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トップ・バックの厚さを整える。 [woodwork]

トップまたはバックをブックマッチし、外形を20mmほど余裕をもって切り出した後、
トップ外形カット.JPG
バック外形カット.JPG

Gore &Gilet の厚み決定法 で決めた厚さに板を薄くしていきます。

トップは2.8→2.5mm、バックは2.8→2.0mmまで削ります。

電動サンダー を使います。これは必需品です。厚さを0.1mm減らすのも手動ではかなりの時間と力がいります。トップ材バック材を購入する時に仕上がりに近い厚さで購入すると後が楽です。

厚さを測るために、厚み測定器を作りましたが、扱いが難しい。ちょっとでも斜めになると測定値がブレます。測った最小値を見るようにします。ノギスでも、中心は測れませんが、端を測るには代用できます。

サンダーの使い方に私なりのコツがあります。当たり前なのですが、厚さ(=削り量)にローカリティがでないように、端を削り始めたら最後まで満遍なく削ります。これに注意しないと真ん中が薄くなります。

ローズウッド系の硬い木材を削る時、サンダーのやすり番手は、木材の平面性で削りやすいものと削りにくいものがあるので、#40、#80,#120,#180を用意しておいて、変えながら最適なものを選びます。粗いもので強く削りすぎると、細かな傷がつき、後での修正が大変になるので注意が必要です。

頻繁に厚み測定を行って、ローカリティが出ないように削ります。

厚さを出すのに1時間、硬いものは1.5時間位かかります。


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トップ・バックの外形カット [woodwork]

ブックマッチ後、ボディテンプレートを使って線を引き、線から周囲10mmを大きく取り、外形を切り出します。サイド形状が決まらない内にカットすると面積が足らなくなる可能性があるので、この段階では、少し余裕をもってカットします。

カットには、バンドソーがないので、レザーソーでカットします。

手動の糸鋸を使ってみましたが、切り口が 安定しないので、鋸を使っています。直線的に何度もカットしていきます。

Φ10位の穴を開ける.jpg

ウエストは注意します。ドリルでΦ10位の穴を開けてから行うと、ここでカットポイントが切り替わるのでスムーズです。

外形をサンディングして整えたら、板単体としてボイシングを行います。

ブレース接着後、ブレース付き板としてボイシングします。

サイドとの接着面が確定した後、周囲4mm程度にします。


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トップ・バックを接ぐ [woodwork]

トップを接ぐ1.JPG
2枚を貼り合わせるのをブックマッチするといいます。トップ、バックともその工程に大差はありません。

0.ブックマッチ前の2枚の板を見て、完成時に表になる面を決定します。なるべく節がなく、きれいな面を表側にします。表になる面(木目が隣り合わせであった面)を上下左右を合わせて、2枚を重ねます。中心になる面を接着するために平らに均します。鉋を使う方法が紹介されている場合が多いですが、あまりうまくいきません。サンディングバー(ベニヤ板(モールドを作った時に残った端材 600 x 45mm)に紙やすり#60を貼ったもの)を使います。

ここでちょっとしたTips。紙やすりを貼り付けるのに、両面テープを使いますが、まずは板にマスキングテープを貼ってから、その上に両面テープを貼り、紙やすりを貼ります。こうしておかないと、紙やすりが消耗してきて貼りかえる時に両面テープがベニヤ板から剥がれずに苦労します。

トップを接ぐ3.jpg
1.2枚一緒にサンディングします。この面がブックマッチする面になります。全長を2枚一緒に何回かやっているうちにぴったりと合わさるはずです。図のように多少斜めになっても構いません。そこが貼り合わせ面になります。
2.ぴったりとなったかどうか確認するには、接着する面を合わせて、裏から光にあてることです。ちょっとでも光が漏れたらまだ平らではないということです。もう一度、2枚合わせてサンディングします。これを何回か繰り返し、光が漏れなくなったら、ブックマッチする面が整いました。これからブックマッチします。このサンディング工程は、隙間ができていると後で剥がれの原因になるので、妥協せずに行います。
トップを接ぐ2.JPG
3.次に作業台に600x600mmの板(ボディの治具を作った時に残ったもの)にコクル板2mmを貼ったものにブックマッチする板を並べます。
4.板が台と接着しないように、接着面の下にサランラップかキッチンペーパを挟みます。
5.ブックマッチする板の接着面にタイトボンドを塗り合わせます。
6.ベニヤ板(モールドを作った時に残った端材 600x50mm)を2枚使い、まず、片方の板をFクランプで固定します。
7.そこにブックマッチした板を押し当て、反対方向からもう一枚のベニヤ板で押し付けて、F型クランプで固定します。
8.中央にサランラップかキッチンペーパを挟み、上からベニヤ板で押さえつけ、Cクランプで固定します。写真では、真ん中が浮かないように、さらに上からクロスしてベニヤ板で押さえています。

