オリジナルギター3 まとめ [original guitar3]
構想1.5ヶ月、完成まで5ヶ月かかりました。前回のオリジナルギター2も同じくらいかかったので、新しいことを取り入れ、考えながら作るとこのくらいかかるのでしょう。
オリジナルギター2の改善点も盛り込むことができました。
しかし、塗装はあまり芳しくありませんでした。下塗りのZ-poxyを使ったのは良かったのですが、上塗りの水性ウレタンにニスを薄めすぎたためか、塗膜が厚くならず、サンディングと水研ぎで木地が露出してしまう箇所が何ヶ所か出てしまいました。次回の改善点です。
今回は、トップとサイド・バックはオリジナルギター2と同じ時期に購入したもので、音質は似ています。同じ人が、同じ方針で、ボイシングのやり方が同じなので同じような音になるのはあたり前ですが。
外形はマーチン000タイプですが、ディープボディにして低音がでるようにしています。
さらに今回はダブルレイヤーサイドにして、さらにふくよかな音色がでるようにしました。ダブルレイヤーサイドの効果は音質向上もありますが、ボディを強固にするということもあります。ヒロさんも言っています。
ダブルレイヤーサイドのサイド曲げ加工と貼り合わせで1週間以上時間がかかりました。
音質は確かに低音はゴーンというような腹に響くようで、高音は煌びやかさが加わります。要はトップの振動域が広がり音量が増したということです。音質向上の効果だけを狙うならば、サイドに重りを付けるというやり方もあります。この音の違いは時間ができたら実際の録音で比較してみて、載せたいと思います。
今回の(私にとっての)新規の構造として、チルトネック構造を模したシンプルネック構造にしてみました。
オリジナルギター1と2ではボルトオン・オフ構造でしたが、さらにネック構造の簡素化を進めてやってみました。当初の狙いは達成できたと思います。但し、ネックの脱着は簡単ですが、ネックとボディに隙間ができるので、見た目を重視するならその部分はマイナスポイントです。
音響的には、サウンドホール径によるヘルムホルツ周波数をコントロールして低音のレベルを上げようとしましたが、うまくいきませんでした。低音を良くするには、小手先ではなく、ボディサイズを大きくするしかないと思います。
ボイシングの手順が明確になり、一連の作業としては、より手慣れてきたと思います。細かなコントロールという意味では、まだまだこれからです。
構想時に考えたことは、試すことができたと思います。
最後に、前回も言いましたが、音の比較をする準備を進めたいと思います。