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オリジナルギター4 ボディ16:ネックーボディーナットーブリッジ、サドル仮止め [original guitar4]

各パーツ.JPG


ボディ、ネックがそろったところで、ナット、ブリッジ、サドルを仮付けし、ネック左右取り付け角度、弦高を確認します。内側.JPG


全体を組み立てていきます。ブリッジボルトでブリッジを仮固定して、ペグ・チューナーを取り付け、1弦と6弦を張ります。

左右調整.JPG

左右のバランスが悪い(テール上でネック中心が8mm高音側に傾いている)ので、ネック取り付け部をサンディングして角度調整します。写真は調整後です。

全体.JPG

次に弦高を確認します。

・サドルは1弦5.5mm、6弦5mm

・仮ナットの0フレット幅を38mm、サドル上の弦幅は56mm

にした状態で、12フレットで弦高は1,6弦とも2.2mmです。


バックが貼り付けていないので強度的に弱いため、12フレットで1mm分高くなっています。今はこのまま進め、バック貼り付け後、再度確認して設定します。


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オリジナルギター4 ボディ15:ブリッジ穴開け [original guitar4]

ブリッジピン穴を開けます。ブリッジはローズウッド購入品です(後でこれを加工して30→20gまで削り落としていきます)。このブリッジ穴はΦ4の穴が開いていますが、貫通していません。ブリッジを両面テープで決めた位置に固定します。

ブリッジプレート押さえ.JPG

ブリッジプレート押さえとクランプでブリッジを固定して、Φ4ビット使用して、1,6弦のピンの穴を開けます。

ブリッジボルト.JPG

ブリッジボルトで1,6ピンを留めて、残りの2~5ピンの穴を開けます。

板を挟む.JPG

高さ調整と穴あけ時のバリ防止のため、ブリッジプレート押さえとブリッジプレートの間に2.5mm厚の板を挟みます。

完成2.JPG

バリを取って整えます。

Φ5.JPG

ブリッジピン穴をΦ5の一番細いプラスティックピンが通るまでリーマーで広げました。

 

 


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オリジナルギター4 ボディ14:ブリッジ位置決め [original guitar4]

レイアウト.JPG

ブリッジ位置決めをします。


000タイプのスケール長は632.5mmで、これを2つに分け、

0フレットからボディ端(14フレット)まで350.7mm

ボディ端(14フレット)からサドル中心まで281.8mm

これに、補正を加えます。

・弦の振動補正を2mm

・1弦から6弦までの斜め補正の1/2で1.5mm

よって、ボディ端からサドル中心は285.3mm

ブリッジ端からサドル中心は7.5mmで、ボディ端からブリッジ端までは277.8mm。

イントネーターを使うやり方もあります。)


ブリッジ端の位置に水平に線を引き、ここにブリッジを両面テープで固定します。

ブリッジ裏側にブリッジプレート押さえをおいて、Cクランプで固定します。

 

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オリジナルギター4 ネック34:フレット溝の隙間埋め [original guitar4]

フレットが平坦になった後、隙間を埋めます。

ネックサンディングの粉.JPG

フレットボードサンディング時の削り粉です。これをタイトボンドで混ぜます。

埋める.JPG

これをフレット溝の隙間に塗りこみます。

完成.JPG

数時間後、サンディングして完成です。隙間がきれいに埋まりました。


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オリジナルギター4 ネック33:フレット平坦化 [original guitar4]

フレット平坦化1.JPG

0.マスキングテープで保護します。

フレット平坦化2.JPG

1.フレット全体の平面性を確認し、フレットファイルでフレット全体を均します。

フレット平坦化3.JPG

フレット平坦化4.JPG

2.フレットクラウンファイルで、高さを維持して、フレットトップに丸みをつけます。前後3つのフレットが平坦になっていることを曲尺で確認します。3つのうち中心が高いとそれを中心に回転してしまいます。

フレット平坦化5.JPG

3.サンディングペーパー#400でサンディングします。前後3つのフレットが平坦になっていることを曲尺で確認します。ズレている場合は、フレットクラウンファイルに戻って平らにします。