この状態で、一昼夜おいて貼り合わせます。

P.S. 以前の記事で、「サランラップを使用したら接着面にカビが出た」というようなことを書きましたが、カビのように見えたものは木の変色した部分で、どうも元々の板にあったようです。


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木材への加工ライン書き8:サイド [design drawing]

サイドに厚さの確保とベンディング(曲げ)のための位置を書き込みます。

木目を合わせる.JPG
サイドをブックマッチするので、テール側の木目を合わせます。特にテール側の飾り(テールの繋ぎ目を隠すために別の板を貼る)は付けない方針なので、この時点で木目が合うように両サイドの高さを決めます。トップ側も合わせますが、ネックで隠れる部分がほとんどなので、テール側を気にしたほうが良いです。

木目を合わせたところで、トップ接着面に木目と平行に基準線を引きます。

000タイプの全長は750mmです。
ネック側を始点として0mmラインを基準線に垂直に引きます。この部分の厚さを100mmにします。
テールエンド(始点から750mm)に垂直にラインを引きます。この部分の厚さは120mmです。
000タイプですが、低音を重視してボディをセミディープにします。

サイドベンディング位置の関係.JPG
ベンディング位置と始点からの寸法をモールドに基準線に垂直にベンディングの頂点になる位置を書いておきます。
アッパーボウト:125mm
ウエスト:280mm(ウエストはベンディング方向が逆なので裏面に書きます。)
ロワーボウト1:520mm
ロワーボウト2:600mm

木材への寸法書き8:サイド.JPG
今回は、ダブルサイドにする予定で、ローズウッド材にメープルを貼り付けようと思っています。メープル材は2つに分ける予定なので、340mmの位置に繋ぎ目位置を点線で書きました。
厚さは470mmからテールエンドまでが120mmで、始点(厚さ100mm)から470mm(厚さ120mm)に斜めにカットラインを引いておきます。

この写真はカット後です。ベンディング時には10mm位の余裕を見てカットしてあります。始点とアッパーボウト125mmのラインを引き直しているので2か所に引いてありますが、本来は1本です。



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木材への加工ライン書き7:ブレース [design drawing]

ブレース材は、購入先で500x20x9mmを9本に加工してもらっています。8本でトップ、バックのブレースをつくることができます。ブレース材はトップやバックにブレース用角材を貼り付けてから削ることが多いようですが、トップやバックの表面にノミが当たり傷つけたりして、削るのが結構大変です。

私は、横からの投影面が出来上がりに近くなるように加工してから、貼り付けるようにしています。こうできるのは、何台も作ってきて、ある程度ブレース形状が分かっているときです。

ブレース側面をそぎ落とすのは、貼り付けた後です。貼り付ける時に押さえるための面を一部平らにしておく必要があります。

トップ側は、
・トランスバースブレース x1
・Xブレース x2
・トーンブレース x2
・フィンガーブレース x4
・ブリッジプレート
・サウンドホールを補強する部材 X3

