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楽器響板用炭素繊維強化合成木材の音響特性 [woods]

Acoustic characteristics of carbon fiber-reinforced synthetic wood for musical instrument soundboards

Teruaki Ono and Daisuke Isomura

Department of Mechanical and Systems Engineering, Faculty of Engineering, Gifu University

Acoust. Sci. & Tech. 25, 6 (2004)

( Received 8 January 2004, Accepted for publication 11 June 2004 )


楽器響板用炭素繊維強化合成木材の音響特性

安定した特性を備えた材料を供給するサウンドボードに使用する合成木材の開発の

最初の目標は、木製の響板と同様の音響特性を持ち、湿度に対する安定性が向上した合成材料を製造することでした。

 前の論文で紹介した一方向炭素繊維強化ポリウレタンフォーム複合材L(CF / UF)は、縦(L)方向の繊維に沿った方向の密度およびヤング率に関して、楽器のサウンドボード用のシトカスプルースと比較して有利ですが、繊維を横切るR方向のヤング率が劣っています。(CF / UF)L複合材料のR方向のヤング率は、密度に依存するポリウレタンフォームのヤング率によって決定されます、

サウンドボード材料には低密度であることが必要なので、ポリウレタンフォームの密度を上げることはできません。

そこで、R方向を炭素繊維で補強した複合材(CF / UF)LRを作成し、その複合材料を使用して実験用ギターを製作しています。

 構造は、図2(著作権上、図のコピーは載せられないので本文を参照してください)に出ているように、3つの対称層、つまりL方向に配向された炭素繊維で強化された表面層、R方向に配向された炭素繊維で強化された第2層、およびポリウレタンフォームの積層によってつくられています。それで、L方向だけでなくR方向も強化することで、シトカスプルースと非常によく似た音響特性を持つ複合材料が得られました。

 今後の研究では、「過渡応答を調査し、ピアノとバイオリンでそれぞれ使用するためのより大きな平面ボードと湾曲したボードの作成を試みます」といっているが、R方向もCFで強化した層を入れることで特性が改善されたが、複合材料自体の今後の課題は何だろう?


謝辞より ヤマハと協力しているようです。


さらに続きがあります。


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