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オリジナルギター4 ボイシング7:ブレース付きバック(ブレースラフカット接着後、スキャロップする。) [original guitar4]

ブレースラフカット接着後、スキャロップしていきます。バックは比較的簡単です。第1ブレースは補強材としての意味しかありませんから、削りません。ラジアルブレースは、モノポールを安定させる効果があり、直接周波数特性には関係ありません。第2、第3ブレースにより、周波数特性を変化させます。


以下の順に削っていきます。

1.JPG
第2,3ブレース.JPG
1.第2、第3ブレースの端より65mmから始め、端の15mmは、一定の2mmの厚さにします。
ラジアルブレース.JPG
2.ラジアルブレースを中心(50mm)から両側に落として山型にします。
①.JPG
3.ラジアルブレースの側面を削っていきます。端は2mmにします。

4.ここで測定(①)

中心周波数はほとんど変化していません。タッピング音もサスティーンがあまりありません。

ラジアルブレース2.JPG
5.ラジアルブレースの側面を削って、バックとの境界は0mmにし、最終形にします。中心周波数286Hz。
6.第2、第3ブレースの側面を削っていき山型にします。
②.JPG

7.ここで測定(⓶)

8.中心周波数が、まだ少し高いのでもう少し削ってOrg.#2、Org.#3と同じようになったところで終了。

③.JPG

9.ここで測定(③)

タッピング音は少し硬めです。サスティーンが伸びるようになりました。

バックブレース付きボイシング.jpg
ブレーシングを始める前から、①、②、⓷の周波数特性の変化です。目標は270Hz。タッピングする場所で周波数ピークの大きさが変わるので、第3ブレースの中心をタッピングします。周波数だけでなく、タッピング音のサスティーンの伸びも聴きながらブレーシングします。
バックブレース付きボイシング2.jpg
上がブレーシングする前、下が終了後。

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オリジナルギター4 ボイシング6:ボディ嵌合調整 [original guitar4]

ボディ嵌合.JPG

これから本格的なボイシングを行っていきますが、ここまででボディ、トップ、バックを貼り付けられるまで嵌合調整を行いました。ボディをトップ、バックに嵌合させることで、貼り付ける前にモールドに入れ、クランパーで留めることにより、疑似的にボディを接着した状態で周波数特性を確認できるようにするためです。

トップ.JPG

バック.JPG

トップ、バックは周囲を留める(今まで端が開いていたものが、反射するようになる)ことで周波数特性ががらりと変わります。この状態を接着する前に見極めることで、ボイシングを間違いなく、効率的に進めることができます。


ボイシングの全体像は、オリジナルギター3のボイシングを参照してください。


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オリジナルギター4 ボディ7:トップブレース嵌合調整、平面出し [original guitar4]

トップブレース嵌合調整、平面出し.JPG

トップ側にライニングを貼り付けた後、トップをサイドに嵌合させます。ライニングを貼り付けると形全体が少し変形してボディ全体が狭くなるので、微調します。

 

1.トランスバースブレースを嵌め込めるように両端を削ります。


2.Xブレースのアッパーボウト側は斜めになっていて、嵌合させるのが難しいので、少しずつ合わせていきます。まず、幅方向に入るようにし、その後、高さを削って嵌めていきます。


3.Xブレースのロワーボウト側の幅方向、その後、高さを合わせます。


4.フィンガーブレースの端も内側に入るように削ります。


5.すべてのブレースが嵌合したら、僅かに凸になるように貼り付けたライニングをサンディングして、サイドのトップ側を平面になるように削ります。


6.最後にサイドとバックの中心線を合わせるように、ライニングとブレース端を削って嵌め込みます。

 

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オリジナルギター4 ボディ6:サイドスプリント貼り付け [original guitar4]

サイドスプリント.JPG

次にサイドスプリントを貼り付けます。サイドスプリントにはサイドの端材(マホガニー)を利用します。厚さ2mmx幅8mmx高さ60mmの板を片側に8枚x2=16枚用意します。サイドは場所によって高さが違うので、サイドスプリントもこれに合わせてカットして、ライニング間に嵌め込みます。