フレット平坦化6.JPG

フレット平坦化7.JPG

4.スチールウールで磨きます。前後3つのフレットが平坦になっていることを曲尺で確認します。

フレット平坦化8.JPG

フレット平坦化9.JPG

5.コンパウンドで磨き、仕上げます。




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オリジナルギター4 ネック32:フレット打ち込み [original guitar4]

フレット打ち込み1.JPG

フレット打ちの前に0フレット幅を最終値に合わせます。Org.#2の 43.1mmに合わせて43.3mmまで落としました。

フレット打ち込み2.JPG

いよいよフレットを打ち込みますが、今までの経験で6弦側が弦が落ちることが多いのでそれを防ぐために、フレット端を6弦側をエッジに合わせて、1弦側にスペースができるように打ち込みます。

 Jescar No.43080E(Gold)は、足の長さが1.27mm(通常使用のSBB-217)なので比較的簡単に打ち込むことができます。


長さの不揃い対策で打ち込む前に長さを揃えるために何度も合わせましたが、結果はまあまあです。打ち込む前に完全にそろえるのは難しいです。

 


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オリジナルギター4 ネック31:フレットエッジ処理3 [original guitar4]

長さを揃える.JPG

先端を球形にする工程で長さのばらつきが出てきます。また、長さがフレットボードの幅にぴったりになっているとエッジが引っかかるようになります。前回はこの微調を端折ったことで長さのばらつきが出ました。

・球形の質を上げるために、すべてのエッジを確認し、整形し直しました。

・全体を0.5mm程度短くする必要があったので、フレット全体を短い方向にずらしました。

・さらに隣のフレットとの長さを比べ入れ替えること、サンディングで長さを揃えることで幅方向に同じスペースが開くようにしました。


この微調で4時間かかりました。

 

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オリジナルギター4 ネック30:フレットエッジ処理2 [original guitar4]

長さが揃ったら、先端を丸くしていきます。

フレット端サンディング1.JPG
フレット加工台の直角部分にフレット端を載せ、ヤスリで左右先端を斜め45°に8回づつサンディングします。
フレット端サンディング2.JPG
フレットクラウンファイル で先端を上から8回、左右から各5回ヤスリ、先端を丸める。先端がとがりすぎている場合は、先端を布ヤスリで落とします。ここで左右のバランスや上から削りすぎていると最後の丸くならないので、粗めの紙やすり#120で整えます。
#400.JPG
粗く球形になったら、#400のやすりで丸く滑らかに形を整えます。(#400のやすりでは光沢がなくなります。)
スチールウール.JPG
最後にスチールウールで仕上げると、輝いてきます。
フレット先端処理完成.JPG
フレット長が揃っているか全体をチェックし、長いものは微調します。

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オリジナルギター4 ネック29:フレットエッジ処理1 [original guitar4]

フレットエッジ処理方法は、

フレット端球形処理.jpg

Org.#3と同じように、弾きやすさを優先して、両端を球形にする。

・打ち込む前に、エッジを球形に整えるやり方。

・欠点は、長さが不揃いになり、見栄えが悪かった。これを改善する。

Jescar No.43080E(Gold).JPG
・フレットワイヤーは、ペグチューナー SGS510Z L5 Gold 1:18 との色を考えてJescar No.43080E(Gold)にする。下側は通常使用のSBB-217です。
フレットカット.JPG
0フレットから20フレットまで21本分、長さを合わせてフレットワイヤーをフレットニッパ(喰い切り)でカットします。
フレット長さ合わせ.JPG
フレットの幅に合わせて、両端をサンディングして長さを合わせます。
両端の足を削る.jpg
フレットニッパ(喰い切り)でフレット両端の足を4mmカットして、フレット加工台にフレット端を載せ、ヤスリで左右先端を斜めに8回づつサンディングします。
両端の足を削る2.JPG
両端の足を削る3.JPG
両端の足をカットしたフレットをすべて並べて、長さを確認します。

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オリジナルギター4 ネック28:フレットマーク入れ [original guitar4]

