オリジナルギター4 設計図作成3:ネックブロック2 [original guitar4]
上の図は、ネックブロックの断面図です。トップ、バック、ネック、サイドの関係がすべて詰まっています。この設計が固まると、全体の7割くらいが終了した感じです。後は独立した各部分を前回のものに合わせて修正していくだけです。
フェンダーライクなシンプルネック構造はそのままですが、ボディに入るネック部分の厚みを25⇒35mmに増やすことで、トラスロッドをネックヘッドからではなく、サウンドホール側から調整できるようにしました。Raised fingerboard構造なので調整穴はサウンドボードの上にあります。これがネックエンドから見えてしまうので、クールではありません。調整穴は何らかの方法でカバーしようと思います。
Raised fingerboard構造にするためにバックを平面に、テール側の厚さを100mm、ネック側の厚さを80mmに、トップを斜めにして潜り込む構造にします。
サドル位置の高さは-8.3mmになります。
ブリッジは9mm、フィンガーボードは5mmの厚さとします。
ネック仕込み角を1°にします。仕込み角によるサドル位置の高さは5mmになります。フレットは1mm、弦高は12フレットで2mmとするとサドル位置では2倍の4mmになります。ブリッジ厚は9mm、サドル位置の高さは-8.3mmなのでサドル位置での高さは基準から0.7mmになります。これらを合わせると10.7mmになりますが、今までの経験により弦の張力による戻り分を順ぞり方向に4mmとするとサドル高は6mmになりますが、サドル高は3~4mm程度にしたいため、フレットボード(ネック全体)を2mm下げます。これでサドル高は4mmになります。
ネックの厚さは24mmですが、これに10mm厚の板を貼り付け34mmにします。このネックとネックブロックの接続は、ネック側に鬼目ナットをつけて、M6の六角ビス2本で止めます。この2本のビスでフェンダーのようにネックが取り外しできる構造を実現します。ネックに貼り付ける10mm厚の板のヒール側を1.4mm低くすることで仕込み角1°を実現します。
六角レンチのスペースは、ビス頭の厚さを含めて22mm必要ですが、28mm確保できています。
これでネックブロックの位置関係が決まりました。
今回はラディウスディッシュは使わずにバックは平面にします。
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