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ボディ塗装下塗り [finish]

下塗りには、水性ウレタンサンディングシーラーを使います。成分としては、水性ウレタンニスに、研磨剤が入っていて、無垢の木地と塗料との染み込みを良くすると同時に表面を均す効果があります。

塗装テストを行いましたが、下塗りによる目止め効果はある程度あります。マホガニーネックは埋まりますが、ローズウッドを完全に埋めることはできません。

完全に目止めするにはZ-Poxyを使用します。

サンディングシーラーは、10分程度で乾くので、3回塗って、乾いたら#400でサンディングします。

次は水性ポリウレタン塗装を行います。

塗装2:サンディングシーラー.jpg


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トップサンディング [finish]

トップサンディング.JPG

トップの塗装前のサンディングを行います。

トップブックマッチ後、トップの片面は購入した状態、反対側は#40〜#80で厚さ調整しただけなので、かなり粗くなっています。木目がきれいな方を表面に使うので、
#120から始めて、#240 、#400までサンディングブロックを使って平面性を崩さないように行います。

ここでは厚さを減らしたいわけではないので、必要最小限の量を取り除きます。

この後、下塗りで水性ウレタンニスのサンディングシーラーを塗り、下地を整えます。

バインディングレスなので、エッジ処理を丁寧に。エッジが1/4の円になるように。


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Z-Poxy 目止め材 [finish]

ローズウッド系木材の導管を埋め、表面を平滑にします。

2液性のエポキシ系樹脂材料で接着剤に似ています。30分で硬化し始めます。5分硬化品もありますが、作業スピードから30分のものを使用しました。

このブログによると「Z-POXYの合成樹脂系は、乾燥性、作業性、目止効果、耐久性、耐水性、付着性の内、乾燥性を除けば、全て一番優れている」らしいです。

たぶん、ここが一番安いと思います。勿論アマゾンでも売っています。

マホガニー系の木材も木管が多いものもありますが、ネックはこれを使わなくても埋まりました。

オリジナルギター2では、ローズウッドの目止めは、水性ウレタンサンディングシーラーの多層塗りで何とかなるかと思いましたが、導管は完全には埋まりませんでした。

Z-POXYを使った仕上げの品質は、程度問題で3回やる人から、大変なので1回でやめてしまう人もいます。勿論、私も1回です。

1回で済まそうとするならば、下地をしっかりとサンディングしておく必要があります。#120でキズ取りを行い、#240、#400で徐々に仕上げていきます。

Z-Poxyのあと.JPG
一番の問題は、塗った後の”剥がし”が大変なことです。スクレイバーで削ってからやすりで均すのが良いようです。剥がし残しがないようにしっかりとサンディングしておく必要があります。

ローズウッドのバックとサイドに使う1台分の使用量は、塗る量にもよりますが、10ml/1液 ですみます。1セットで10台分くらいあります。

塗るのは、少し硬めのへらで伸ばしていきます。15分くらいで塗り終わります。

1昼夜おいてから、削ります。

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サイド&バック・サンディング [finish]

サイド・バックの塗装は
・木地調整のためのサンディング
・木管を埋めるための下地処理
・サンディングシーラー
・水性ウレタンニス
・水研ぎ
・コンパウンドポリッシング
の6工程を行います。

ローズウッドのサイド、バックの塗装前のサンディングを行います。
購入後、厚さを調整するのに電動サンダー#60~100辺りを使ったので、塗装前の木地調整はサンディングブロックを使って、サンドペーパーの#120から始めて、#240、#400まで行います。

トップ汚れ止め.JPG
サンディング前にトップが汚れないようにカバーします。これは、下塗りが終わるまで付けておきます。

同心円状の鋸痕.JPG
サイドやバックに購入前からある同心円状の鋸痕が薄く残っていることが多くあります。これを均しました。大きなキズや凹みを均すのは、#120でないと取れません。#240あたりでは大きなキズが残ったままになりやすく、下塗り時に木管がうまく埋まるかどうかに影響します。

Rのついたサンディングブロック.JPG
サイドは、10” と12" が裏表のサンディングブロックを使用します。アッパーボウトには10R、ロワーボウトには12R、ウエストには丸棒にサンドペーパーを巻き付けて行います。
円形にならない部分.JPG
特にサイドは、ロワーボウトを曲げたときの円形にならない(直線状になっている)部分がわずかに残っているのを均しました。
くぼみ.JPG
くぼみも均します。

このサンディングが、塗装の出来を左右するので重要です。

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ネック塗装 [finish]

ネック塗装は
・木地調整とサンディング
・サンディングシーラー
・水性ウレタンニス
・水研ぎ
・コンパウンドポリッシング
の5工程を行います。

#400でサンディング仕上げをした後、次に下塗りを行います。
サンディングシーラー.JPG
水性サンディングシーラーを使います。成分としては、水性のポリウレタンニスに、研磨剤が入っていて、無垢の木地と塗料との染み込みを良くすると同時に表面を均す効果があります。初めにサンディングシーラーを塗ると木が水分を含んで膨張し、表面がザラツキます。これをサンドペーパーで均します。

