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オリジナルギター3 voicing7:top+side+back in mold で最終結果を予測する。 [voicing]

サイドをモールドに入れ、クランプでトップ、バックをを押さえつけてタッピングして、周波数特性を見ていきます。この状態でのボイシングをtop+side+back in moldと呼んでいます。この場合も写真にあるように、下側に物がないようにします。ボディの下にワークベンチ等があるとその特性も同時に拾ってしまいます。オリジナルギター1では苦い経験をしました。


ボディを接着する代わりにクランプで押さえつけているので、完成時と同じ状態です。トップだけの周波数特性だけではなく、ヘルムホルツ周波数T(1,1)1やバックモノポール周波数T(1,1)3がでてきます。


トップモノポール周波数T(1,1)2に注目すると、完成状態よりサイドが重くなっているので、トップの振動面積も増えて、より低い周波数になります。


測定結果です。タッピングポイントは、longはブリッジとテールの真ん中、cross-highはクロスダイポールの中心:高音側、cross-lowはクロスダイポールの中心:低音側です。


上の表は、各共振周波数の測定値で、long、cross-high、cross-lowをまとめたものが「まとめ」になっています。


下の表は、オリジナルギター2の最終結果の差分から、3つのモノポールに注目して、最終結果を予測しました。トップモノポール周波数T(1,1)2は、モールドを外すと、141⇒182Hzと41Hz上がったので、199Hzと予測できます。少し高め(固め)に出ていますが、この時点では何もせずに先に進みます。トップを接着後に削ることを考えています。

 

<<<<<ボイシングの流れ>>>>>

・(板の状態)

0.トップ・バックの厚みを決定する。

1.トップ(ギター外形加工後、ロゼッタ、サウンドホール加工前)

2.トップ(ギター外形加工後、ロゼッタ、サウンドホール加工後)

3.バック(ギター外形加工後)

4.ブレース付きトップ(ブレースラフカット接着後、スキャロップする。)

5.ブレース付きバック(ブレースラフカット接着後、スキャロップする。)

・(モールドに入れ最終結果を予測)

6.top+side in mold

サイドをモールドに入れ、クランプでトップを押さえつけてタッピングする。

7.top+side+back in mold で最終結果を予測

・(トップを接着後、ボディ形状での最終結果を予測)

8.top+side out mold after glued

9.top+side+back in mold after top-glued

 トップとサイドを接着後、モールドから出して行う。

10.(top+side+back taped out mold after top-glued)

 バックをテープ止めして、最終結果を予測できるか?

・(トップとバックを接着後、ボディ形状での最終結果)

11.top+back+side out mold after top-back-glued no-bridge

12.top+back+side out mold after top-back-glued taped-bridge+pin

13.ヘルムホルツ周波数の調整

14.塗装後

15.ネック有り無し、ブリッジ接着

 

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