タイトボンドで接着しますが、高さをぴったりにすると水分で膨張して入らなくなるので、少し余裕をもって作ります。

 

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オリジナルギター4 ボディ5:トップ側ライニング貼り付け [original guitar4]

リバースカーフライニング.JPG

トップ側は、リバースカーフライニングを使います。

スプレッダーを薄くする.JPG
今回、ボディを薄くしたため、ウエストの高さにトップライニングとバックライニングとスプレッダーが入るように厚さを45mmに薄くしました。接着するときのことを考えて、ビニールシートをいれています。
リバースカーフライニングが折れる.JPG
リバースタイプを初めて使用しましたが、盲点がありました。アッパーボウトの曲率がきついところは普通のカーフライニングは弾力があり、曲率には問題なく曲げられるのですが、折れてしまいました。
カーフライニングが折れる2.JPG
折れないまでも切り込み部分から曲がってしまっています。

ベンディングアイロンで曲げる.JPG

リバースタイプは一本の木に切り込みを入れて製作していて、曲がりにくいので、アッパーボウトとウエスト部分はベンディングアイロンを使って熱をかけて曲げました。


切り込みが入った部分をサイドに貼り付けるため、全面が密着するように注意して貼り付けます。

 

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オリジナルギター4 ボディ4:バックブレース嵌合調整、平面出し [original guitar4]

バックブレース嵌合調整.JPG

バック側にライニングを貼り付けた後、バックをサイドに嵌合させます。


ライニングを僅かに凸になるように貼り付けたので、この部分をサンディングして削っていきます。同時にサイドのバック側が平面になるようにサンディングします。


次に第1トランスバースブレースを嵌め込めるようにライニングを削っていきます。


ライニングを貼り付けると形全体が少し変形するので、サイドとバックの中心線を合わせるように、ライニングとブレース端を削って第2ブレース、第3ブレースを嵌め込みます。

 

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オリジナルギター4 ボディ3:バック側ライニング貼り付け [original guitar4]

ライニングを貼り付けていきますが、今まではライニングを貼り付けた後にブレースとの嵌合部分をカットしていましたが、これでは嵌合する部分のライニングがうまくカットできず欠けやすいので、貼り付ける前にこの部分をカットしてから貼り付ける方法に変えます。

ライニングカット.JPG

第1トランスバースブレースは高さ9mm、幅24mmあるので、この部分にはライニングは貼り付けず、第2、第3ブレースの嵌合する部分をカットします。バックとサイドを合わせてブレースの位置をサイドに写し、その位置をライニングに写して小型鋸と鑿でカットします。

ライニングカット2.JPG

バックとライニングの嵌合具合を確認します。

ライニング貼り付け.JPG

サイドに対してライニングを少し出っ張るように貼り付けていきます。


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オリジナルギター4 ボイシング5:バックブレースラフカット接着後 [original guitar4]

バック周波数特性.jpg

ラフカットしたブレース接着後の削る前の状態で周波数特性を取ります。上がOrg.#2 中がOrg.#3 下がOrg.#4。

バック周波数特性2.jpg

単位はHz。

構造的には、3台ともブレース3本+ラジアルブレースなので、同じようになりそうですが、Org.#2はタッピングポイントが異なるようです。Org.#3と同じような特性になっています。


これからボイシングしながら、ブレースを削っていきます。

 

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オリジナルギター4 ボイシング4:トップブレースラフカット接着後 [original guitar4]

トップ周波数特性.jpg

上がOrg.#3 下がOr.#4

トップ周波数特性2.jpg

ラフカットしたブレース接着後の削る前の状態で周波数特性を取ります。

Org.#2はブレース構造が通常のXブレース+平行トーンブレースなので、比較はしにくいのですが、Org.#3と今回のOrg.#4は、ダブルX構造なので比較できます。Org.#3に比べて、中心周波数が333Hz→393Hzと高い(硬め)です。これは、Xブレースのロワーボウト部に凹部を作らなかったためと考えられます。


