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ネックジョイント方法3:ボルトオンーオフ構造 [structure]

bougeois+gore.jpg

ネックジョイント方法1で全体像を整理しました。
ネックジョイント方法2ではネック取り付け周辺の強度アップを整理しました。

改めて整理すると、この構造をとる理由は、ネックリセットのやり易さから始まったと思いますが、徐々にネック接続構造に対する考え方がクリアになってきて、最終的な目的はフレットボード上の弦高を一定にして使い易くするということです。

そのためには、
・ネック自体の強度を上げる。
・ネックブロック部の強度を上げる
・ネック取り付け部周辺のボディ構造の強化
が必要です。

ネックジョイント方法1で、gore guitars のやり方は、ネックがボディに入ってサウンドホールに向かう100mmがrigid(厚い部材のネックがさらに補強されている)になっており、元起きが発生してもネック(フィンガーボード)が曲がりにくい構造になっています。

ネックが曲がらないとしたら、その力はどこで吸収されるのでしょうか? どこか別の弱い部分、
・ボディのアッパーボウトの変形
・ブリッジとテール間のトップの浮き上がり
にいくはずです。

「ボディのアッパーボウトの変形」の対策として、ボディのアッパーボウトの補強は、
・ネックブロック自体を大きくして補強する。
・ネックブロックをトップトランスバースブレースに繋げて補強する。
・ネックブロックをバックトランスバースブレースに繋げて補強する。
という手段を取ります。

さらに、トップを補強して、ネックも補強する手段として、このような方法もあります。アッパーボウトのトップを厚くして補強し、クラシックギターでしているように、ネックの接続部をなくしスルーネック構造にします。

これ以上に補強するなら、チルトネックでも紹介しましたが、RickTurnerGuitarsの6/16ページに出てくるような、ネックブロックをサイドと接続する構造をとっているビルダーもいます。

私は、今はここまでやらずにどの程度の弦高補正をすればよいかを試しています。

ブリッジとテール間のトップの浮き上がりについては、ブリッジプレートのロング方向の長さを長くします。これをやりすぎると音に影響するのでほどほどに。

強度アップとはまったく違う解決方法として、「ネック取り付け角度を調整できるような構造」ということで、チルトネックを調べてみました。ユーザーがネック取り付け角度を調整できる構造をとることもできます。

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