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ギターがどう鳴っているか2 共振周波数の結合 [theories]

ギターは、弦の振動をいくつかのボディ共振が組み合わさって音を響かせています。ギターがどう鳴っているか?を参照してください。

この共振は、ギターボディの特性ですから、お互いが結合していて、近ければ影響を及ぼしあいます。この辺りの技術的な説明は、今回は割愛します。

ギターボディの共振周波数(特に振幅の大きいヘルムホルツ周波数(90〜100Hz)とトップモノポール周波数(200Hz前後))と弦の振動周波数(例えば、6弦G:98Hz 4弦F#~G# (185〜207 Hz))が被るとその音は死んでしまいます。

効率的で応答性が高いギターほど、この影響は出やすく、性能の今一つなオーバービルドのギターはこの影響は出にくいです。

性能の良いギターを作るなら、「結合された共振は近いと反発する。」という原理を常に理解し、対応を取らなければなりません。

ボディ共振周波数近くにあるスケールトーン(弦の振動周波数)は、少し下ならば、よりフラットに下がり、少し上ならば、よりシャープに上がります。

なので、設計段階からボディ共振周波数(特に振幅の大きいヘルムホルツ周波数とトップモノポール周波数)は、スケールトーンを避けなければなりません。

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