SSブログ
design drawing ブログトップ
- | 次の10件

木材への加工ライン書き5:ヘッドプレート [design drawing]

ヘッドプレート線引き.JPG
ヘッドプレートには、チューナー位置を正確に開けるため、相対位置がずれないように、方眼紙に書いた設計図(または、CADの出力図)を両面テープで貼り付けます。

ポイントは、中心線を決めてずらさないこと と チューナー位置中心に仮穴を開けておくことです。

さらにズレをなくすためには、厚いアクリル板でテンプレートを作るのが良いかもしれません。

オリジナルギター1では、ヘッドプレートに直接線を書きましたが、どうしても相対位置が微妙にずれて、取付穴を微調するのに苦労しました。


nice!(0)  コメント(0) 

木材への加工ライン書き4:フレットボード [design drawing]

0.長辺のどちらかを基準面に決め、やすり掛けをして面を整えます。

1.この基準面に平行に70mm幅の線をシャーペンで引きます。

2.次にスコヤを使って、基準面に垂直に縦方向の基準線(ナット接触面)を引き、そこから4mmが0フレットの位置です。全長は454.73mmです。

3.幅方向に中心線(両端から35mm)を引き、さらに、0フレットで43mm、エンドで60mmになるように、両端に斜めになるように線を引きます。

4.各フレット間隔の線は、フレット溝切にFret Slotting Miter Boxを使うため、引く必要はありません。

フィンガーボードカットライン.JPG
この写真は、溝切前で片方の斜めラインが既にカットされています。

フレットボード寸法.jpg
表中のフレット幅はフレット間隔に比例して計算してあります。


nice!(0)  コメント(0) 

木材への加工ライン書き3:ネック [design drawing]

ネック材は、への字+エンドブロック材を購入します。
アイチ木材加工でも大和マークでも売っています。
ネック線引き.JPG
1.ヘッドを向こう側において、右側を基準面にします。
2.この面に垂直にナット端の位置(14°傾いたヘッド面とフィンガーボード面との境界)を書きます。
3.ここから9mm(ナット厚5mm、0フレットまでの距離4mm)が0フレット位置で、そこに線を引きます。
4.さらに、そこから10mmにトラスロッドの終端の位置を引きます。
5.ヘッドを含む最大幅は70mmで、基準面に平行に線を引きます。
6.幅方向35mmに中心線を引きます。
7.ナット端位置から、14フレット位置(スケール長632.5mmなので、350.7+9mm)に線を引きます。
8.ネックエンドライン(今回は、ナット端位置から435.7mm)を引きます。
9.トラスロッド(幅12mm) の溝は中心から左右に6mmに中心線と平行に引きます。
10.トラスロッド溝から左右5mm空け、3mm幅でカーボンロッド(幅3.2mm) の溝の線を引きます。
ヘッド線引き.JPG
ヘッド側に線を引きます。
11.ナット端位置から20mmに線を引きます。ここがネックの最大幅(70mm)の位置です。
12.さらにナット端位置から180mmに先端の線を引きます。
13. 中心線を引きます。
14.先端から10mmの位置に中心から左右20mmの点と最大幅左右35mmを結ぶ斜めの外形線を引きます。

P.S. 今更ながらですが、ネック材は、幅80mm、ヘッド16mm、フィンガーボード部20mmに厚さ調整して購入したほうが良いかもしれません。

nice!(0)  コメント(0) 

木材への加工ライン書き2:バック [design drawing]

マホガニーにはシャーペンでもOKですが、ローズウッドには白鉛筆を使用します。
バック.JPG
バックの内側に
・ボディの外形
・ブレース位置
を書いていきます。

1.ブックマッチした中心ラインに垂直になるように、ボディの先端(ネックが接続するところ)に基準線を引きます。
2.モールドを作る時に使ったボディテンプレートでギターボディの外形を書きます。
3.ブレース位置を書いていきます。厚さは9mmとします。
①第一トランスバースブレースは基準線から中心を86.5mmに書きます。
②第二ブレースは基準線から中心を200mmに置きます。
③第三ブレースは基準線から中心を336mmに置きます。
④第三ブレースの中心線をブックマッチラインに垂直に引き、その線から50°の角度で、4つのラジアル(放射)ブレースの中心線を書きます。ラジアル(放射)ブレースは長さ100mmで、第三ブレースの中心から半径50mmから始まります。

これでバックのラインを引き終わりました。



nice!(0)  コメント(0) 

木材への加工ライン書き1:トップ [design drawing]

今日から何回かに渡って、オリジナルギターで採用している000タイプを前提に、直接木材に加工のためのラインを書く方法を、紹介します。

0.5mmシャープペンを使用しています。

トップ.JPG
トップの内側に
・ボディの外形
・サウンドホールの位置
・サドル位置(ブリッジ位置とブリッジプレート位置)
・ブレース位置
を書いていきます。
1.ブックマッチした中心ラインに垂直になるように、ボディの先端(ネックが接続するところ)に基準線を引きます。
ボディテンプレート.JPG
2.基準線に合わせてモールドを作る時に製作したボディテンプレートでギターボディ外形を書きます。
3.基準線から、150mmがサウンドホール中心になります。ここを中心として、サウンドホール、半径50mmの円を書きます。
4.基準線から、285.3mmにサドル位置の線を書きます。
サドル位置の計算は、
ボディ端(14フレット)から補正なしのサドル位置:281.8mm(=632.5-350.7)
弦の補正:2mm
サドルの斜め分:1.5mm(1弦から6弦までが3mm斜めになっているのでその半分)
をプラスした分です。
5.ブレース位置を書いていきます。ここで買った図面を参考にしています。ブレース厚さは9mmとします。
①トランスバースブレースは基準線から82mmに置きます。
②Xブレースのクロスポイントは、基準線から243mm、Xブレースは94°でクロスします。
③Xブレースのクロスポイントから、左右60mmの位置が第一フィンガーブレース、さらに60mmが第二フィンガーブレースの位置になります。フィンガーブレースは、Xブレースに平行に配置します。
④マーチンタイプの左右非対称のトーンブレースは、Xブレースのクロスポイントから、100mmに第一トーンブレース、さらに152mmの位置に第二トーンブレースを、Xブレースと72°で配置します。

写真のトーンブレースは、ダブルX仕様にしたので、クロスポイントから、左右100mmの位置にXブレースに平行に配置しています。

これですべてのラインが引き終わりました。

nice!(0)  コメント(0) 

ネットで入手できる図面 [design drawing]

ゼロから自分で設計する(組立図や部品図を書く)のは無理だと思いますし、そうする必要もありません。

私は、一台目の時は、これを購入しました。Plan, Auditorium-style, similar to Martin 000
LMIは、ツールや材料の販売サイトです。

StewmacからもMartin OM planが買えます。

費用をかけたく無ければ、
StorkGuitar
grellier
から個人利用でしたら使えます。

1台目の時は、この図面通りに作ろうとして始めましたが、途中で新しい情報が入ってきて、変更を重ねて、最終図面は全く違ったものになりました。というか現物合わせで図面化できていません。

2台目の時は、ゼロから構想設計して図面化しようと思い進めました。CAD使用も考えましたが、そこに時間をかけるよりも、木工技術に時間をかけたほうが良いと判断し、A3の方眼紙に製図したもので済ませました。

ギターの図面は、加工方法と合わせて、自分の木工技術や持っている工具とを鑑みて、図面化していくことが重要です。


nice!(0)  コメント(0) 
- | 次の10件 design drawing ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。