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フレットボードの作り方2 [woodwork]

5.外形カット
溝が切り終わったら、中心線を真ん中にして、斜めにカットします。完成寸法は、0フレットで幅43mm、エンドで幅60mmです。両辺に2mmの余裕をもってカットします。鋸は、レザーソー 180mm 薄刃を使います。
エボニーやローズウッドは硬いですが脆いので、切る方向以外に力がかかると折れるので注意します。

6.整形
・ナット接触面(基準面)
0フレットとナット接触面は4mmあります。ナット接触面を平らにします。
・サンドペーパーで両辺幅方向に1mmの余裕をもって整えていきます。モールドを作った時に残った端材(600 x 45mm)に#60の紙やすりを貼って使用しています。
・エンド
20フレットを最終フレットとして考えると、エンドは454.7(4+350.7+100)mmになります。ここをどうするかは、全体のデザインによります。サウンドホールの端にぴったりの長さです。

7.ネックに貼る。
これから後の工程(フレットボード表面に曲率をつける、フレットを打ち込む)は、ネックに貼って一体化してから行います。ネック側の握り整形をする前(ネックが平らなうち)に、フレットボードと接着します。接着時の隙間をなくします。
ダミーナット.JPG
まず、ヘッド板は接着済みなので、ダミーのナット(5mm幅)をヘッド板とフレットボードで挟み込んでフレットボードの位置決めします。
ネックに貼る.JPG
Fクランプを左右交互に隙間なく。留めていきます。トラスロッドが金属で、補強ロッドがカーボンなので、木との接着性を考えて、エポキシ接着剤を使います。接着工程の前に必ず同じ工程をシミュレーションします。これをしないと、接着剤を付けた後に、クランプが足りなかったり、うまく止まらなかったりして、苦労します。

8.曲率をつける。
サンディングブロック10Rと12Rに紙やすりを貼って使用します。
10Rと12Rが裏表のものを使用しますが、サンドぺーパーを貼る時には、貼る前にマスキングテープを貼ってから両面テープを貼ります。 剥がすときに苦労しないように。

まず、12Rを使って全体を整えます。次に0フレットから8フレット当たりに10Rで少し強めの曲率を付けます。計算上は0フレットは9.5Rですが、10Rにしました。境目は握りやすさで決めていきます。



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