これからボイシングしながら、ブレースを削っていきます。

 

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オリジナルギター4 トップ16:外形カット [original guitar4]

外形カット.JPG

外形ラインの7mm外に書いたカット線に沿って外形カットします。

この後、ボイシングしながらブレースを削っていきます。

 

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オリジナルギター4 トップ15:ブレースとボディの嵌合調整 [original guitar4]

ネックブロック図.JPG

ここでミスに気がつきました。今回、レイズドネック構造でトップにかなり角度がついているので、トランスバースブレースの貼り付け面とトップ面にその角度をつけて貼り付けるように考えていましたが、これを忘れました。よって、この角度をどこかで吸収しないと隙間が開いてしまいます。苦肉の策でネックブロックのトランスバースブレースの接着面をサンディングして、この角度をつけて吸収しました。

 

カットライン作図.JPG

トランスバースブレースとネックブロックとサイド幅調整をしていきます。


サイドの中心(貼り合わせライン)とトップの中心(貼り合わせライン)を合わせて、トランスバースブレースの左右端を同じ長さになるようにサンディングしていきます。

テールもトップ中心とサイド中心を合わせて保ちながら、各ブレース端をボディ内に入るように削っていきます。


貼り付け位置が確定したら、外形ラインを引き直します。その外形ラインから7mm外側をカットラインとして書いていきます。

 

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オリジナルギター4 バック11:外形切り出し [original guitar4]

外形切り出し.JPG

内側に外形ラインを引き直します。サイドの厚みは2mmなので外側に5mmの余裕を取ってカットラインを引きます。

カットラインに沿って切り出します。

完成.JPG

バック完成、この後ボイシング工程に移ります。

 

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オリジナルギター4 バック10:ブレースとボディの嵌合調整 [original guitar4]

ブレース調整.JPG

サイドとバックの中心(貼り合わせライン)が合うように、3本の横ブレースとボディの左右のクリアランス、ネックブロックとトランスバースブレースとのクリアランスを調整して、ボディの内側に入れていきます。

ブレース調整3.JPG

内側にブレースとネックブロックを削って入れた後、新たに内側に外形ラインを引き直します。

 

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オリジナルギター4 トップ14:ブリッジプレート、サウンドホール補強材接着 [original guitar4]

ブリッジプレート、サウンドホール補強材接着.JPG

トランスバースブレース、Xブレース、トーンブレース(第2Xブレース)、フィンガーブレースの接着状態を確認後、ブリッジプレートとサウンドホール補強材(x3)を接着します。通常ブリッジプレートは2.5mm厚ですが、トップの振動性を良くするために広くして2mm厚にしました。サウンドホール補強材は、トップの端材を利用して作りました。

ブリッジ接着完了.JPG

ブリッジ接着完了。


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オリジナルギター4 トップ13:ブレース接着 [original guitar4]

トップブレース接着.JPG

トランスバースプレースから全ブレースを一気に接着します。トランスバースブレースは、ボディをトップに載せてその外形の正確な位置を写します。その線に沿って左右を斜めにカットしてから接着します。同じようにXブレース、トーンブレース(第2Xブレース)の両端をカットしてから接着します。

 接着前に必ずシミュレーションを行い、手順に問題ないか確認しておきます。合わせて、ブリッジプレート、サウンドホール補強材を正確に整形しておきます。


トランスバースブレース、Xブレース、トーンブレース(第2Xブレース)、フィンガーブレースの順で接着していきます。Xブレースとトーンブレース(第2Xブレース)には、カムクランプのコルクとブレースが接着しないようにビニールシートを挟んで接着します。


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オリジナルギター4 バック9:第2、第3ブレースとラジアルブレース接着 [original guitar4]

