オリジナルギター3 voicing18:ブリッジピンでモノポール周波数を調整してみる。 [voicing]
F#(185Hz)がトップモノポール周波数(186Hz)と被っていて、詰まり気味なので、ブリッジピンでモノポール周波数を調整してみます。この原理は、ここでも説明したように、トップを重くするとモノポール周波数が下がります。ブリッジを仮止めしたときの変化率はおよそ0.6Hz/gでした。
ローズウッドピンを真鍮ピンに変えて、変化を見ました。
10g増やしたのに対して、5Hz低下しました。変化率は0.5Hz/gです。
F#(185Hz)の詰まり気味が多少解消されたのですが、特に高音の音量が低下しているように感じられます。ブリッジを重くする対策は、モノポール周波数は変えられるが、高音の伸びがなくなり、音質的にはあまり良くないと思われます。
<<<<<ボイシングの流れ>>>>>
・(板の状態)
1.トップ(ギター外形加工後、ロゼッタ、サウンドホール加工前)
2.トップ(ギター外形加工後、ロゼッタ、サウンドホール加工後)
4.ブレース付きトップ(ブレースラフカット接着後、スキャロップする。)
5.ブレース付きバック(ブレースラフカット接着後、スキャロップする。)
・(モールドに入れ最終結果を予測)
サイドをモールドに入れ、クランプでトップを押さえつけてタッピングする。
7.top+side+back in mold で最終結果を予測
・(トップを接着後、ボディ形状で最終結果を予測)
8.top+side out mold after glued
トップとサイドを接着後、モールドから出して行う。
9.top+side+back in mold after top-glued
10.(top+side+back taped out mold after top-glued)
バックをテープ止めして、最終結果を予測できるか?
・(トップとバックを接着後、ボディ形状での最終結果)
11.top+back+side out mold after top-back-glued no-bridge
12.top+back+side out mold after top-back-glued taped-bridge+pin
16.ブリッジ接着(ネックあり) ローズウッドピン 弦張り後
17.longdipoleかback tripole の判断?
18.ブリッジピンでモノポール周波数を調整してみる。