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オリジナルギター3 voicing12:top+back+side out mold after top-back-glued taped-bridge+pin [voicing]

トップとバックを接着したボディに、ブリッジを両面テープで仮付けして測定します。ブリッジは仮でエボニー31g、ブリッジピンは7gです。


ブリッジを付けるとトップが重くなるため、トップモノポール周波数は低下します。

38gで23Hz(198⇒175)低下したので、変化率は、およそ0.6Hz/gです。モノポール周波数はブリッジやピンの重さに比例して変化するので、調整が可能です。但し、あまり重くし過ぎると音量が減り、音質が低下します。ブリッジはなるべく軽くした方がトップの動きが良いのですが、現実的な範囲で20g以下にするのが良いといわれています。


さらに、トップモノポール周波数と結合しているヘルムホルツ周波数も、これに押されて低下(107⇒97.5)しています。ちょっと減りすぎかもしれません。


この辺りの話しは、Contemporary Acoustic Guitar Design and Build に詳しく述べられていますが、その内容を直接載せるわけにはいきませんから、興味のある方は購入してください。また、この論文が上記本の参考文献で載せられており、ギターの低周波領域の動作が解析されています。


<<<<<ボイシングの流れ>>>>>

・(板の状態)

0.トップ・バックの厚みを決定する。

1.トップ(ギター外形加工後、ロゼッタ、サウンドホール加工前)

2.トップ(ギター外形加工後、ロゼッタ、サウンドホール加工後)

3.バック(ギター外形加工後)

4.ブレース付きトップ(ブレースラフカット接着後、スキャロップする。)

5.ブレース付きバック(ブレースラフカット接着後、スキャロップする。)

・(モールドに入れ最終結果を予測)

6.top+side in mold

サイドをモールドに入れ、クランプでトップを押さえつけてタッピングする。

7.top+side+back in mold で最終結果を予測

・(トップを接着後、ボディ形状で最終結果を予測)

8.top+side out mold after glued

トップとサイドを接着後、モールドから出して行う。

9.top+side+back in mold after top-glued

10.(top+side+back taped out mold after top-glued)

 バックをテープ止めして、最終結果を予測できるか?

・(トップとバックを接着後、ボディ形状での最終結果)

11.top+back+side out mold after top-back-glued no-bridge

12.top+back+side out mold after top-back-glued taped-bridge+pin

13.ヘルムホルツ周波数の調整

14.塗装後

15.ネック有り無し、ブリッジ接着

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