オリジナルギター3 サイド5:メイプル曲げ加工 [original guitar3]
ダブルレイヤーサイド内側のメイプル材は、ハードメイプルのバック&サイドをバックを幅方向に2等分、サイドを長さ方向に2等分することにより、1セットで2台分とれるようにしました。厚さは1.8mmで購入。ネック側始点から340mmを2枚の繋目にし、割れ止めを貼るように考えています。
ローズウッドのヤニが焦げてこびりついたので、アルコールで掃除します。右の写真は、掃除した後です。
バックを幅方向に2等分した部材をウエストから曲げていきます。ウエストラインは裏側に線を書いておきます。メイプルは、ローズウッドに比べて粘性が高く、柔らかいので曲げやすい。しかし、水をつけすぎると必要以上に柔らかくなり、幅方向にゆがみやすいので注意!
次にアッパーボウトの中心から丸くずらしながら円を描くように曲げます。押さえ過ぎるとすぐに水分が蒸発してしまうので、霧吹きで常に濡れた状態で曲げます。
メイプルは柔らかいので、一度曲げた部分も固定されずに戻ってしまいます。ウエストからアッパーボウトと、何回か繰り返して形を整えます。
ウエストからロワーボウトへいく曲線部分を曲げます。
モールドに入れて確認します。
サイドを長さ方向に2等分したもう一つの部材も、ロワーボウトの形に沿って、ずらしながら大きく円を描くように、霧吹きで水を含ませてから、両手で左右から押さえつけていきます。
モールドで形を固定します。ダブルサイドなので、ローズウッドを外側にして、内側にメイプルを合わせます。ウエスト部分からFクランプで留めていきます。次にアッパーボウトの頂点を留めます。さらにアッパーボウトの端(ネック接続部)を留めます。その後で、アッパーボウトの頂点とウエストの中間点、アッパーボウト端とアッパーボウト頂点の中間点を留めます。
ロワーボウトは、頂点を留め、テールエンドを留め、さらにそれらの中間点を、ウエストに近いほうから留めます。
ローズウッド、メイプル曲げ加工が終了しました。