOK。後でヘッド図面で詳細を決めます。ネック幅は、0フレットで43.5mm、14フレットで56mmとします。


右側はボディで、632.5mm-350.7=281.8mmが仮の弦長になりますが、1弦のデッド(振動しない)部分を2mm取ります。弦には振動しない長さがあり、1弦で2mm、6弦で5mmというのが経験的にわかっています。この差はサドルを斜めにすることで補正します。5mm-2mm=3mmなので、サドルの1弦部分からサドル中心までは1.5mm、でボディ端(=14フレット)から281.8mm+2+1.5=285.3mmがサドル中心(B)になります。


ボディ長は488mm。幅はアッパーボウトで284mm、ロワーボウトで380mm。


これで、長手方向を中心に全体のレイアウトが決まりました。

 

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