バック側は、
・第一トランスバースブレース
・第二トランスバースブレース
・第三トランスバースブレース
・ラジアルブレース X4本
・マリッジストリップ

が必要です。

これらを順に木取りをしていきます。

1.トップブレース
トップブレース.JPG
①Xブレースは、写真上2本は、高さは17mm、長さ450mmの直方体から、鋸のカットラインを作図します。ロワーボウト側の端を5mm厚にして、100mmを斜めにカットラインを引きます。(115mmまで平らに残して、160mmまで厚さ8.5mmで斜めにカット、205mmまで斜めにカット)(この部分は写真に反映していません)、250mmのところがクロスポイントで幅9mmの溝を開けます。そこから380mmまでそのままで、70mmを斜めにカットし厚さ5mmにします。
②トランスバースブレースは、高さ17mm長さ285mmの直方体のままで削りません。よって20mm→17mmにするラインだけを書きます。
③トーンブレースは、今回はダブルX仕様にします。高さは17mm、長さ250mmの直方体から、鋸のカットラインを作図します。Xブレース側に食い込む部分から70mm斜めにカット、94mmがクロスポイントで幅9mm、平らな部分は80mm、そこからエンドに向かって斜めにカットします。
④フィンガーブレースは、左右上側2本は、高さ17mm、長さ120mmの直方体から、端から35mmを斜めにして、25mmは平らに、エンドまで60mm斜めにカットします。左右下側2本は、高さ17mm、長さ110mmの直方体から、端から30mmを斜めにして、25mmは平らに、エンドまで55mm斜めにカットします。
サウンドホール補強材とブリッジプレート.JPG
⑤サウンドホールを補強する部材は、20mmブレース部材を17mmにするわけですから、3mm厚の端材が出るのでこれを使います。これをトップのブレース接着位置に合わせて、斜めにカットしたものを3本作ります。
⑥ブリッジプレートは、バックのローズウッド端材を使います。まず、Xブレースの角度に合わせて、三角形に作ります。角度を合わせた後、上側を38mm幅にカット、高さは60mm、下側はダブルXとの間に収まるように六角形します。

2.バックブレース
バックブレース.JPG
①第一トランスバースブレース(上から3本目)は、高さ17mm長さ285mmの直方体のままで削りません。よって20mm→17mmにするラインだけを書きます。
②第二トランスバースブレース(上から4本目)は、高さ17mm長さ280mmの直方体から、両端を3mm厚にして65mmを斜めにカットします。中心から左右70mmを平らにし、高さ17mmにします。
③第三トランスバースブレース(上から2本目)は、高さ17mm長さ380mmの直方体から、両端を3mm厚にして65mmを斜めにカットします。中心は高さを17mmにします。さらに中心(両端から190mm)を左右40mmを13mmの高さにします。この高さを変えることによって、バックモノポール周波数を調整します。
④放射状にラジアルブレースが4本必要です。高さ17mm、長さ100mmの直方体を中心20mmを平らに残して、両端は斜めにカットします。
⑤ブックマッチ部を補強するマリッジストリップ(一番上)
これは、トップのスプルース端材を使い、バックと木目がクロスするように24mm幅、長さ403mmの板を用意します。

この後、作図したブレース材をレザーソーで切っていきます。


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木材への加工ライン書き6:ブリッジ [design drawing]

ブリッジ型紙貼り付け.JPG
ブリッジは、マーチンタイプ購入品から加工しています。ポイントは、できるだけ切削する部分を増やして、なるべく重さを抑えるようにすることです。そのままではローズウッドで30g以上ありますが、これを20g位にします。

上からの投影面をできる限り小さくします。ブリッジの後端を斜めに落とします。さらに両脇をえぐるように削ぎ落します。両端は斜めにカットします。

このための切削するために、オリジナルデザインを型紙として購入品の裏に貼り付けます。

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木材への加工ライン書き5:ヘッドプレート [design drawing]

ヘッドプレート線引き.JPG
ヘッドプレートには、チューナー位置を正確に開けるため、相対位置がずれないように、方眼紙に書いた設計図(または、CADの出力図)を両面テープで貼り付けます。

ポイントは、中心線を決めてずらさないこと と チューナー位置中心に仮穴を開けておくことです。

さらにズレをなくすためには、厚いアクリル板でテンプレートを作るのが良いかもしれません。

オリジナルギター1では、ヘッドプレートに直接線を書きましたが、どうしても相対位置が微妙にずれて、取付穴を微調するのに苦労しました。


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木材への加工ライン書き4:フレットボード [design drawing]

0.長辺のどちらかを基準面に決め、やすり掛けをして面を整えます。

1.この基準面に平行に70mm幅の線をシャーペンで引きます。

2.次にスコヤを使って、基準面に垂直に縦方向の基準線(ナット接触面)を引き、そこから4mmが0フレットの位置です。全長は454.73mmです。

3.幅方向に中心線(両端から35mm)を引き、さらに、0フレットで43mm、エンドで60mmになるように、両端に斜めになるように線を引きます。

4.各フレット間隔の線は、フレット溝切にFret Slotting Miter Boxを使うため、引く必要はありません。

フィンガーボードカットライン.JPG
この写真は、溝切前で片方の斜めラインが既にカットされています。

フレットボード寸法.jpg
表中のフレット幅はフレット間隔に比例して計算してあります。


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木材への加工ライン書き3:ネック [design drawing]