第2,3貼り付け.JPG

トランスバースブレース(第1ブレース)とマリッジストリップの貼り付け状態を確認後、第2、第3ブレースとクロスする部分を第2、第3ブレースの幅分だけ削ります。


今回、バックは平面ですが、経年で凹面にならないように第2、第3ブレースにわずかに曲率をつけておきます。


これらを貼り付け、同時にラジアルブレースを貼り付けます。


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オリジナルギター4 バック8:トランスバースブレースとマリッジストリップ接着 [original guitar4]

ラジアルブレースの角度50°の取り方に間違いがありました。水平線に対して50°ではなく、垂直線に対してでした。配置はあっていますが、角度記入位置が間違っています。間違ったまま進めるとクロスダイポールは共振周波数が低くなり、ロングダイポールは高くなると考えられます。


 

ラジアルブレースの位置を修正した後、マリッジストリップ+トランスバースブレース(第一ブレース)を先に接着して、トランスバースブレース(第一ブレース)とネックブロックとの位置関係を決めます。


トランスバースブレースの形.JPG

トランスバースブレースの形を決めます。ボディをバックに合わせて左右のカット位置を決め、貼り付ける前にトランスバースブレースの両端をボディに合わせて均等に斜めにカットして置きます。ネックを固定するラチェット式六角レンチを入れやすくするため、トランスバースブレースの厚さは9mm厚、幅は20mmです。

接着.JPG

マリッジストリップの位置と長さを決めます。

接着2.JPG

接着の前にシミュレーションを行い、接着します。


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オリジナルギター4 ボディ2:ネックブロックとトップ側を平面に揃える。 [original guitar4]

ネックブロックのトップ側とテールブロックとの高さを揃えます。

ネックブロックの高さが不足.JPG

ネックブロックとトップのボディ厚は、ネックヒール側76mm、テール側96mmが設計値です。テールブロックの高さを設計値に合わせると、ネックブロックの高さが不足しています。補正するための板を貼り付け、トップとボディを揃えます。ネックブロックに高さ補正の2mm厚パッチを貼り付けます。

高さ調整.JPG

貼り付けた後、サンディングして高さをテールブロックに合わせます。

高さ調整2.JPG

テールブロックで4mm浮くところまでネックブロックの高さを合わせました。

さらにトップ全体を同じ平面内にあるように合わせていきます。最も突出しているウエストを削っていき、全体を見て高さを合わせます。ボディのロワーボウトの外側の縁も高いのでこの部分を削ります。一部の部分に固執するとエッジができるので注意します。

 

最後にひっくり返して、トップの平面性を確認します。

 

 

 

 

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オリジナルギター4 ボディ1:ネックブロックとバック側を平面に揃える。 [original guitar4]

サイド⇒ボディに呼称を変えます。


ネックブロック底面とバックは完全に平面にする設計なので、ネックブロックとバック側の平面度を揃えます。


その前に反対側のネックブロックとトップとの位置関係を確認します。


ボディ厚は、ネックヒール側76mm、テール側96mmが設計値です。これに合わせてネックブロックのトップ接着面の角度を決めていますが、この延長線上にテールブロックの接着面が来ているかを確認します。

10mm沈んでいる.JPG
結果は、テールが10mm以上沈んでいます。原因はモールドの形状で、ネックヒールがバック面に向かって広がっていることです。
基準線を引き直す.JPG
サイドとモールドの位置関係を変えることでこれを補正できるかを試した結果、テール側を沈めることで対応できることが分かりました。その位置を固定して、新たにサイドの基準線を白鉛筆で引き直しました。
この位置に固定して、バック面の平面性を出していきます。
ネックブロック底面とサイドを合わせる.JPG
ネックブロック底面とサイドとの面一にします。タジマサンダー荒目 SA-50Aとサンディングバーを使ってサイドのバックの平面を出していきます。
ネックブロック底面とテールブロックの底面が平面上にあるか.JPG
次に、ネックブロック底面とテールブロックの底面が平面上にあるかを確認し、サイドのバック接着面がその平面と同じ高さになるように削っていきます。
バック側底面.JPG
最後はサンディングバーを使ってバック側底面が平らになっているかどうかを確認しながら、削っていき、平面になるように揃えます。
平面になっているかを確認.JPG
ひっくり返して平面になっているかを確認します。

