弦高によって音量や音色は変わるか? その1 [structure]
オリジナルギター4の構造を設計する中で、改めて弦高について調べてみました。
サウンドホール、つまりトッププレートと弦の間隔による影響があるかということです。
Gore&Giletの本を見返してみると、volume 1の4.6.12に「サウンドホール上の弦高が14mm」を推奨するということが書かれています。「サウンドの決定要因の1つです」と書かれているのですが、その理由が書かれていません。
あまりにもトッププレートに近いと(例えば7mm以下)、演奏時に指やピックがトップにあたってプレイアビリティの問題があるとは思います。
この距離は、設計時にはあまり意識したことがありませんでした。
オリジナルギター1~3を調べてみると
#1: 10mm
#2: 9.5mm
#3: 11mm
でした。
ブリッジ9mm、サドル3~4mmとするとサウンドホール上で12mm以上にするのは難しいと思いますが、何故14mmなんでしょう?
acousticguitar forumでアランカルースが述べています。「アコースティックギターでは、弦がサドルに加える力を音に変換します。つまりサウンドホールが弦の音を「聴いて」、それを何らかの方法で聞こえるレベルまでブーストするわけではありません。」とあるように、音には影響がないと思います。