塗装テストで確認しましたが、水性サンディングシーラーとニスでマホガニーネックは埋まります。ヘッドはローズウッドですが、サンディングを丁寧にやることにより、目止め材Z-POXYを使わずに済ませます。

下塗り後.JPG
水性サンディングシーラーは、30分程度で乾くので、3回繰り返して塗って、#400でサンディングします。この後の塗装は、塗り面が整ってるので楽です。


次に水性ポリウレタン塗装を行います。

塗装2:サンディングシーラー.jpg

水性ウレタンニスを塗っていきます。そのまま塗ると粘度が高く、塗り難いので、水で2(塗料):1(水)に薄めて使用します。

塗って30分乾かすことを5回繰り返し、1日乾かして#600でサンディング

を3回繰り返します。(3回目は、サンディングしないで、水研ぎを行います。)

塗布には、ハンディ・クラウン スポンジブラシ 2インチを使いました。スポンジ刷毛の塗り方で注意することは、泡が出やすいことです。塗料が表面に多くたまりすぎることもあります。はじめに全体を塗りつぶしてから、木目方向に一気に塗ることが泡を抑えるコツです。

水性ウレタンニス.jpg

<参考になったページ>
ステインと水性ウレタンニスの塗り方

ギターを水性ウレタンニスでリフィニッシュする






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ネックサンディング仕上げ [finish]

塗装では
木地調整とサンディング
・サンディングシーラー
・水性ウレタンニス
・水研ぎ
・コンパウンドポリッシング
の5工程を行います。

サンディングシーラーを塗る前の仕上げに入ります。

ネック製作工程では#60、#120のサンドペーパーペーパーを使っています。粗いもので木の表面を均すというよりも、「木を削り取る」ことで形を整えます。

ネックの最終工程で#240で全体を整えているので、塗装前にネック全体を#400で仕上げを行います。

フレットボード表面は、塗装しないので#400で全体をサンディングして、フレットを打ちます。

1.ヘッド部
ヘッド.JPG
①ヘッドトップの半円形部分
②サイドヘッド化粧板との直角度
③ヘッドプレート表面のキズ取り
④ヘッド付け根の凹部仕上げとヘッド裏仕上げ
をサンディングします。

2.ネック
ネック寸法.jpg
①握り具合を確認します。ここでは形状確認というよりも、手で握ってみて、滑らかさを確認します。完全に個人の好みの問題です。
ヘッド裏仕上げ.JPG
②ヘッド繋目は、ヘッドとネックの形状が全く異なったものを繋ぎます。ヘッド側は平面で来ていますのでそのまま平らなヤスリで整えます。ネック側は握り形状をそのまま延長して、ナット辺りで両方を結合して整えます。

3.フレットボード
フレットボード仕上げ.JPG
①幅確認
出来上がり寸法に従って幅を整えます。最後までは追い込みません。フレットを打った後や塗装後に全体を整えるのでその時の削り代を取っておきます。
②サイド直線性
エンド側からトップを見て全体をサンディングして均します。
③サイド面取り
フレットを打つ前に、エッジ部分を軽くサンディングします。

4.ヒールーネック接続
ヒールーネック接続部.JPG
この部分は、ヘッド繋目よりもさらに繋ぎが難しい部分です。ネックとヒールは直角に交わるわけですから、そのつなぎ目は複雑です。

基本的には、丸棒にヤスリで凹部を整えます。治具の形状を決めておくと削りすぎが少なくなります。また、形も整えやすくなります。

5.ヒール
ヒール.JPG
ボディとの関係でヒールキャップをローズウッドで作りました。

ヒールアタリ確認.JPG
この写真は何をやっているかというと、ネックとボディの間にアタリがないか(クリアランスが保たれているか)を確認しています。

ヒール部のサンディングは、治具を使うのは難しいです。ボディとの嵌合を気にしながら整えていきます。

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オリジナルギター2 塗装5:コンパウンドポリッシング と まとめ [finish]

光陽社ヨゴレ落としコンパウンドワシン研磨剤コンパウンド白極細目を使用して磨きます。

隙間にコンパウンド.jpg
サイドとバック接続部に隙間があるとコンパウンドが入ってしまいます。磨く前に隙間を埋めることが大事です。

バックポリッシング.jpg

バック、サイドは導管が完全に埋まっていません。
スプルースとマホガニーはサンディングシーラーと水性ウレタンニスで問題なかったのですが、ローズウッドは完全には埋まりません。完全に埋めるにはZ-POXYのような下塗り材が必要です。