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オリジナルギター4 ネック23:ネックの残務まとめ [original guitar4]

ネックの形状も完成に近づいてきて、トップ、バック、サイドのボディの作業に移る前に、残務をまとめておきます。

 

・ヒール形状調整(サイド整形と同時に行う)

ヒールレスネック1.JPG

今回はヒールレス形状なので、サイドのネックとの嵌合は10mm程度です。しかもネックとサイドが3次元的に重なるので、完成時に現物で合わせることにしています。

・フレット打ち込み

丸形加工.JPG

これは特に目新しいことはありません。オリジナルギター3で行った「端を丸形に加工したフレット」と同じようにします。フレットJescar No.43080E Gold にしようかと考えています。但し、硬いので加工が大変です。

・チューナー穴開け

got-sgs510zgg-l5.jpg

これも目新しいことはありません。

チューナーには、GOTOH SGS510Z-L5-L3+R3-Goldを使用します。

・ネック取り付け角度調整

ヒールレスネック3.JPG

ネック側の取り付け面の調整でネック仕込み角度が決まる構造なので、サイドが完成してから、調整を考えています。

・フレットマーク入れ

800092592M.jpg

今回もネックサイドに白蝶貝を考えています。


さらに、フレット面R、平面性確認と握り形状微調整は仕上げの段階で行います。

 

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オリジナルギター4 ネック22:ネック握り形状調整 [original guitar4]

厚さを決める.JPG

ネックの握り形状を整えていきます。まず、0フレットから13フレットまでの厚さを設計値通りに決めます。これにはのこやすりサンディングバーを使います。ネック用カンナもありますが、のこやすりはマホガニー材は比較的脆いので速く整形できます。ただ、鋸カスが沢山出ますのでこまめに掃除機で掃除をしてください。マスクを忘れずに。仕上げ近くになったらサンディングバーで整えます。中心に線を引いておきます。この線は頂点ですから最後まで消えません。

ネックテンプレート.JPG

のこやすりで45°の角度で左右を削っていきます。45°が削り終えたらさらにその中央を削っていきます。最後はネック形状テンプレートに合わせて調整しておきます。これは、所有しているshenandoh M000-45(youtube)が握りやすいので、これに合わせようと、1,5,10フレットの断面のテンプレートを作りました。

ネック寸法.jpg

ネック形状を整えながら、厚さと幅を追い込みました。少し攻め過ぎたかもしれませんが、設計値自体が少し大きめなので、これからの仕上げは感覚に合わせて削っていきます。

ヘッド型紙を剥がす。.JPG

ペグ・チューナーの穴中心を目打ちでヘッド突板に移してから、型紙を外します。今回の突板は、2枚の木目を出すためにブックマッチしました。フレットボードの木目も特徴的なので、今までとは違った雰囲気のギターになりそうです。

ネックエンド整形.JPG

ネックエンドも整形しました。レイズドネック構造のため、ネックエンドがトップの上に出るので、トラスロッド調整穴のカバーを考える必要があります。ここで6弦0フレット側が中間フレットに比べて高いのを修正しました。さらに

fallawayを0.2mm程つけました。

ヒール形状未加工.JPG
ほぼネックも仕上がってきましたが、ヒール形状が残っています。今回はヒールレスネックなのでサイドの完成と合わせて形を決めていきたいと思います。

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オリジナルギター4 ネック21:フィンガーボード部幅調整とR表面加工 [original guitar4]

フィンガーボード部幅調整.JPG

エポキシ系接着剤でフィンガーボードを貼りましたが、接着剤の量が多かったようです。はみだしが多すぎて周辺に付いてしまっています。後の処理が大変になるので、適量にするのが大切です。