ネック材は、への字+エンドブロック材を購入します。
アイチ木材加工でも大和マークでも売っています。
ネック線引き.JPG
1.ヘッドを向こう側において、右側を基準面にします。
2.この面に垂直にナット端の位置(14°傾いたヘッド面とフィンガーボード面との境界)を書きます。
3.ここから9mm(ナット厚5mm、0フレットまでの距離4mm)が0フレット位置で、そこに線を引きます。
4.さらに、そこから10mmにトラスロッドの終端の位置を引きます。
5.ヘッドを含む最大幅は70mmで、基準面に平行に線を引きます。
6.幅方向35mmに中心線を引きます。
7.ナット端位置から、14フレット位置(スケール長632.5mmなので、350.7+9mm)に線を引きます。
8.ネックエンドライン(今回は、ナット端位置から435.7mm)を引きます。
9.トラスロッド(幅12mm) の溝は中心から左右に6mmに中心線と平行に引きます。
10.トラスロッド溝から左右5mm空け、3mm幅でカーボンロッド(幅3.2mm) の溝の線を引きます。
ヘッド線引き.JPG
ヘッド側に線を引きます。
11.ナット端位置から20mmに線を引きます。ここがネックの最大幅(70mm)の位置です。
12.さらにナット端位置から180mmに先端の線を引きます。
13. 中心線を引きます。
14.先端から10mmの位置に中心から左右20mmの点と最大幅左右35mmを結ぶ斜めの外形線を引きます。

P.S. 今更ながらですが、ネック材は、幅80mm、ヘッド16mm、フィンガーボード部20mmに厚さ調整して購入したほうが良いかもしれません。

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木材への加工ライン書き2:バック [design drawing]

マホガニーにはシャーペンでもOKですが、ローズウッドには白鉛筆を使用します。
バック.JPG
バックの内側に
・ボディの外形
・ブレース位置
を書いていきます。

1.ブックマッチした中心ラインに垂直になるように、ボディの先端(ネックが接続するところ)に基準線を引きます。
2.モールドを作る時に使ったボディテンプレートでギターボディの外形を書きます。
3.ブレース位置を書いていきます。厚さは9mmとします。
①第一トランスバースブレースは基準線から中心を86.5mmに書きます。
②第二ブレースは基準線から中心を200mmに置きます。
③第三ブレースは基準線から中心を336mmに置きます。
④第三ブレースの中心線をブックマッチラインに垂直に引き、その線から50°の角度で、4つのラジアル(放射)ブレースの中心線を書きます。ラジアル(放射)ブレースは長さ100mmで、第三ブレースの中心から半径50mmから始まります。

これでバックのラインを引き終わりました。



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木材への加工ライン書き1:トップ [design drawing]

今日から何回かに渡って、オリジナルギターで採用している000タイプを前提に、直接木材に加工のためのラインを書く方法を、紹介します。

0.5mmシャープペンを使用しています。

トップ.JPG
トップの内側に
・ボディの外形
・サウンドホールの位置
・サドル位置(ブリッジ位置とブリッジプレート位置)
・ブレース位置
を書いていきます。
1.ブックマッチした中心ラインに垂直になるように、ボディの先端(ネックが接続するところ)に基準線を引きます。
ボディテンプレート.JPG
2.基準線に合わせてモールドを作る時に製作したボディテンプレートでギターボディ外形を書きます。
3.基準線から、150mmがサウンドホール中心になります。ここを中心として、サウンドホール、半径50mmの円を書きます。
4.基準線から、285.3mmにサドル位置の線を書きます。
サドル位置の計算は、
ボディ端(14フレット)から補正なしのサドル位置:281.8mm(=632.5-350.7)
弦の補正:2mm
サドルの斜め分:1.5mm(1弦から6弦までが3mm斜めになっているのでその半分)
をプラスした分です。
5.ブレース位置を書いていきます。ここで買った図面を参考にしています。ブレース厚さは9mmとします。
①トランスバースブレースは基準線から82mmに置きます。
②Xブレースのクロスポイントは、基準線から243mm、Xブレースは94°でクロスします。
③Xブレースのクロスポイントから、左右60mmの位置が第一フィンガーブレース、さらに60mmが第二フィンガーブレースの位置になります。フィンガーブレースは、Xブレースに平行に配置します。
④マーチンタイプの左右非対称のトーンブレースは、Xブレースのクロスポイントから、100mmに第一トーンブレース、さらに152mmの位置に第二トーンブレースを、Xブレースと72°で配置します。

