オリジナルギター4 設計図作成5:ネック [original guitar4]
ネックブロックの記事でも書いたように、フェンダーライクなシンプルネック構造で設計し直しました。
方針は、
・ネックとボディ接続全体に剛性の連続性を持たせる。
・設計・加工・調整・取り外しが簡単にできる。
・ハイフレットへアクセスしやすくする。
・ボルト等の留め具を表面に出さない。
です。
今回のネックは、ボディに入ってからサウンドホールまでネックベースが繋がっているスルーネック構造にします。
補強材は、今までと同じようにトラスロッドとカーボンファイバーロッド(CFR)をいれます。但し、CFRはネックベース全体に入れます。これにより14フレット(ボディ端)での曲がりが押さえられます。そのしわ寄せ(というか力)は、ボディの弱い部分に来ます。
fallawayはフレットボードで取ります(ネックとは直接関係ありません)。
ボルトオンオフは、フェンダーの構造が最もシンプルですが、バック側のボルトが見えてしまうのはクールではないので、これをボディの中に隠しました。
今回はRaised fingerboard構造を取り入れて、完全なヒールレス構造です。
ヘッドデザインは前機種と同じで、ヘッド上のチューナー位置を下げて、ナットでの弦の曲げ角が、なるべく大きくなるようにしてあります。
今回の特徴は、ネックとネックブロックの取り付け面を左右⇒上下にして、ネック仕込み角を調整できるようにしたことです。
ネックはトップ、サイドと接触しません。隙間が空きます。隙間を埋めるためのパーツが必要かどうか、デザイン性も含めて作りながら考えていきます。