オリジナルギター3 バックプレート単体のボイシング [voicing]
バックプレートだけ(外形加工後ブレースなし)で、アッパーボウト中心端を親指と人差し指で挟み、ローボウトの中心を叩きます。アッパーボウトを斜めに持ったり、ロワーボウトを持ったりすると特性が変わるので注意が必要です。縦方向の剛性を示すモードの周波数は、バックプレート自体の剛性によって決まります。
トーンウッドの厚みを決定する方法で、オリジナルギター2と同じ木材で、厚みが2.3mm と2.0mmで異なりましたが、板の振動特性は同じでした。それなりに正しく調整できているということでしょうか。
TomMillerは、ロンググレインの振動周波数を43Hzまで薄くするといっています。今、54.4Hzです。TomMillerさんの基準よりやや厚目にできている。
Mark Blanchardのバックの正しい厚さを決定するために使用するモードは、110〜120Hzの範囲と言っています。今、108Hz。Blanchardさんの基準よりやや薄目にできている。
ビルダーにより、いろいろな基準があります。
<<<<<ボイシングの流れ>>>>>
・(板の状態)
1.トップ(ギター外形加工後、ロゼッタ、サウンドホール加工前)
2.トップ(ギター外形加工後、ロゼッタ、サウンドホール加工後)
3.バック(ギター外形加工後)
4.ブレース付きトップ(ブレースラフカット接着後、スキャロップする。)
5.ブレース付きバック(ブレースラフカット接着後、スキャロップする。)
・(モールドに入れ最終結果を予測)
6.top+side in mold
サイドをモールドに入れ、クランプでトップを押さえつけてタッピングする。
7.top+side+back in mold で最終結果を予測
・(トップを接着後、ボディ形状での最終結果を予測)
8.top+side out mold after glued
9.top+side+back in mold after top-glued
トップとサイドを接着後、モールドから出して行う。
10.(top+side+back taped out mold after top-glued)
バックをテープ止めして、最終結果を予測できるか?
・(トップとバックを接着後、ボディ形状での最終結果)
11.top+back+side out mold after top-back-glued no-bridge
12.top+back+side out mold after top-back-glued taped-bridge+pin
13.ヘルムホルツ周波数の調整
14.塗装後
15.ネック有り無し、ブリッジ接着