写真のトーンブレースは、ダブルX仕様にしたので、クロスポイントから、左右100mmの位置にXブレースに平行に配置しています。

これですべてのラインが引き終わりました。

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トップ材の厚さ2 [woods]

もっとも有名なルシアの一人であるSomogyi は、
・「標準的な重量の下で目標のたわみにトップを持っていく。」
・「いろいろな今までの歴史や経験から、アコースティックギターのトップの厚さは、2.4mmから3.3mm。」
・「スチール弦ギターで優れたターゲットサウンドを実現するには、欠けている優れたベースレスポンスを「組み込む」必要がある。」
と言っています。

以前の「トップ材の購入1」の記事で、「シトカスプルースは3.0mmで指定。心配な人は3.5mm」また、「トップ材の厚さ」の記事で「某メーカーは3.2mm以上はない」と書きました。

Somogyiの追加情報をまとめると3.2mmで購入してもよさそうです。

購入後の厚み決定方法は、Gore&Giletの本の中で、ブックマッチする前の長方形に切ったトップ材のタップ音の周波数から剛性を算出し、決定する方法が書かれてあります。知りたい方はを購入してください。

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真鍮ブラシ [tools/jigs]

真鍮ブラシ.JPG

金属の刃物、ドリルビット、やすり等を掃除するツールです。

写真の右は、真鍮の毛が柔らかいものです。

リーマー、ドリルビットに入り込んだ木くずを取り除く為に使います。

写真の左は、硬いものです。

やすり、鋸等のこびりついた木屑や入り込んだゴミを取り除くためのものです。

数百円なので持っていて損はありません。



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リーマー [tools/jigs]

リーマー.JPG

リーマーは、どのようなものでもいいと思いますが、ペグ&チューナー取り付け穴等の径を広げるためのツールなので、テーパーが弱めの方が使いやすいと思います。

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プロトラクター [tools/jigs]

プロトラクター.JPG

角度を測定するものです。ネック製作時の仕込み角確認ネックへの作図に使用します。

精度はそれほどありませんが、一定の角度を保つことができるので、必需品です。


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貝のロゼッタ [woodwork]

オリジナルギター1では、貝のロゼッタ(螺鈿)をやってみました。
ロゼッタ1.JPG
1台目なのでちょっとやってみたかった貝を使いました。音には全く関係ありません。個人的に特に力を入れている部分ではなく、オーナメント(装飾)の1つでしかありません。そうはいっても、この部分に何もつけないとギターとして締まりがなくなってしまいます。何らかの装飾は必要だと考えています。また、サウンドホールは開けなければなりません。

 工具としては、Soundhole and Rosette Routing Jigを使います。これはドレメルルーター用工具で、とても便利です。

 貝は、ラミネート貝(内径62.5R 20(長)×3.5(幅)×1.5(厚)mm) を使いました。周囲は、このロゼッタの一部 を使用しました。

ロゼッタ溝きり.JPG
貝と合わせて幅6.5mmの溝を深さ1mmで掘ります。まず、トップ材のサウンドホールの中心にΦ4.5の穴をあけます。裏面からMDF材を当て補強して鉄芯を安定させます。

バリを作らない方向.jpg
ロゼッタ溝は、Φ3.2のビットで2回に分けて開けます。溝を掘るのには、少しコツがいります。矢印方向は外側を削る時の方向です。内側は逆方向に削ります。とはいっても、周囲の木目のバリが激しいです。木目がバリとして残るので、事前に丸カッターで周辺をカットしておいたほうがうまくいくと思います。

バリの出ない切削方向は、
・削る外側を残したい場合(サウンドホール、ロゼッタ外側) 図の矢印方向
・削る内側を残したい場合(ロゼッタ内側)図の矢印とは逆の方向
にします。

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サンディングバー [tools/jigs]

ベニヤ板(ボディのモールドを作った時に残った端材 600 x 45mm)に紙やすり#60を貼ったものです。これを作っておくと重宝します。元々は、サイドとトップ・バックの平面度出し用に作ったのですが、平らな面が作られているので、平らな面を出すためには様々な場面で使います。

紙やすりの番手が#60では粗すぎる場合は、#120でも良いです。#60で使い始めは粗いですが、使い込むと表面のグレー部分が取れてきて、下地のエンジ色部分が出てきて、粗さが落ちます。ここからずっと使用感(粗さ)が安定します。

