オリジナルギター3の水性ウレタンニス塗装の修正5 [original guitar3]
サイドも2ヶ所ほど磨きすぎで僅かに木地が露出していますが、水性ウレタンニスで塗布することはしないで
・汚れ落とし用コンパウンド
・仕上げコンパウンド
でできる限り仕上げました。
少し木地感が残りましたが、これで良しとしましょう。
オリジナルギター3の水性ウレタンニス塗装の修正4 [original guitar3]
オリジナルギター3の水性ウレタンニス塗装の修正3 [original guitar3]
まず汚れ落とし用コンパウンドで仮仕上げを行い、厚くなった塗装部分(=サンディングする部分)をはっきりさせます。塗装するときと同じように
・空研ぎ #600
・水研ぎ #800⇒#1000⇒#2000
・汚れ落とし用コンパウンド
・仕上げコンパウンド
の順で仕上げていきます。
空研ぎから#2000の水研ぎまで上塗りしたときの境が取り切れず、サンディングし過ぎで、塗装が剥がれて木地が露出してしまっているところが4ヶ所出来てしまいました。大きな線状のキズ2ヶ所は修正できましたが、完全には修正できませんでした。
これ以上は全部やり直す必要があると判断して、トップはこれで良しとします。
オリジナルギター3の水性ウレタンニス塗装の修正2 [original guitar3]
前の塗装との重なり部分に境痕が線になってしまうのではないかと心配しましたがそれは問題ありませんでした。
もう一度、やり直しです。
この部分も塗りが足らず、ヒケができてしまったのでもう一度塗布してやり直しです。
オリジナルギター3の水性ウレタンニス塗装の修正1 [original guitar3]
オリジナルギター3は水性ウレタンニスで塗装を行いましたが、塗る時の伸びを重視して水で薄め過ぎた結果、塗装の厚みがでませんでした。その結果、水研ぎ時点でいろいろな場所で削りすぎ、木地が露出した結果になりました。トップ、ネック(ヘッド)、サイド、バックの順で修正していきます。
オリジナルギター3 まとめ [original guitar3]
構想1.5ヶ月、完成まで5ヶ月かかりました。前回のオリジナルギター2も同じくらいかかったので、新しいことを取り入れ、考えながら作るとこのくらいかかるのでしょう。
オリジナルギター2の改善点も盛り込むことができました。
しかし、塗装はあまり芳しくありませんでした。下塗りのZ-poxyを使ったのは良かったのですが、上塗りの水性ウレタンにニスを薄めすぎたためか、塗膜が厚くならず、サンディングと水研ぎで木地が露出してしまう箇所が何ヶ所か出てしまいました。次回の改善点です。
今回は、トップとサイド・バックはオリジナルギター2と同じ時期に購入したもので、音質は似ています。同じ人が、同じ方針で、ボイシングのやり方が同じなので同じような音になるのはあたり前ですが。
外形はマーチン000タイプですが、ディープボディにして低音がでるようにしています。
さらに今回はダブルレイヤーサイドにして、さらにふくよかな音色がでるようにしました。ダブルレイヤーサイドの効果は音質向上もありますが、ボディを強固にするということもあります。ヒロさんも言っています。
ダブルレイヤーサイドのサイド曲げ加工と貼り合わせで1週間以上時間がかかりました。
音質は確かに低音はゴーンというような腹に響くようで、高音は煌びやかさが加わります。要はトップの振動域が広がり音量が増したということです。音質向上の効果だけを狙うならば、サイドに重りを付けるというやり方もあります。この音の違いは時間ができたら実際の録音で比較してみて、載せたいと思います。
今回の(私にとっての)新規の構造として、チルトネック構造を模したシンプルネック構造にしてみました。
オリジナルギター1と2ではボルトオン・オフ構造でしたが、さらにネック構造の簡素化を進めてやってみました。当初の狙いは達成できたと思います。但し、ネックの脱着は簡単ですが、ネックとボディに隙間ができるので、見た目を重視するならその部分はマイナスポイントです。
音響的には、サウンドホール径によるヘルムホルツ周波数をコントロールして低音のレベルを上げようとしましたが、うまくいきませんでした。低音を良くするには、小手先ではなく、ボディサイズを大きくするしかないと思います。
ボイシングの手順が明確になり、一連の作業としては、より手慣れてきたと思います。細かなコントロールという意味では、まだまだこれからです。
構想時に考えたことは、試すことができたと思います。
最後に、前回も言いましたが、音の比較をする準備を進めたいと思います。
オリジナルギター3 ネック36:ネックリセット [original guitar3]
フレットボードの先端を削り、反りを修正した後に、改めて弦高確認を行うと、12フレットで2mm目標で計算するとサドルを1mm削らなければならないことが分かりました。サドル高は完成当初3.5mmあったものが、3か月後の今は1.7mmになっていて、サドルだけの調整では無理です。初期の順ぞり方向の変化がサドル高換算で1.8mmあったことになります。
構想段階で考えていたネック取り付け面を削り、ネック角度の変更をします。
ネックのヒール先端を1.2mm削ることにより、3.8mmサドル高が稼げる計算です。
牛骨でサドルを作り直しました。
現在の高さです。初期の反りは収まってきたと思いますので、経年変化の余裕を持った値に設定しました。
オリジナルギター3 ネック35:ペグ・チューナーの取り付け角度 [original guitar3]
ペグ・チューナーの固定をします。取付位置を微調して穴の中心に目打ちで穴を開け、ねじ込みます。
ペグ・チューナーとヘッドとの角度をどうするか迷いました。右はオリジナルギター2、左が今回のオリジナルギター3のヘッド部分です。
2の方は、ペグがS5という小さいタイプ、3はL5という大きいタイプです。チューナー間隔は40mmで同じです。
2は向かいのチューナーの軸が直線状になるようにしましたが、3のL5で同じように取り付けるとチューナー間が狭くなりチューニングがやり難く感じたので、取付ラインに対して垂直になるようにしました。こうすることで間隔が広くでき、チューニング時の違和感がなくなります。
オリジナルギター3 ネック34:フレットボードの先端を削り、反りを修正する。 [original guitar3]
オリジナルギター3 ネック33:フレット高さを下げる。 [original guitar3]
完成から3ヶ月程度経ってから、弦高が変化してしてきました。しかし、単純な変化ではなく、1から4フレットあたりが落ち込んでいます。
定規をフレットに乗せて高さを調べると、1から4フレットが低すぎて、フレットと定規の間に紙が入ります。どうもネック先端だけが弦の張力に負けて曲がっている感じがします。
オリジナルギター1でも同じようなことがあり、修正した記憶があります。しかし、ネック表面の精度が悪いのだろうと思い、原因追及まではしませんでした。オリジナルギター2では修正した記憶はありません。
構造をいろいろと調べた結果、原因らしきものがわかりました。写真左から、オリジナルギター1、2、3のネック先端のトラスロッド埋め込み端の構造です。1と3は、トラスロッド端とカーボンファイバーロッド端が同じ位置にあり、この部分の強度が弱くなっていると考えられます。他方、2ではズレています。ネック補強を考えて入れたカーボンファイバーロッドの入れ方に致命的なミスがありました。正解は、カーボンファイバーロッドをヘッドまで伸ばすことです。
とはいえ、この機種では、フレットボード先端を曲がり分だけ削って処置するしかありません。3ヶ月経っているので、曲がりは収束しているだろうとの推定です。オリジナルギター1でも問題は起こっていません。
フレットボード面から弦までの隙間を測定し、どの程度削ればよいかを出しました。
0フレットで0.4mm、1フレットで0.2mm、2フレットで0.1mm削ることにします。