オリジナルギター4 ネック22:ネック握り形状調整 [original guitar4]
ネックの握り形状を整えていきます。まず、0フレットから13フレットまでの厚さを設計値通りに決めます。これにはのこやすりとサンディングバーを使います。ネック用カンナもありますが、のこやすりはマホガニー材は比較的脆いので速く整形できます。ただ、鋸カスが沢山出ますのでこまめに掃除機で掃除をしてください。マスクを忘れずに。仕上げ近くになったらサンディングバーで整えます。中心に線を引いておきます。この線は頂点ですから最後まで消えません。
のこやすりで45°の角度で左右を削っていきます。45°が削り終えたらさらにその中央を削っていきます。最後はネック形状テンプレートに合わせて調整しておきます。これは、所有しているshenandoh M000-45(youtube)が握りやすいので、これに合わせようと、1,5,10フレットの断面のテンプレートを作りました。
ネック形状を整えながら、厚さと幅を追い込みました。少し攻め過ぎたかもしれませんが、設計値自体が少し大きめなので、これからの仕上げは感覚に合わせて削っていきます。
ペグ・チューナーの穴中心を目打ちでヘッド突板に移してから、型紙を外します。今回の突板は、2枚の木目を出すためにブックマッチしました。フレットボードの木目も特徴的なので、今までとは違った雰囲気のギターになりそうです。
ネックエンドも整形しました。レイズドネック構造のため、ネックエンドがトップの上に出るので、トラスロッド調整穴のカバーを考える必要があります。ここで6弦0フレット側が中間フレットに比べて高いのを修正しました。さらに
fallawayを0.2mm程つけました。
ほぼネックも仕上がってきましたが、ヒール形状が残っています。今回はヒールレスネックなのでサイドの完成と合わせて形を決めていきたいと思います。