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ネックジョイント方法1 [structure]

bougeois+gore.jpg

ネックのボルトオンーオフ構造についての情報を整理しておきたいと思います。これだけは、各々のホームページから画像を拝借しました。左がBourgeois、右がGore&Gilet です。

この方法を最初に採用したのは、テイラーギターのようですが、今はそれを売り文句にはしていません。ホームページにも「ボディとネックをボルトオン形式によるデタッチャブル・ジョイント・デザインとする構造」という文言が載っているだけです。まねされるのが嫌で写真を載せていないのかもしれません。

この構造は、ネックとボディをボルトで留めることで元起きを抑えることができ、たとえそうなっても、簡単にネックリセットができるようになっています。

テイラー以外にも今や様々なビルダーが独自デザインによる方法を考えていますが、
私が、オリジナルギターを作るために参考にしたのは、Bourgeois GuitarsとGore Guitars です。

https://bourgeoisguitars.com/wp-content/uploads/2020/02/The-Bourgeois-Story.pdf
https://www.youtube.com/watch?v=UYYGS5ouy84 22:30 辺り

https://goreguitars.com.au/innovation/

に載っています。

オリジナルギター#1、#2では、Bourgeois Guitarsを参考にしました。この2つは、ネックの反り補正するトラスロッド調整をボディ側から行うことは同じようですが、元起きに対する考え方が違うようです。

Bourgeois Guitarsは、フィンガーボード下の補強部材とネック根元に隙間があり、この部分でフィンガーボードが曲がることによりボディが変形するのを吸収しようとしています。

一方、Gore&Gilet の方は、ネックがボディに入ってサウンドホールに向かう100mmが固定されており、ネック(フィンガーボード)が曲がらない構造になっています。この力はどこにいくのでしょうか? 

fallaway的な見方をすると、弦の張力で、Bourgeoisの方はfallaway分がなくなる、goreの方は元々fallawayとは無関係な設計になっていて、ボディの一番弱い部分が曲がるのだろうと思います。

ボルトオン構造には、もう一つ疑問な点がありますが、もう少し調査検討が進んでから載せたいと思います。

<今日のポリシー>
8.加工方法、組立方法は十人十色で、結果は同じだが、やり方はいろいろある。

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