不具合点と対策
1.トップ:グレーのサンディングペーパーで磨きすぎると、グレーの色が染みついてしまう。
⇒木工空研ぎ用を使用する。
2.トップ:耐水ペーパーで空研ぎをすると、横方向に力がかかり、表面にシワが発生する。
⇒空研ぎ用と水研ぎ用を分けて使用する。
3.トップ:ロゼッタの塗装厚みとその他の部分の厚みが合わず、3か所木地が露出してしまった。ロゼッタ周辺に溝ができ、埋めるのが大変。
⇒ロゼッタを厚くし、周辺に境板を入れ、黒の汚れが広がり難いようにする。
4.トップ塗装時に中が汚れる。
⇒サウンドホールには新聞紙などを詰め込んでおく
5.ブリッジ接続部分の塗装を剥がすときに周辺に傷がつきやすい。
⇒マスキングテープをこまめに貼る。
6.バック、サイド:サンディングシーラーと水性ウレタンだけではローズウッドの木管が埋まらない。
⇒Z-poxyを下塗りに使う。
7.バック、サイド貼り付け隙間に、研磨剤が入る。
⇒塗装前に、ローズウッドのパテで埋める。
8.サイドに木地が出ている。
⇒サイドは音と直接関係ないので、塗りを厚くする。
9.ネック塗装時に、カバーが甘く、フレット際に塗装剤が回り込んで取り除くのが大変
⇒塗装前に、パテで埋める。


水性ウレタンニスのまとめ

1.耐環境性がある。
2.短時間で乾き、扱いやすい。
3.匂いがなく、塗装設備が不要で生活空間でできる。
4.透明だが、光沢感はラッカーに比べるとわずかに落ちる。

個人製作のギターでは、扱いやすくベストです。次回はローズウッドの下塗りにはZ-poxyを使用する予定です。

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オリジナルギター2 塗装4:水研ぎ [finish]

水性ウレタンニス による塗装が終了し、水研ぎを行います。

水研ぎする前に、木地が露出しているところ
サイド木地露出.jpg
1.サイド木地露出
ロゼッタヒケ.jpg
2.ロゼッタヒケ
があります。

トップ(ロゼッタ除く)とバックは平らなため問題は発生しませんでした。塗装厚さも問題ないと思います。

マダガスカルローズウッドのロゼッタは木の厚さ調整に失敗し、面一より下がった部分と溝の隙間が広すぎてヒケができてしまいました。深い隙間は、紙やすりの番手を#240に落として隙間と周辺をサンディングして厚めに塗装を10回ほど繰り返して埋めました。

サイドはもっと厚く塗った方が正解でした。曲面が多い分塗装が難しいです。音に直接関係ないのでしっかりと塗装することが必要です。

#800 → #1000 → #2000 の耐水性紙やすりで磨きます。石鹸を入れた方が滑りが良くなります。

ネック接続部にも磨き残し.JPG
トップのネック接続部にも磨き残しがあり、#1000,2000の水研ぎからやり直しました。

水研ぎとコンパウンド1.jpg


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オリジナルギター2 塗装3:水性ウレタンニス [finish]

木地調整(ヤスリがけ)、サンディングシーラーによる下塗りが終わり、水性ウレタンニスを塗っていきます。そのまま塗ると粘度が高くムラになるので、水で2:1(水)に薄めて使用します。

塗って20~30分程度乾かすことを5回(トップは厚塗りにならないよう様子をみながら、2~3回)繰り返し、1日乾かして#600でサンディング

を3回繰り返します。(3回目は、次に水研ぎがあるので、#600でサンディングをしていません。)

ハンディ・クラウン スポンジブラシ 2インチを使いました。スポンジ刷毛の塗り方で注意することは、泡が出やすいことです。表面に多くたまりすぎることもあります。はじめに全体を塗りつぶしてから、木目方向に一気に塗ることが泡を抑えるコツです。

水性ウレタンニス.jpg

バック、サイドは導管が完全には埋まりません。トップ(スプルース)とネック(マホガニー)はサンディングシーラー+水性ウレタンニスで埋まります。ロゼッタ周りの溝にヒケができてうまく埋まらず何回か繰り返して埋めています。


<参考になったページ>
ステインと水性ウレタンニスの塗り方

ギターを水性ウレタンニスでリフィニッシュする

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オリジナルギター2 塗装2:サンディングシーラー [finish]

木地調整(ヤスリがけ)が終了したところで、下塗りを行います。
サンディングシーラーを使います。成分としては、水性のポリウレタンニスに、研磨剤が入っていて、無垢の木地と塗料との染み込みを良くすると同時に表面を均す効果がありそうです。

塗装テストで確認しましたが、サンディングシーラー2回、ニス7回で導管が埋まります(これは程度問題で、ローズウッドを完全に埋めることは無理です。マホガニーネックは埋まります)。

サンディングシーラーを塗って、10分程度で乾くので、#400でサンディングします。
これを3回繰り返し、次の水性ポリウレタン塗装を行います。

塗装2:サンディングシーラー.jpg


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