寸法.jpg

幅を設計値に対して1mm以下に揃えていきます。

R表面加工.JPG

次にフレットボードの表面に曲率を付けます。5〜13フレット辺りを12”のサンディングブロックで、その後1〜6フレット辺りを10”で、14フレット〜フレットエンドまでは16"でサンディングします。0フレットからフレットエンドまで、左右でバランスが崩れないように表面が平らかどうかを確認しながら進めます。fallawayはまだつけていません。


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オリジナルギター4 ネック20:フィンガーボード接着 [original guitar4]

フィンガーボード整形.JPG

フィンガーボードの幅を整えます。設計値+3mm位まで削ります。0フレットは設計値44mmに対して、46mmで接着し、後はネック全体で追い込みます。

仮止め.JPG

フィンガーボード接着前に、ナット取り付け面の平行度、溝の深さのバラつきを確認します。ナット幅が広がるのを見越して、少し薄い仮ナット(4.6mm厚)を付けてナット幅を確保して、クリップで留めてからFクランプで留めます。こういう接着工程や複雑な工程は、必ず接着剤を付ける前にシミュレーションしてから行います。

フィンガーボード接着.JPG

確認した手順でエポキシ系接着剤で貼り付けます。



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オリジナルギター4 ネック19:ネック補助材の接着 [original guitar4]

ネック補助材接着.JPG

ネックーサイド嵌合調整でヒール部を削り、サイドと形状を合わせた後、ネック補助材の接着をします。レイズドネック構造のため、ネックエンドがトップの上に出るので、この部分のフィンガーボード下に補強部材を追加します。これにより、ネック全長はナットから441.7mmになります。この長さを保証しているネック材は少ないと思います。幅は60mm、長さ18mm、厚さ12mmの直方体を作っていきます。幅方向は少し余裕をもって作り、フィンガーボード接着後に整えていきます。中心にΦ6.5のトラスロッド調整穴を開けます。これもトップの上に露出するのでカバーを考える必要があります。

ネック補助材接着2.JPG

ネック補助材を接着後、トラスロッド調整ネジをフィンガーボードの接着剤から保護するカバーを付けます。

ネック補助材接着3.JPG

接着しました。


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オリジナルギター4 サイド11:サイド厚さ調整とネック取り付け部調整 [original guitar4]

ネックブロック貼り付け.JPG

ネックブロック貼り付け後、

厚さ調整.JPG

バック側の面+2mmを基準として、厚さを調整します。数mm余裕を見てのこぎりでカットします。ヒール(ネック嵌合)は、設計値76mmに対して79mm、テールエンドは、設計値96mmに対して100mm。

ヒールレスネック2.JPG

ネックを取り付けるために、ネックヒール側とサイドをあわせながらネックヒールを削ります。フェンダータイプのヒールレスネック完成です。

ヒールレスネック1.JPG

ヒールレスだけではなく、レイズドネック構造にもなっています。

ヒールレスネック3.JPG

ネックを取り付ける部分の余分なサイド材を取り除きましたが、ネック側の曲面と微妙にずれました。最終的に表面に出る部分なので、口輪を作り修正する予定です。

ネックブロック底板は外しておく.JPG

ネックブロックの底板はネック取り付け調整のため、まだ接着しないで置きます。

 

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オリジナルギター4 サイド10:ネックブロック貼り付け [original guitar4]

サイドの貼り合わせる面を調整.JPG

ネックブロック貼り付け前にサイドの貼り合わせる面を調整します。この貼り合わせ部分は最終的に外から見えるのでぴったりと合わせる必要があります。少しきついので0.5mm程度両方を削って合わせます。ネックブロックとエンドブロックの高さを合わせます。底面から2mmをネックブロック貼り付け位置の基準にします。