フレットマーク入れ1.JPG

フレットマークはサイドにΦ2、厚さは2mmの白蝶貝を入れます。3,5,7,9,12,15フレットに目打ちで中心に印をつけます。

金属ビット2.0.JPG

Φ2の金属ビットで手動で開けます。木工用Φ2.0ビットも市販されていますが、刃先が弱すぎて欠けてしまいます。刃先が欠けるとネックの中に埋まるので取り出すのに苦労します。電動ドリルでも開けてもよいのですが、手で確実に開けています。

深さ1.5mm.JPG

深さ1.5mm

全体.JPG

タイトボンドで埋め込み、一昼夜置きます。

出っ張りを削る.JPG

表面から出た部分を削ります。

完成.JPG

完成です。

 

 

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オリジナルギター4 ネック27:ネック仕上げ2 [original guitar4]

ネック寸法.jpg

最後に各部の寸法(フレットの曲率、フレット幅、フレット厚、ヘッド厚)を確認します。塗装前にサンディングしてからもう一度最終確認を行う予定です。

 


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オリジナルギター4 ネック26:ネック仕上げ1 [original guitar4]

ヘッド仕上げ.JPG

ヘッドトップ、側面、表面を#120のベルトサンダー用布サンディングペーパーでサンディングして仕上げます。ベルトサンダー用の布タイプのサンディングペーパーは丈夫で便利です。フリーハンドで思うように形を整えることができます。

ネック繋ぎ部.JPG

ヘッドネック繋ぎ部を整えます。

ヒール部.JPG

ヒール部を仕上げます。

ネック握り形状.JPG

ネック握り形状を整えます。Org.#2が握りやすいので、これを参照して、握りの感覚は繊細なので慎重に整えます。

 

完成.JPG

ネック幅調整をします。ネック幅0フレットは44.5mmです。これを43.8mmまで落としました。

 


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オリジナルギター4 ネック25:チューナー取り付け穴加工 [original guitar4]


Φ7.5.JPG

チューナー取り付け穴加工から。穴の中心位置は、ヘッドの型紙を貼り付け、剥がす前に目打ちで突板に位置を写しておきます。そこにΦ2.5で貫通穴を開け、その穴を中心にΦ7.5の穴を深さ5mmで開けていきます。

Φ10.JPG

裏側からΦ10の穴を深さ13mmで開けます。

リーマーで穴を広げる.JPG

表側からの穴径が小さすぎるのでリーマーで広げてΦ8.3にします。

チューナー取り付け.JPG

チューナーを仮に取り付けます。Goldタイプ、ペグが大きいL5タイプです。


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オリジナルギター4 ボイシング16:top+back+side in mold after top-glued [original guitar4]

top+back+side in mold after top-glued.JPG

トップをサイドに貼り付けた後、バックをモールド内にクランパーで固定して、箱にして測定します。箱型になるのでヘルムホルツ周波数も出てきます。

波形.jpg

周波数特性.jpg

top+side out mold after glued からのトップモノポール周波数の予測は190Hzでした。今回の予測は182Hz(Org.#2)、176Hz(Org.#3)とそれより低めに出ています。これはサイドの重さの違いと考えられます。Org.#2はローズウッドで中くらいの重さ。Org.#3はダブルサイドで最も重い。Org.#4はマホガニーで最も軽い。モールドを外した後、Org.#2は26Hz、Org.#3は20Hzアップしたので、その差の大きいOrg.#4は30Hz以上(つまり、186Hz以上に)アップすると考えられます。よって、190Hz程度になるのではないかと思います。


バックモノポール周波数は250Hzで、トップモノポールが190Hzとすると、4半音高い(240Hz)のが最適と考えられるので、少し削る必要があるかもしれません。

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ボイシング15:top+side out mold after glued の調整 [original guitar4]

top+side out mold after gluedの測定で、トップモノポール周波数目標190Hzに対して206Hzと高めだったので、ブレーシングして下げていきます。周波数的に影響の少ないフィンガーブレース、トーンブレースを削ります。全体の高さを低くしましたが、トップモノポール周波数には影響しません。

top+side out mold after glued.jpg

(左がブレーシング前、右がブレーシング後)

