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オリジナルギター2-A-4 トーンウッドの厚み決定 [original guitar2]

Gore &Gilet の本の通りのやり方です。

トーンウッド(板)の共振周波数から剛性を判断して厚みを決めます。このように合理的に板厚を決める方法は、他にないと思います。

ブックマッチされたフルサイズのトップパネルまたはバックパネルによって生成される周波数は低すぎて測定しにくいため、ブックマッチ前のハーフサイズのトーンウッドの振動周波数を測定して、ヤング率(弾性率:応力とひずみ)を出し、ひずみの運動方程式より、エッジがクランプされた長方形プレート(ギターボディを近似)の振動周波数を導きます。その式には、厚みの項が入っているので、逆に解いて、目標の厚みを求めます。

トーンウッドの厚み.jpg

トップは、アイチ木材加工に指定した厚みがちょうどでした。もう少し余裕をもって厚み指定をする必要があります。バックは、逆にもっと薄く厚み指定した方が後で削る工数が少なくできます。

この方法では、幾つかの物理量から板厚を決めるのですが、厳選された木材でも、材料特性が全く違うことが分かります。また、視覚的な外観は、材料特性についての参考には全くならないことも分かります。

とはいえ、良い柾目を探し、減衰が緩やかで明確で持続的なタップトーンがする板を探すことは重要です。

興味のある方は、Gore &Gilet の本を購入してください。

<進度>
2-A-4.jpg

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