ネックブロック前面.JPG
ネックブロックを仮取り付けしてみて高さ、曲がりがないかを確認します。ネックブロックの中心とテールブロックの中心を合わせてみると、ネックブロックが高音側に傾いています(テールブロック位置で10mm)。ネックブロック前面(サイドの接着する面)の低音側を削って真っすぐになるようにします。ネックブロックに中心線を引き直します。縦方向はこの線とサイドの貼り付け位置を合わせます。
接着.JPG

接着前に仮止めを行い、工程を決めます。

①サイドとモールドが接着しないように間にビニールシートを挟みます。

②サイドの周囲に引いた基準線(底面から10mmと70mm)にモールドを合わせます。これを怠るとサイドが捻れてしまうので注意します。

③Fクランプで左右裏表4ケ所ネックブロックとサイドをモールドに留めます。

④バック側の底面がサイドとネックブロックの間が隙間ができるので、クランプして隙間をなくします。

⑤トップ側の隙間はわずかなのでタイトボンドで埋め、そのままにします。

⑥仮止めでネックブロックの位置が決まったらサイドにシャーペンで印をつけておきます。

⑦タイトボンドをネックブロックに塗り、書いた印に合わせて、サイドに合わせます。


仮止めで決めた工程を繰り返して接着します。

 

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オリジナルギター4 ネック18:ヘッド部整形 [original guitar4]

ヘッド部整形.JPG

突板を貼り付けた後、貼り付けた型紙を基に外形を整えていきます。

ポイントは、

1.サンドペーパーを貼り付けたサンディングバーで、ヘッドサイドを突板とヘッドと一緒に削り上げる。

2.サンドペーパーを丸棒に巻きつけて、ヘッド付け根のRを整える。

3.ヘッド先端を丸くする。

ヘッド厚さ調整.JPG
ヘッド厚さ調整2.JPG

4.ヘッド厚さ調整

17mm(完成16.5mm)まで削る。0.5mmは表面の突板を削る予定。

 

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オリジナルギター4 ネック17:ヘッド突板接着 [original guitar4]

ブックマッチ.JPG

マスキングテープを貼って型紙を両面テープで貼ります。外形を粗くカットし、ナット接着部分に14°の角度をつけ、サンディングします。

ヘッド突板.JPG

14フレットから359.7mmに、ネックのヘッド突板とナット境界の基準線を書き直します。幅方向の中心位置を決め、ヘッド頂点側面にうつしておいた中心位置とを結ぶ線が貼り付ける中心線になります。

境界の基準線を書き直し.JPG

ヘッド突板、仮ナット(4.6mm)、フィンガーボードを仮置きして、寸法、角度を確認します。

貼り付け.JPG

貼り付けます。


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オリジナルギター4 ネック16:外形精密削り [original guitar4]

精密削り.JPG

フレットボード部幅を設計値から2mm程度余裕をもって削り、フレットボード部厚さを設計値から1mm程度余裕をもって削ります。

寸法.jpg

フィンガーボード貼り付けの時のクランプ用に真ん中20mm程度を残して、エッジ部分も削り落としておきます。のこヤスリを使って削りだします。

フィンガーボード接着面.JPG

フィンガーボード接着面を整えます。

ヘッド接着面.JPG

ヘッド接着面を整え、フィンガーボード面との角度を整えます。


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オリジナルギター4 ネック15:外形精密削り - ヘッド部加工 [original guitar4]

ヘッド部を整形していきます。ヘッド突板を貼り付けるので、書いていたカットラインがなくなるため、ヘッドトップに中心位置を移しておきます。

ヘッド平面性.JPG
ヘッド突板を貼る表面を整えます。特に平面を出すのとカーボンロッドの溝を平らにしていきます。
ヘッド整形裏.JPG
厚さは、1mm程度の余裕をもって、16.5〜17.0mmにします。
ヘッド板ブックマッチ.JPG
ローズウッド1.5mm厚材を2枚使って、ヘッド突板を作ります。模様はこんな風になります。

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