次にXブレースを均等に高さを低くしていきます。ここの剛性を下げることで、モノポール周波数が落ちてきます。ここからは経験と勘ですが、3回に分けて目標周波数に合わせていきます。Xブレースを4方向に削ります。 1回目は206→198Hz、2回目で198Hz→196Hz、3回目で196Hz→193Hzになりました。少し高めで余裕を見てここで止めておきます。

 周波数だけでなく、タッピングのサスティーンも聴きます。適正になってくるとサスティーンが伸びてきます。波形的にはピークが際立ってきます。

周波数特性.jpg

Org.#2、Org.#3の結果より最終周波数を予測します。トップモノポール周波数はこの時の周波数と最終周波数がほぼ同じになります。

Xブレースの形.JPG

今回はXブレースの断面の形をOrg.#2、Org.#3と変えています。なだらかに落ちる単調な形にしました。これによりクロスダイポールとロングダイポール、クロストリポールが低くなっていると思います。


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オリジナルギター4 ボディ13:ネック取り付け角度の調整 [original guitar4]

ネック仕込み角とサドル位置の高さを確認、調整します。

ネック取り付け部の嵌合を調整.JPG

ネック取り付け部の嵌合を調整をした後、


バレルナットでネックとボディを留めます。

ネック取り付け状態.JPG
ネックの取り付け状態はこのようになります。バック面の蓋はまだ接着していません。この隙間で最終的にサウンドホールからラチェットレンチでビスを留められるかを確認後、蓋をします。その前にビスを仕込んでおくことを忘れないようにしないといけません。
サドル位置の隙間は2mm.JPG
フレットボード面の延長線上のサドル位置の隙間は2mmとなっています。12フレット上の弦高を2mmとするとサドル上では2倍の4mm、フレット高が1mm、よってブリッジ面からのサドル高は7mm必要となります。ネックブロックの設計段階で弦の張力による戻り(順ぞり)分を4mmとみているので、サドルは3mm高になる計算です。
この時点では、これを確認するだけです。実際に弦を張ってからの順ぞり分を確認後、最終的なネック角度を調整します。
ネック左右角度確認.JPG
ネックの左右の角度を確認します。テール側でネック中心が8mm高音側に傾いています。最終的にはネック取り付け面で調整しますが、ブリッジ取り付け時に調整します。
レイズドネック構造1.JPG
トップ面とネック角度がやっと決まりました。
レイズドネック構造2.JPG
全体のイメージはこうなります。

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オリジナルギター4 ボイシング14:top+side out mold after glued [original guitar4]

トップ貼り付け、トップ端のカット、ネック取り付け部開口後、モールドから出して周波数特性を録ります。

top+side out mold after glued.jpg

long,cross-high,cross-low位置をタッピングした時の周波数特性です。cross-highとcross-lowはブレースが左右対称なのでほぼ同じ特性です。矢印が各ピークです。

top+side out mold after glued 2.jpg

Org.#2、Org.#3の結果より、この状態のトップモノポール周波数がほぼ完成時と同じになります。Org.#2はこの時点でブレーシング(ブレースを削る)しませんでした。Org.#3は目標に対して高めだったのでブレーシングしてトップモノポールの周波数を下げました。今回のOrg.#4も目標190Hzに対して、206Hzと高めなので、ブレーシングして全体を下げていきます。



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オリジナルギター4 ボディ12:ネック取付け部嵌合調整 [original guitar4]

昨日の続きで、ネック取り付け部の嵌合を調整します。ネックとトップの隙間は、完成後もそのまま見えるので、なるべくぴったりと合わせます。

調整ヶ所.JPG

ネック幅方向は既にぴったりなので、長さ方向(白矢印の面)を削りながら合わせます。長さが収まってきたら、ネックの深さを稼ぐために黒矢印の面を削ります。同時にオレンジ矢印の部分は直角にはできずにRがついてしまうため、ボディ側を斜めにして吸収します。

