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オリジナルギター4 ボイシング8:ブレース付きトップ1(ブレースラフカット接着後、スキャロップする。) [original guitar4]

ラフカットしたトップブレースを接着後、スキャロップしていきます。ここが音を決める重要な工程です。トップブレース構成は、ダブルXブレースです。トーンブレースを平行型からX構造にしています。


ブレーシングは影響の少ないブレースから順に削っていきます。トランスバースブレースは補強材としての意味しかありませんから、削りません。

削る順番は、

1.フィンガーブレースは、周波数特性的には比較的関係ありません。しかしこの作り方でクロストリポールの良し悪しが決まると言われています。

2.Xトーンブレースを削ります。最終的に全体の高さを9mmにして、全体をなだらかに削ります。サイド端はサイドには嵌合させないで高さは0mmにします。

3.最後にXブレースを削ります。今回はシンプルに全体をなだらかな山になるようにします。サイドとは両端をライニングに嵌合させます。

で、この順で各ブレースを少しづつ均等に3~4回繰り返して仕上げていきます。

 

1ラウンド:

フィンガーブレース1.JPG
フィンガーブレースを山形に削り、エッジを0mmにします。
トーンブレース1.JPG
トーンブレースのクロスする中心高さを10mmにし、エッジを0mmにします。
Xブレース1.JPG
Xブレースのクロスする中心60mmを残して全体をなだらかに削ります。エッジを2mmに薄くします。
全体1.JPG
まだまだ硬いですが、この状態でタッピングして、サスティーンを聴きます。サスティーンはほとんどありません。ブレーシングが上手くいっているかを確認するために周波数特性を測定します。
フェーズ1.jpg
ブレース接着直後に比べて、ピーク周波数は393⇒364Hzに下がっています。最終的にはピーク周波数を240Hzになるように全体のバランスを考えて削っていきます。周波数に最も影響するのはXブレースなので、影響の少ないブレースから削っていきます。これを繰り返し、周波数特性とタッピング音を聴きながら削ります。

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