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コンパウンドポリッシング [finish]

水研ぎ後、光陽社ヨゴレ落としコンパウンドワシン研磨剤コンパウンド白極細目を使用して磨きます。

話は前後しますが、サイドとバック接続部に隙間があるとコンパウンドが入ってしまいます。磨く前に隙間を埋めることが大事です。
隙間にコンパウンド.jpg
この対策は、下塗り前にローズウッドの粉にタイトボンドで練ったパテで補修します。
パテ.JPG
まず、サイド、バックのサンディングの時に出る粉をとっておきます。なるべく細かなものが適しています。それをタイトボンドで混ぜてパテを作ります。タイトボンドが多すぎると仕上がりが白くなりすぎるので、タイトボンドの量は必要最低限にします。
隙間を埋める.JPG
これをサイドとバックの隙間に塗り込みます。塗料は乾燥するとヒケが出るので、少しの隙間にもしっかりと塗り込むことが大切です。

オリジナルギター2では、バック、サイドは導管が完全に埋まっていません。スプルースとマホガニーはサンディングシーラーと水性ウレタンニスで埋まりましたが、ローズウッドは完全には埋まりません。完全に埋めるにはZ-POXYのような下塗り材が必要です。

ZPOXY.JPG
オリジナルギター3では、サイドはZ-POXYを下塗りしたので、木管は埋まりました。
バック.JPG
バックにもZ-POXYを下塗りしたのですが、サンディングを#120からやらずに#240からやったので、深い木管が埋まらずに残ってしまいました。水研ぎ、コンパウンドポリッシングを行うともう少し目立たなくなりますが、完全には埋まりません。サンディングをしっかりやることが大事です。

水性ウレタン塗装の不具合点と対策です。
1.これは不具合といえるかどうかですが、トップにはサンディングシーラーを使わない方が良いかもしれません。シーラーが残るとわずかに白くなり、木目が少しくすんで見えます。
2.トップ:ロゼッタ周辺に溝ができ、埋めるのが大変です。これは全体の塗装前に使用する塗料を使って埋めておくしかありません。
3.サイドのエッジ部分に木地が露出しやすい。サイドは音と直接関係ないので、塗りを厚くする必要があります。
4.トップ、バックは、#800の水研ぎでやりすぎたため、木地の露出が多発しました。塗りの回数を2倍くらいに増やす必要がありそうです。

水性ウレタンニスのまとめ
1.耐環境性がある。
2.短時間で乾き、扱いやすい。
3.匂いがなく、塗装設備が不要で生活空間でできる。
4.透明だが、光沢感はラッカーに比べると落ちる。

個人製作のギターでは、扱いやすくベストです。

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