嵌合状態.JPG

ぴったりと嵌合する状態がほぼできてきました。

レイズド構造.JPG

ネックはレイズド構造です。

ヒールレス構造.JPG

ヒールレス構造でもあります。


これでほぼ収まりましたが、今後、ネック取り付け角度とバレルナットによるビス止め調整を行います。


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オリジナルギター4 ボディ11:トップ端の処理とネック取付け部の開口 [original guitar4]

トップ周囲を削る.JPG

周囲カット後.JPG

トップ接着後、周囲が5mm程度大きいのでこれを削ります。鋸でカット後、サンダーで削ります。ウエストは丸棒にサンドペーパーを巻きつけて削ります。

ネック取り付け部開口.JPG

ネック取り付け部開口2.JPG

ネック取り付け部を開口します。切り出しナイフで大まかにカットして、サンダーでサンディングします。

ネック挿入.JPG

開口できたら、ネックを挿入します。幅方向はちょうどよいのでそのまま、長さ方向が長いのでネック側をサンディングして入れ込みます。ネックとトップの隙間は、完成後もそのまま見えるので、なるべくぴったりと合わせます。やっと入るようになってきましたが、今日はここまで。


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オリジナルギター4 ボディ10:トップ貼り付け2 [original guitar4]

仮止め1.JPG

3日経ちましたが、中々湿度が下がらないので、接着します。現在の温湿度23℃59%RH。

隙間ができる.JPG

接着はクランパーで挟んで行いますが、少し隙間が開くと接着不良が起こるので、12mm厚のベニヤを挟んでクランパーで締めることで全面を均等に押さえることができます。

仮止め2.JPG

仮止めしてトップとサイドの隙間が開いていないかを確認します。サイドの上部の平面性をとりながら隙間ができないようにします。

本止め1.JPG

本止め2.JPG

完全に隙間が調整出来たら、タイトボンドで接着します。一昼夜おきます。

 

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オリジナルギター4 ボディ9:トップ貼り付け1 [original guitar4]

凹みロワーボウト.JPG

ボディ枠にトップを接着していきますが、その前に、微調整していきます。

トップの平面性を確認します。トップの中心、ブリッジを接着する位置で凹んでいます。ロワーボウト、サウンドホールの下側でも中心が凹んでいます。

凹みアッパーボウト.JPG
アッパーボウトでは右側が少し凹んでいます。
テール側.JPG
縦方向はテール側が少し下がっています。

サンディングバーで削る。.JPG

両端をサンディングバーで削っていきます。と同時に、Xブレーシングとサイドライニ

ングの切り欠きを調整してヒール側、テール側でサイド中心とトップ中心を合わせます。

ブリッジ位置.JPG
ロワーボウト
アッパーボウト.JPG
アッパーボウト
縦方向.JPG
テール側
トップの平面だしを行いました。トップを接着する工程ですが、接着時の湿度は45%RHが良いとされています。これは気候の乾燥した北米に対応したものと思われます。ともあれ、少し乾燥した日を待ってトップを貼り付けます。

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オリジナルギター4 ボイシング13:top+back+side in mold その2 [original guitar4]

波形.jpg

昨日からの続きです。long位置をタッピングした時の周波数特性です。ヘルムホルツ周波数のレベルが低いのは、ボディを薄くしたせいです。左端のピークはノイズです。左から2番目のピークがヘルムホルツ周波数です。

モノポール周波数の予想.jpg

 Org.#2, Org.#3の結果より、完成時のモノポール周波数を予測します。

ヘルムホルツ周波数は110Hz、トップモノポールは180〜193Hz、バックモノポールは252〜254Hzです。

 top+side in mold の結果から、トップモノポール周波数は190Hz程度になると予想します。190Hzに対してバックは4半音上で240Hzが最適なので、バックは少し調整する必要がありそうです。この時点ではまだ削りません。


