オリジナルギター4 設計図作成4:ネックブロック3 [original guitar4]
ネックの取り付け方法をフェンダーライクなモノに合わせて設計し直しました。トップ、バック、ネック、サイドがすべて集まるという意味で、複雑さがここに集約されるのでなるべく簡単な構成にしました。
方針はオリジナルギター3と変わらず、
・ネックとボディ接続全体に剛性の連続性を持たせる。
・設計・加工・調整・取り外しが簡単にできる。
・ハイフレットへアクセスしやすくする。
・ボルト等の留め具を表面に出さない。
です。
ネックは、ボディに入ってサウンドホール前までネックベースが繋がっている構造にしました。ボディに入ってからも、トラスロッドとカーボンロッドを通して、強度に連続性を持たせます。
フェンダーのようにネック裏面のボルトが見えるとクールではないため、ボディ内側に隠します。トラスロッドとカーボンファイバーロッドとの干渉をさけるため厚さを10mm増やしました。
ボルトオンオフ構造は、鬼目ナット(M6x13)を使います。サウンドホールからボディの内側にアクセスして2本のボルトでネックを留めるようにします。チルトする構造は入れていません。
ネックの仕込み角は、ネックとネックブロックの取り付け面だけで決まります。仕込み角度を調整できるようにネック側を加工します。
Raised fingerboard構造を取り入れたことで、ハイフレットへのアクセスを簡単にし、完全なヒールレス構造になりました。ネックが最大で18mmボディの上にでるようにしました。
寸法関連は、ここを参照。