オリジナルギター3 トッププレート単体のボイシング [voicing]
ギターの形に外形加工後、タッピング周波数も50Hz程度に戻ってくるので、ブレースなし(外形加工後、ロゼッタ、サウンドホール加工前)トッププレートだけでタッピングします。上の写真がサウンドホール加工前、下が加工後です。
TomMillerは、ロンググレインの振動周波数を52Hzまで薄くするといっています。今、65Hzです。オリジナルギター2の場合は、54Hzでした(サウンドホール加工後)。ロゼッタをつけ、サウンドホールを開けた後、低周波は変わらず。中周波が少し下がります。Mark Blanchardも「サウンドホールによって縦方向の剛性が低下し、モードの周波数が低下する」と言っています。
Mark BlanchardによるChladniのパターンとタッピングによる周波数ピークとの相関をとってみます。ロンググレイン方向(4番目)とクロスグレイン方向(5番目)のパターンの周波数が30~40Hz以内が良いと言っています。
少し厚めにできていると判断できます。
既に厚さは決定しているので、ここでは厚さの調整は行いません。確認だけです。
<<<<<ボイシングの流れ>>>>>
・(板の状態)
1.トップ(ギター外形加工後、ロゼッタ、サウンドホール加工前)
2.トップ(ギター外形加工後、ロゼッタ、サウンドホール加工後)
3.バック(ギター外形加工後)
4.ブレース付きトップ(ブレースラフカット接着後、スキャロップする。)
5.ブレース付きバック(ブレースラフカット接着後、スキャロップする。)
・(モールドに入れ最終結果を予測)
6.top+side in mold
サイドをモールドに入れ、クランプでトップを押さえつけてタッピングする。
7.top+side+back in mold で最終結果を予測
・(トップを接着後、ボディ形状での最終結果を予測)
8.top+side out mold after glued
9.top+side+back in mold after top-glued
トップとサイドを接着後、モールドから出して行う。
10.(top+side+back taped out mold after top-glued)
バックをテープ止めして、最終結果を予測できるか?
・(トップとバックを接着後、ボディ形状での最終結果)
11.top+back+side out mold after top-back-glued no-bridge
12.top+back+side out mold after top-back-glued taped-bridge+pin
13.ヘルムホルツ周波数の調整
14.塗装後
15.ネック有り無し、ブリッジ接着