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オリジナルギター4 ボイシング12:top+back+side in mold その1 [original guitar4]

top+back+side in mold.JPG

バック側.JPG

top+back+side in mold というのは、モールドを付けてtop とbackをsideに合わせて、モールドにクランパーをつけて固定することで、疑似的にtopとbackをsideを貼り合わせた状態にします。トップとバックでサイドを閉じることにより箱状になり、ヘルムホルツ周波数も出てきて、最終形状の周波数特性が確認できます。但し、サイドの重量が増えることになるので、トップ終端の境界がサイド側に寄って、トップの振動領域が増え、トップモノポール周波数は下がります。また、剛性も上がるため、ヘルムホル継周波数も低めに出ます。


トップとサイドを接着してから、バックとモールドに入れても良いのですが、少しずつ工程を進めることで結果を確認しながら進めています。


下には何も置かない.JPG

小型ワークベンチを2つ並べて、トップ下側に物がないようにします。下にものがあるとその振動特性も合わせて測定してしまうことになるので注意します。


→ 明日へ続く

 


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オリジナルギター4 ボイシング11:top+side in mold その2 [original guitar4]

昨日の続きです。

モールドにクランパーを付ける.JPG

モールドを付けてtop とsideを合わせて、疑似的にtopとsideを貼り合わせた状態にしました。トップ周辺をサイドで閉じることにより周波数特性がまったく違ってきます。トップを終端することで、モノポール、ダイポール、トリポールなどギター本来の周波数特性が出てきます。


top+side in mold2.JPG

この波形は、タッピングポイントがcross-highのものです。

トップモノポール:141Hz

クロスダイポール:321Hz

ロングダイポール:357Hz

クロストリポール:481Hz

トップモノポール周波数予測.jpg

Org.#2、Org.#3の結果から、完成時のトップモノポール周波数を予測します。

1:top+side in moldは、モールドにトップとサイドを合わせた今の状態。

2:top+side out moldは、トップとサイドを接着後、モールドから出した状態。

モールドから出すとトップモノポール周波数は、55 or 52Hz 増えます。

2:の状態はほぼ完成時のトップモノポール周波数を示しています。

Org.#3は、トップとサイドを接着後、ブレースを削っているので、周波数が少し下がっています。

 これらの結果から、トップモノポール周波数は141+52=193Hzと予測されます。

トップモノポール周波数は190Hzを目標としているので、少し高いです。

 ダイポール周波数は、Org.#3に比べてかなり低くなっています(cross 342→321Hz、long 393→357Hz)。これはXブレーシングの形状を変えたためと考えられます。ダイポール周波数を低めに設定できるのではないかと思います。


この時点では確認するだけで、次の工程にこのまま進みます。

 

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オリジナルギター4 ボイシング10:top+side in mold その1 [original guitar4]

top+side in mold というのは、モールドを付けてtop とsideを合わせて、疑似的にtopとsideを貼り合わせた状態にします。トップ周辺をサイドで閉じることにより周波数特性がまったく違ってきます。終端するか開放端にするかの違いです。


モールドとサイドが一体化していますから、サイドの重さが極端に増えることになります。サイドの重量が増えると、終端の境界がサイド側に寄ってくるので、トップの振動領域が増え、トップモノポール周波数は下がります。


トップを終端することで、モノポール、ダイポール、トリポールなどギター本来の周波数特性が出てきます。


モールドに入れなくてもトップとサイドを接着しても良いのですが、少しずつ工程を進めることでその結果を確認しながら進めています。もう4台目で想定通り、問題なく進められてきているので、いきなりトップとサイドを接着しても良いかと考えています。

モールドに取り付ける.JPG

トップとサイドの嵌合具合をもう一度確認します。その後、モールドとトップ、サイドを合わせていきます。

モールドにクランパーを付ける.JPG

モールドにクランパーを全部つけて固定します。

top+side in mold.JPG

小型ワークベンチを2つ並べて、トップ下側に物がないようにします。下にものがあるとその振動特性も合わせて測定してしまうことになるので注意します。


→ 明日へ続く。



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オリジナルギター4 ボディ8:ボディ、ネック、トップ、バック完成! [original guitar4]

