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純正律と平均律2 [theories]

ハーモニクスを使ったチューニング方法の中で、「6弦開放(E)は平均律の Eよりも 2セント高く」「2弦開放(B)は 13.7セント低い」と書きましたが、純正律について説明不足なところがありました。


純正律は、ピタゴラスが発見した美しく響きあう音の組み合わせですが、元の音に戻そうとしても、23.46セント(ピタゴラスのコンマといわれる)ズレてしまいます。

 これをいろいろな時代の音楽理論家たちが、各音の間隔を伸ばしたり圧縮したりして、試しました。最終的に小さい整数の比率として、スケールの1、4、5番目に構築されたトライアド(CメジャーのキーではCEG、FAC、GBD)が、以下の表のように周波数比4:5:6を持つスケールにまとまったそうです。ピタゴラス音階から、3度、6度、7度が小さい整数比に変わっています。 

音階.jpg

 

この単純化された純正律と平均律を比べると13.7と2という数字が出てくるわけです。

 

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