基本は、サンディングバー自体をFクランプでワークベンチに固定して、対象物を手で持つのですが、サイドの平面度を出すときなどは、サンディングバーを手で持って使います。

フレットボードサイドのサンディング.JPG
・フレットボードサイドのサンディング

トップブックマッチ時のサンディング.JPG
・トップ・バックブックマッチ時のサンディング

ネックブロックの部品製作.JPG
・ネックブロックの部品製作

ネックサイドのサンディング.JPG
・ネックサイドのサンディング

その他、
・ナット・サドルの高さ調整
・ブリッジ接着面のサンディング
・サイド基準面出し
・ネックヘッドサイドのサンディング
等、平らな面を出すためには様々な場面で使います。

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クリップ [tools/jigs]

クリップ.jpg

UTEBIT クリップです。接着時のクランプに使用します。そのまま接着完成まで付けておくこともできますが、仮止めにも使用します。便利な工具なので、最低でも8個はあると便利です。最大挟み込み厚さは50mm。

トップブレース貼り付け時の端を留める.JPG
トップブレース貼り付け時の端を留める。

バックブレース貼り付け時の端を留める.JPG
バックブレース貼り付け時の端を留める。

ヘッドを接着する.JPG
ヘッドを接着する。

テールブロックを貼る.JPG
テールブロックを貼る。

フレットボードを貼る.JPG
フレットボードを貼る。この場合は仮止めです。フレットボードに接着剤をつけてFクランプで留めようとすると、どうしてもズレてしまいます。まずクリップを使って仮止めします。その後でFクランプで留めていきます。写真では仮止めをした後、外した時です。

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砥石 [tools/jigs]

鑿(ノミ)は刃先が丸いまま(研ぐことを前提)で売られているものが多くあります。特に中華製で安いものを購入するとそうです。

ノミは基本的に使用したら研ぐというのが基本だそうです。

ということで、砥石を購入して研いでみました。

粒度1000と4000の両面砥石を組み合わせてあるものです。

#1000で刃のつぶれ等を修正し、#4000で仕上げます。
カンナ刃・ノミ刃研ぎガイド SSG-70も購入しました。

砥石と刃先の角度を研ぎたい角度に簡単に固定できますが、これも使い方のコツがあるので何も考えずに旨く研げるというようなものではありません。

Amazonのコメントにもあるように、「刃先の向きが左右にずれることがあり、研ぎ上がったときに刃先が微妙に斜めになってしまう」ことがありますので注意!

それはそれとして、研ぐとやはり切れは良くなります。但し、うまく研がないと切れ味は上がりません。

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鑿(ノミ) [tools/jigs]

ノミ.JPG
ブレースを削る鑿は、安いものではいいものがありません。

いま使用しているものは、この3本です。右の2本は、昔から家にあったモノを使っています。一般的な大工道具だと思います。メーカー等は不明。

ブレースを削るには、12mm幅のものをつかっていますが、切れ味が悪くなったので、左の19mm幅のモノを購入して使ってみました。最初は切れ味が良いのですが、暫く使用していると落ちてきたので、また、以前から使用していた12mmに戻りました。

ライニングの溝切などには6mm幅を使用しています。

この2種類があれば良いと思います。

刃先が丸いまま(研ぐことを前提)で売られているものが多くあります。特に安いもの。3本セットなどは買っても使いません。12mmか15mmが使いやすいと思います。切れ味が悪いと作業性が悪く、トップ面を傷つけやすいので、良いものを買いましょう。

トップをサイドに接着した後にブレーシングする場合は、柄の短いものがないと削ることができないので注意。

それから砥石も必要になります。

ブレーシングには、国産フィッシュテールノミTwo Cherries Guitar Brace Chiselのようなものがいいのでしょうが、高いので購入するのに躊躇しています。

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クルミ油と亜麻仁油 [maintenance]

クルミ油と亜麻仁油.JPG
クルミ油や亜麻仁油は乾性油なので酸素に触れると固まります。サラッとした手触りで、保湿性効果があります。
オレンジオイル、レモンオイルは汚れ落としとしての効果があり、亜麻仁油(リンシードオイル)やクルミ油はブリッジやフィンガーボードの仕上げに軽く塗っておきます。
くるみ油ホルベイン 画用液 アクアオイルカラー DUO リンシードオイル DO652 40mlと使いましたが、どちらでもよいです。