アセンブリパーツ完成.JPG

この時点で、4つのアセンブリパーツ ネック、ボディ、トップ、バックが完成しています。各パーツの嵌合調整も終了して、組み立て、接着が可能になっています。
これからトップ、バック、ボディと組み合わせてボイシングを行います。
ネックは、
・フレット打ち込み
・チューナー穴開け
・フレットマーク入れ
・ネック取り付け角度調整を行います。
その後、塗装を行います。


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オリジナルギター4 ネック24:ボディ嵌合調整 [original guitar4]

ネック残務

・フレット打ち込み

・チューナー穴開け

・ネック取り付け角度調整

・フレットマーク入れ

の前に、ヒール形状をボディに嵌合させることを行います。

ネックヒール部形状2.JPG

今回はヒールレスネックのため、ヒールがなくサイドの繋ぎ目がヒール部分に見えるようになるので、ネックとの境界をいかにきれいに見せるために、円形状のネックと平面をいかにうまく繋げるかがポイントになります。

ネックヒール部整形.JPG
ネックをヒールギリギリまで円形状に削っていきます。
ボディ側逃げ.JPG
境界は完全に平らにはなりませんから、ボディ側には逃げを作っておきます。
レイズド構造.JPG
ネックはRaised fingerboard構造のため、トップ面より12~15mm程度上側に露出することになります。
ネック取付.JPG
ネックはフェンダーライクな取り付け構造です。バレルナットを使って下からのビス止めです。
ネック取り付け面.JPG
ネックの角度調整は、この平面に角度をつけることによって行います。
ネック境界.JPG
ネック境界2.JPG
ネックの境界はこんな感じになりました。
ボディ嵌合.JPG
ボディとの嵌合はこんな感じです。

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オリジナルギター3:強制振動テスト10 < 1000時間終了!> [original guitar4]

強制振動テスト.JPG

400時間後も強制振動テストを続けていました。1000時間を超えたところで終了します(2023/8/22〜202310/29まで1日平均15時間程度実施)。

強制振動テストとは、伝振動スピーカー(ピタッとスピーカーplus)を主にトップのロワーボウト中心に貼り付けて、スピーカーとしてギターボディ全体を鳴らします。音の大きさは、聴いていて少し大きい程度にします。

元々の目的は、

・ヘルムホルツ周波数が107Hzだが、G#(104Hz)が詰まり気味。

・トップモノポール周波数は189Hz。F-F#/Gb-G(175〜196Hz)、この辺りの共振が激しく、基音が直ぐに落ちてしまう。

この2つの対策を行います。

 直接的には共振を抑える方向を考えたいのですが、それは出力を抑える方向になるので、その前に出力を上げる(高域を上げ、全体のバランスをとる)対策をとることです。

強制振動テストの結果は、

明らかにギターを弾き込んだような効果がある。具体的には、

1.ウルフトーンが解消される。

2.サスティーンが伸びる。

3.音量が上がり、全体のバランスが取れる。

ような効果があります。その理由は、ここで述べています。木の特性変化があるためで、経年変化で木が枯れていくのと同じような効果があると考えています。

100時間くらいで効果が出ますが、その効果が短期的には少し戻ります。よって、なるべく長い時間行ってその効果を定着させるのが効果的だと思います。

オリジナルギター3の具体的な効果は、

1.ヘルムホルツ周波数のウルフトーンの低減

400時間経過後のコメントは、

・6弦4F(G#)にまだ残っている。

・6弦3F(G)や5F(A)の基音が6秒程度サスティーンがあるのに対して3秒でなくなる。

ということでしたが、

1000時間経過後は、

ヘルムホルツ周波数(105Hz)とG#(104Hz)、両隣のGとAとの基音のサスティーンは良く伸びて差はありますが、ほとんど気にならなくなりました。その原因は、基音が4秒でなくなっても、3倍音(312Hz)のサスティーンが残っているためだと思います。

