サイドスプリントを貼る [woodwork]
機能としては、サイドの木目方向の割れ防止です。
マーチンD28(1983年製)は、幅12mm厚さ1mm以下の薄い板をアッパーボウト頂点から片側10枚、計20枚貼っています。なるべく軽くなるように考えているのでしょう。
オリジナルギター1では、片側6枚で始めましたが、マホガニーのサイド割れが心配になり、12枚に増やしています。
別の機能として、サイドの剛性を上げ、重くし安定させ、モノポール共振範囲を広げるといった意味もあります。
オリジナルギター2では、片側10枚に加えて、Gore&giletの本で示されているマス(重り)を追加するためのストリップを付けています。マス(重り)を付けることにより、サイドの運動量(重さx速度)が増え、その反動でトップの振動面積が増え、音質が向上するといわれています。剛性を上げるのと同じ効果があるようです。試した結果はいつか報告します。
次はダブルサイドを試してみようと考えています。この場合は、当たり前ですが、サイドスプリントはいりません。
サイドスプリントは、基本的にバックの端材を利用して作りますが、幅はできるだけ細く、8mm以下にした方が無難です。幅広だとボディの曲線にうまく嵌らないことがあります。厚さも2mm以下にした方が良いでしょう。
サイドスプリントの数を増やし、厚くして、ダブルサイドのように剛性を上げて、重さを稼ぐ方法もあります。
あまりやりすぎると重くなりすぎて、もち辛くなるので注意して下さい。