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錆防止油 [tools/jigs]

錆防止油.JPG
鋸、鑿、PowerGrip(彫刻刀)の錆防止のために使用します。錆防止するためだけではなく、刃先を守るために、皮で作ったケースを使用しています。こちらの方が効果があるかもしれません。なので、錆止油の使用頻度は高くありません。



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マリッジストリップ [structure]

マリッジストリップ.jpg
バック・センターの内側の補強材をGore&Giletの本でこう呼んでいました。

トップの端材.JPG
トップの端材を使用します。これは、既に取った後の端材です。厚みは3.0mm弱です。オリジナルギター2では幅を22mmにしました。

補強なので、バックと木目をクロスする方向に使います。
表面は、7.25” のRを付けます。
バックに貼り付けてから、ブレース位置の木を、Power Gripで印をつけ、ノミで除いていきます。

補強材以上の意味はないと思います。

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テールブロック [structure]

テールブロック.JPG
ひっそりと誰にも気にされず佇んでいるパーツです。マホガニー材で20mm弱の厚さで幅50mm以上あれば成立します。
 Gore&Giletの本によれば、合板で強度を上げて作っておけば、エンドピンを下にして落とした時に裂けないで済むということが書いてあります。私の場合は、エンドピンはつけないので関係ありません。

製作時にサイドのテールエンドの曲率とテールブロックの接着面の曲率を合わせることは重要です。トップ、バックとの接着幅をライニング幅と同じにすることも大事です。

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ブリッジ・デザイン [structure]

ヘッドとブリッジの形状は、ビルダーのIDになるようです。

性能面からも、ブリッジはなるべく軽くする方針で、20gが目標です。

加工が面倒だということもあり、市販のマーチンタイプを購入してそこからどんどん削っていって、どこまで軽くできるかをテストしました。19gまでいきましたが、それが限界で、構造的に弱そうだったので、少し抑えたモノにしました。

ブリッジデザイン.JPG
材質はローズウッド(左:23g)で、同じデザインでエボニー(右:31g)とは8g違います。

11.ブリッジ外形図.JPG

デザインは、円と直線でシンプルな形にしています。

結果的に、Furchに似てしまいました。



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 [parts]

弦.JPG
いろいろなメーカーの弦を使用してきましたが、今は、ダッダリオに決めています。
ゲージも含め、何を選ぶかは完全な好みの問題です。

写真右は、以前のタイプで工程の一部を外注化していたらしい。左は今のタイプ。

数年前までは、ダダリオ アコースティックギター弦 フォスファーブロンズ Custom Light .011-.052 EJ26を使用していましたが、夏などは2,3日で表面がさびてきてしまうので、弾くときには1週間で交換していました。

ダッダリオにもフォスファーブロンズ Custom Light .011-.052 XTAPB1152が出てきたので、試してみるとなかなか良いのでこれをずっと使っています。

ノーマル弦が1週間ならば、2か月くらいは持つ感じがします。押さえた指の滑り具合もノーマルより好きです。この辺りは好みです。

オリジナルギターにはダッダリオのコーティング弦に決めています。

80/20は音量が出ない気がするので、フォスファーブロンズをお勧めします。

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ギターのボディの手入れ [maintenance]

ギターのボディの手入れには、マーティンギターポリッシュを使用しています。

Martin Club Japan (C.F.Martin Guitar)によると、「マーティン純正のポリッシュは研磨剤を含まない100%天然成分、クロスに少量取って拭き取ればボディ全体の汚れを落とす」そうです。

これを使用するのは、空拭きで手垢や油分が取れにくくなったときです。ほとんどの場合は、空拭きだけです。

マーティンポリッシュ.JPG

30年位前のマーティン・ポリッシュです。まだ使えています。


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フィンガーボードの手入れ [maintenance]

ギターの手入れで重要なのはフィンガーボードです。

材質にもよりますが、乾燥しやすいのはローズウッドです。エボニーは油分が多いせいか比較的安定しています。

フィンガーボードは、ローズウッドやエボニーは無垢のままです。そこにクルミ油や亜麻仁油でオイルフィニッシュしてあるものが多いと思います。クルミ油や亜麻仁油は乾性油なので酸素に触れると固まります。ブリッジの仕上げにも使われ、保湿性があります。

