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人工ウッド DOUBLE TOP [woods]

自分でアコギを作るようになってから、ずっと思っていることがあります。「何故、天然の木材しか使わないのだろう?」と。

トップ材は、狙った音を出すためにルシアはいろいろ苦労しているし、バック材は、ほしい木材はいずれ枯渇するだろうし、今どきの技術なら、天然より安定した人工ウッドが作れるのではないだろうかと。

どれだけの需要というか必要とされているかということだと思います。

個人的アイデアは、トップは木目の部分を剛性のかたい材質で作り、少し弱い材質とサンドイッチすることを繰り返し、1000枚くらい重ねてそれをスライスする、バックは、トップよりも簡単で、より硬い材質でべニアを作ればいいんじゃないかと考えています。

ダブルトップは、1980年ころ、ドイツのM・ダマンとG・ワーグナーにより開発されたギターの表面板の構造製法だそうです。私は知りませんでしたが、もう何十年も前から特許などが出されているらしい。

アストリアスからもクラシックギターでトップ板の人工品が出ていました(2011年)。

中空ハニカム構造の素材NOMEX[レジスタードトレードマーク]を2枚の表板材に埋め込んだ特殊構造
*NOMEXは米デュポン社の登録商標

だそうです。


ダブルトップは音量がでる。あとは、反応が速いのだろうと思います。
一度使うとクラシックギタリストは病みつきになるという記事もありました。

コンサートホールで生楽器を聞かせるには、音量が必要です。ダイナミックレンジが広く、大きな音が出せるのが良い楽器ということです。ギターだけに限りません。

著名なギタリストが、こんなものはただ音が大きいだけでダメだと言っている記事を読んだことがありますが、言っていることが感覚的過ぎて正しいかどうか判断できませんでした。また、「遠達性」という言葉がありますが、聞く環境の良し悪しをギターの性能として語っているようにしか思えませんでした。

問題は、薄い板にハニカム構造体を挟んでいるので耐久性でしょう。

アコギ(スティール弦ギター)には適用できないのでしょうか?表面板に必要な強度が取れないのでしょうね。アコギは大きい音が出るので、必要がないのかもしれません。

ありました。
https://www.gear4music.com/news/article/What-is-a-Double-Top-Guitar/7PZ/2019-08-16

ダブルトップに限らず、人工ウッドは、YAMAHAとか、Taylorとか、もう既にいろいろなことを考えているだろうと思います。

もう30年以上たっているのだから。

人工ウッドは、トーンウッド以外ならあります。集積材の域を超えていませんが。フィンガーボードは、自分のギターにも使いたいと思います。でも高い。需要があるところから出てくるんでしょう。

①リッチライト指板 
リッチライトhttps://www.richlite.com/ は再生紙を圧縮して樹脂を加えた人工の木材。エボニーの代替品。Martinも使用。
大和マークでも部材として販売している。乾燥時のフレット飛び出しが無いと言っている。
https://www.daiwamark.com/domo/products/detail/674

②Stratabond
Martin D-1EにStratabondという集積材がネックに使われている。
この細かなピッチ(2mm)間隔は、スプルースに似てます。これをスライスすればトップ材に使えるのでは? Martinではもう試しているんでしょうね。
https://reverb.com/item/16902848-martin-d1e-2009-natural?locale=en-NZ

③エレキギターも
https://www.rakuten.ne.jp/gold/ikebe/flaxwood/qa.html


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