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オリジナルギター1-10 ネックとボディの接続 [original guitar1]

ネック仕込み角の設定、ヒールブロックのネック取り付け加工が終わり、ネックとボディの全体バランスを見ます。

①ボディとネックの直線性
ネックを接続したときに、0フレット(ナット)の中心、ボディ端(14フレット)の中心、テイルブロックの中心が直線になっているかを見ます。合ってなければ、ネックとボディの接触する部分に#400の紙やすりでヤスリ、合わせます。と同時にネック接続部の左右の高さのバランスも見ます。
②ヒールブロックの受けが、トラスロッドとフィンガーボードとの隙間が取れる位置にあるかを確認します。
④ヒールブロックとフィンガーボードに貼る補強ブロック(2個)の高さを調整します。

確認が終わったら、

ボディ側ヒールブロックの穴.JPG
ボディ側のヒールブロックにM6ビスの通る穴を2個あけます。あれれ、ずれてますね。たぶん高さ方向の位置決めとか、ネック仕込み角度の調整が決まる前に開けてしまったんでしょうね。後で調整して穴を下にずらしています。あまり気にせず、そのまま進めます。

位置決め.JPG
ネック側に鬼目ナットM6x16をねじ込みます。まず高さをあわせて、ネック側にΦ8.5で鬼目ナット用穴を開けます。まずΦ2.5で誘う穴をあけ、その後Φ8.5で25mmの深さで開けます。

ネックからヒールブロック.JPG
全体の高さ、幅、補強部材の幅、を確認します。トラスロッドを接着するする前に行っていますね。

ここまでは、実はネックにトラスロッドやカーボンファイバーロッドを組み込む前にやっています。


ビスで止めてみる.JPG
トラスロッドを組み込んだ後、フィンガーボードの下につける補強ブロックを取り付け、高さ、その隙間、を確認します。すべてが問題なくなったら、フィンガーボードに補強ブロックを取り付ける準備ができました。

トップを合わせる.JPG
トップも合わせて、高さ、隙間が問題ないかを確認します。フィンガーボードを接着前に最終形を考えてすべてを合わせて確認します。

フレットボードを貼り付け.JPG
フィンガーボードを貼り付けます。既に、ネックを握る形状が作られているので、ネックRに合わせた工具を使用して接着します。このフィンガーボードをネックに接着する作業は、ネック形状を加工する前に行うべきです。フィンガーボードとネックの接着時の左右圧力にバラつきが出て、隙間を作る原因になります。

補強材貼り付け.JPG
最後に補強ブロックをヒールブロックに取り付け、位置を再確認してから、フィンガーボードを接着します。タイトボンドを塗りすぎると、後でビスを外してもネックがボディから外れなくなるので注意!

ネックの最終寸法.jpg
手書きですが、赤が目標で、黒が現状の寸法を表しています。この後、微妙な握りやすさの調整を行っています。寸法には表せられない修正です。元々の目標であったShenandoah M00045と握りやすさの比較をしながら、仕上げは、#120⇒#240⇒#400 で行っています。

フレットボードにRを付けます。
7.25インチ/9.5インチ、10インチ/ 12インチ、14インチ/ 16インチ のサンディングブロックが用意されています。これにまず、マスキングテープを貼り、その上から両面テープを貼り、紙やすりを貼ります。こうしないと紙やすりを剥がすときに苦労します。#120位が楽にヤスることができます。最後は、#400で。
最初は、16Rで全体をサンディングしましたが、ほぼ平らでした。
最後に 1~5フレットは10R 6~10フレットは12R それ以降は16Rにしました。
本来ならば、サドルRとナットRを決め、円錐形の途中のRが、各フレットのRになるようにするのですが、考えが及びませんでした。

フレット打ち込みの情報がほとんどありません。写真もありません。
使ったフレットは、購入履歴から三晃製作所 SBB-23 足幅0.6mmを使ったと思います。Fret Slotting Miter Boxでも書きましたが、フレットボード材がエボニーの時は0.6mm幅はきついと思います。今回はローズウッドなので0.6mmを使ったと思います。

サイドポジションマーク.JPG
3,5,7,9,12,15フレットにΦ2の白蝶貝を入れる最低限の化粧をします。フレットボード全面には何もしません。この穴を開けるには、Φ2の金属ビットを手で使います。キリで埋め込みたい位置に中心に決めます。Φ2ビットを手で回して穴を開けます。電動ドリルは使いません。



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