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オリジナルギター1-16 ボイシング2 [original guitar1]

この辺りの具体的なやり方やモールドの出し入れで各共振周波数がどうシフトするかは、voyagerguitarsの2016年のブログ記事を参考にさせていただきました。
 somogyiの記事や本にもブレース接着後にダミーのボディを作り、それでボイシングすることが書かれていますが、具体的な周波数や各工程で周波数がどうシフトしていくかは書かれていません。

・サウンドボードの厚みを削るべきか?
・Xブレース、フィンガーブレース、トーンブレースの構造で音色が変化すると言われているがブレースをどういう風に削っていくか?
・バックはどう考えるか?

の具体的なやり方で迷っていて、いろいろなネット情報や記事を調べています。

ボイシングに関する情報1 Dana Bourgeois
ボイシングに関する情報2 voyager guitars
Chladoni by Mark Blanchard
Somogyi の本

2020/6/9 に「この半年間、ボイシングの方法でどうしたらよいか分からず、次を踏み出せないでいた。現状認識と各部の進度整理を行い、進め方を決める」というメモがあります。以下、整理した内容です。


0.ギター全体の発音の仕組みを再確認
・ブレースされたトップにはいくつもの共振点があり、これが一定間隔で並ぶのがよい。
・ブレースされたバックにも同様に共振点があり、基本周波数(モノポール)をトップより少し高く設定する。これは、トップの共振点の隙間にバックの共振点を入れるということ。

1.ブレース付きトップ単体の周波数特性を見る。
この時点でまず何を考えて進めるか?
・ボディサイズ(000タイプ)とブレーシングパターン(Xブレース)は決まっているので、基本設計はできており、多くは変わらない(変えられない)。
・ボイシング作業はあくまでも最適化
・応答性の良さ ボッボッ ⇒ ボーン、ボーン と云ったサスティーンをどう出すか。
・縦方向(ロング)と横方向(クロス)の強度がバランスするように決める。 (Dana BourgeoisのVideoでは、サウンドホールから手を入れ、テイルエンドを持ちロング方向の強度を、フィンガーブレースの真ん中に両手の親指を入れクロス方向の強度確認をしている。相対的にはわかるが、絶対値がわからない。)
・指によるタッピングは、高周波400Hz以上をダンピングさせるので、モノポールを評価するときには良いが、それ以上の周波数を評価することができない。28cmのスプルース角材の先に消しゴムをつけたタッピングスティックを作成しこれによりタッピングを行う。

2.トップとサイドをモールドに入れて、削りながら周波数特性を見る。
<各ブレースの機能の整理>
Xブレース剛性↓    モノポール周波数はダウン
            ロングダイポール周波数はあまり変わらず
            クロスダイポールの周波数ダウン
ブリッジプレート厚さ↓ モノポール周波数は変わらず
トーンブレース1  ?
トーンブレース2  ?
フィンガーブレース1   ?
フィンガーブレース2   ?

3.トップとバックの両方をサイドにつけ、モールドに入れて完成状態で周波数特性を見る。
トップとバックをモールドに入れ、Boxにして周波数特性をみるのは、あまり見たことがない。どの程度最終形態に近くなるかを見る。

4.ブレース付きバック単体周波数特性を見る。

各々の段階で次のステップに行く目安を決めながら進める。この段階(トップ、バックとも接着前)では、まだいろいろなことが試すことができる。トップを接着した後の工程がボイシングの大事なポイントになるが、接着すると、バック+サイドの特性が試せなくなる。



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