モノポール周波数の設定(オリジナルギター3) [theories]
ここまでウルフトーンを避けるために、ヘルムホルツ周波数の調整、トップモノポールの調整を行ってきました。
Gore&Giletの本で中型ギター(oooタイプ)で推奨される組み合わせは、
90Hz 170Hz
95Hz 180Hz
(100Hz 190Hz)
です。
ヘルムホルツとトップモノポールの組み合わせは、
①101Hz 178Hz ブリッジピン11g トルナボス8mmを追加
②105Hz 185Hz ブリッジピン3g
②のトップモノポール周波数の185Hzは、6弦2フレット(F#:92.5Hz)の第2高調波で、そもそもNGでした。また、よく使用する6弦3フレット(G:98Hz)も多少影響を受けるので、180Hz以下にする方が良いという結果でした。
ヘルムホルツ周波数もなるべく低くした方が低音が安定するので、①がベターでした。
ヘルムホルツを下げるには、トルナボスしか選択肢はないようです。木で作り直すかは考えます(上げるにはサウンドポートを使う手があります)。
トップモノポールは、ブリッジピンの重さで逃げるか、ブレースを削るかはもう少し使用してみて考えます。
最終的に、最初に決めた周波数に落ち着いてしまったので、あまり面白みのない結果でした。
参考までに、今回使用したブリッジピンの重さ(6本の合計)は、
・ABS樹脂、ローズウッドA 3g
・ローズウッドB 4g
・真鍮 26g
です。今回は使用しませんでしたが、牛骨7g、エボニー等は5〜10g位ではないかと思います。
材質は音質に関係ありません。