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ボイシング雑感1 [voicing]

オリジナルギター1のまとめが終えて、ボイシングについて思うことをまとめておきます。

ギターでボイシングまたはヴォイシングというと、コードボイシングとか理論や弾き方の話と間違えられそうです。

そうではなく、いい音が出るようにギターのボディを調整する(共振周波数を調整する)ことです。

これについて具体的に書いている本や記事は少ないです。

ビルダーの人たちはどうしているのでしょうか。

アコースティックギターのブレースパターンは、独自仕様を考えなければ、Xブレース+αでほぼ決まっています。

あとは、材料を選んで、何台か作ってみて、その経験からノウハウを積み上げていって、パターン化する。それが、その人の音ということになるのでしょう。

方法論として気になっていることは、帰納的か演繹的かということです。

帰納とは、さまざまな事実の傾向をまとめて、結論をだす
演繹とは、原理を前提として、結論を導きだす

ということですが、やってきたことは、明らかに帰納的です。どうしてもそういう方向に流れます。

何故そうなのかが分かっていないと方向が間違っていないかという不安があり、納得感はいまいちです。

そうはいっても、達成感はありました。

オリジナルギター1のボイシングの最後の方は、どんな音がでるのか、良く分からず、ダメもとで、とにかく最後まで組み立ててみようということでした。

組立終わり、狙いに近い音がした時、ゼロから始めたことをまとめ上げた達成感は充分ありました。

測定した結果を積み上げていき、そこから導かれる傾向に納得するのはいいのですが、前提となる原理に対して正しい知識を持ち、判断したいと常に考えています。

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