レモンオイルとクルミ油.JPG

手入れには、保湿性とクリーニング性がどうなのかで使うものが違ってきます。

クリーニングには、フェルナンデス レモンオイルを使用しています。柑橘類の皮に含まれている油成分で汚れを落とします。保湿効果はないように感じます。直ぐに乾いてくるので。

Freedom Custom Guitar Research SP-P-11 Lemon Oil レモンオイル(youtube)は、蜜蝋を含んでいるので、両方の効果があるそうです。私はまだ使ったことがありません。

マーティン社は、酸が塗装を破壊し、フレットと弦も腐食させるので、レモンオイルを使わないように推奨しています。使いすぎるとということなんでしょう。

私のフィンガーボードの手入れ方法は、汚れたらレモンオイルで拭く。乾燥してきたら、クルミ油で拭くということです。数カ月に1回位です。

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ブリッジピン [parts]

ブリッジピン.JPG

ブリッジピンはブリッジの一部として機能するので、なるべく軽いものを使用しています。

真鍮:26g 牛骨:7g プラスティック:4g を揃えて、モノポール周波数の調整に使用しています。

ブリッジを含むトップ全体のデザインで色を決めていて、ブリッジがローズウッドならば、黒系です。

ブリッジピンの種類(材質)で音が変わるといった記事を見かけますが、材質ではなく、重さが関係しています。弦の振動はサドルで止まっているので、サドルの材質(周波数特性)は音に直結しますが、ブリッジピンの材質は関係しません。

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ギターケース [maintenance]

ギターケースの選定には、その目的でいろいろと迷うところがあります。
・自分の家に置いておく保管する。
・頻繁に持ち出す。
しっかりとしたハードケースが良いのですが、頻繁に持ち出し、しかも保管機能が必要としたら、どうでしょう。

ということで、いろいろあるケースの中から2つお勧め品を紹介します。コストが重要なポイントです。1つはセミハードケース、もう1つはギグバックです。ハードケースは、外圧がかかっても、また、倒れるくらいなら中まで被害が及ばない様なものです。ギグバックは、外圧には弱いが当たりキズには耐えるといった様なものです。

前提として、オリジナルギター対応(000タイプ、厚さがロワーボウトで120mm)が入ることです。

1.SCG100 キョーリツコーポレーション
SCG100.JPG
緩衝材:発砲スチロール
内寸全長:約104cm
重量:約3.1kg
価格は8,100円でしたが、現在(2022.6)は10,000円です。

軽量のクラシックギター用セミハードケースです。外側はナイロンレザーなので、保管という意味でも、持ち出すという意味でも強く、軽くて最適だと思います。ドレッドノートサイズのアコースティックギター用セミハードケース(SDW100)がありますが、000には大きすぎます。そこで、000タイプが入りそうなクラシックケースを購入してみました。
緩衝材変形.JPG
結果、わずかに入りません。しかし、緩衝材は発泡スチロールなので、ここを押して形状変形することにより入るようになります。
SGC100-2.JPG
長さは、オリジナルギター2のヘッドが少し長いのでギリギリですが、入ります。厚さは、ロワーボウトが120mmのオリジナルギター1も入るので、これから作るオリジナルギターはすべて入るでしょう。キョーリツコーポレーションさんに言いたいのですが、少し大きくすれば000タイプも入るようになるので、発泡スチロールの型を変更してください。

1つ問題点があります。ロワーボウト側の開きを抑えるテープが薄すぎてジッパーに挟みこまれます。取るのにものすごく苦労しました。
テープを切る.JPG
解決法は、このテープを元から切ってしまうことです。アッパーボウト側にもあるのでむしろ無いほうがすっきりします。キョーリツコーポレーションさん、この点も対応をよろしくお願いします。

2.ギグバック
ギグバック1.JPG
ギグバック.JPG
AMAZONで購入しましたが、今は検索できません。価格は2850円でした。
39-40インチ 25mm厚スポンジ ギターギグバッグ 軽量
長さ、厚さとも問題ありません。ハードケースではないので、外からのキズは防げますが、強度はありません。同じようなものを探したら、これがありました。このサイトからは買い物をしたことがないので、モノだけ見てください。
39-40 インチの長さで、5000円位です。
素材: オックスフォード

中の緩衝材の厚みが薄いですが、AMAZONでも似たようなものがありました。おそらく中華製でいろいろなところに卸しているのでしょう。家で埃をかぶらないように、傷つけない用途ならこれで十分です。

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