2.トップモノポール周波数のウルフトーンの低減

400時間経過後のコメントは、

・4弦4F(F#)にわずかに残っている。

・4弦3F(F)が4秒、5F(G)の基音が3秒程度サスティーンがあるのに対して2秒でなくなる。

1000時間経過後は、

トップモノポール(189Hz)とF#(185Hz)のウルフトーンはほぼ気にならなくなっている。基音よりも、2倍音、3倍音が残っているためだと考えられます。

3.サスティーンの効果

これは明らかに特に高域が良くなりました。波形からは700~1000Hz以上が良くなっています。この部分の音量も上がった気がします。定量的に測定できていません。

周波数特性の変化.jpg

共振周波数の変化は少ないです。むしろ温湿度による影響が大きいのではないかと思います。

P.S. アルフィーの坂崎幸之助さんが、「泉谷弾き」といっているのも同じような効果があると思います。

 

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オリジナルギター4 ボイシング9:ブレース付きトップ2(ブレースラフカット接着後、スキャロップする。) [original guitar4]

2ラウンド目に入ります。

フィンガーブレース2.JPG

フィンガーブレースは、周波数特性的には関係ありませんから、側面を削って最終形にします。第1フィンガーブレースは中心をXブレースから45mm、第2フィンガーブレースは42mmにします。エッジ部分はバック面から0mmにします。

次にトーンブレースのX中心を9mmに削ります。その後に端までなだらかに削ります。Xブレースも中心から30mmを残して、端までなだらかに削ります。

ここで2回目の測定をします。もっとも振幅の大きいピークの周波数が下がってきています。

③.JPG

3ラウンド目に入ります。ピーク周波数が低くなってくるのを確認しながら、トーンブレースとXブレースを交互に削ります。周波数を下げるには、Xブレースが支配的で、これを削ることで下がります。最終的に、ほぼOrg.#3と同じに仕上がりました。Org.#3では、この後の工程で、トップとサイドを接着してから、ブレースを削っているので少し硬く仕上がっている状態です。

周波数特性.jpg

グラフ.jpg

最終.JPG

<完成時の目標>

・最も振幅の大きいピークの目標周波数は240Hz

・谷とピークの差が20dB以上ある(1目盛りは6dB)。

・タッピング音にサスティーンが出てくる。

 

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オリジナルギター4 ボイシング8:ブレース付きトップ1(ブレースラフカット接着後、スキャロップする。) [original guitar4]

ラフカットしたトップブレースを接着後、スキャロップしていきます。ここが音を決める重要な工程です。トップブレース構成は、ダブルXブレースです。トーンブレースを平行型からX構造にしています。


ブレーシングは影響の少ないブレースから順に削っていきます。トランスバースブレースは補強材としての意味しかありませんから、削りません。

削る順番は、

1.フィンガーブレースは、周波数特性的には比較的関係ありません。しかしこの作り方でクロストリポールの良し悪しが決まると言われています。

2.Xトーンブレースを削ります。最終的に全体の高さを9mmにして、全体をなだらかに削ります。サイド端はサイドには嵌合させないで高さは0mmにします。

3.最後にXブレースを削ります。今回はシンプルに全体をなだらかな山になるようにします。サイドとは両端をライニングに嵌合させます。

で、この順で各ブレースを少しづつ均等に3~4回繰り返して仕上げていきます。

 

1ラウンド:

フィンガーブレース1.JPG
フィンガーブレースを山形に削り、エッジを0mmにします。
トーンブレース1.JPG
トーンブレースのクロスする中心高さを10mmにし、エッジを0mmにします。
Xブレース1.JPG
Xブレースのクロスする中心60mmを残して全体をなだらかに削ります。エッジを2mmに薄くします。
全体1.JPG
まだまだ硬いですが、この状態でタッピングして、サスティーンを聴きます。サスティーンはほとんどありません。ブレーシングが上手くいっているかを確認するために周波数特性を測定します。
フェーズ1.jpg
ブレース接着直後に比べて、ピーク周波数は393⇒364Hzに下がっています。最終的にはピーク周波数を240Hzになるように全体のバランスを考えて削っていきます。周波数に最も影響するのはXブレースなので、影響の少ないブレースから削っていきます。これを繰り返し、周波数特性とタッピング音を聴きながら削ります。

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