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ネックジョイント方法2 [structure]

アコースティックギターを使用していて、操作性で気になるのは「弦高」です。経年でフレットボードと弦間が開いてきて押さえづらくなります。この原因は、弦の張力にギターの強度が負けることです。

強度不足の場所は、
①ネック
②ネックーボディ接続部
③ボディアッパーボウト
④ブリッジ周辺
です。

②③を合わせて「元起き」とか言ったりします。今回は②③に関連する「ネック取付構造」についてです。

各々の対策は既に記事にしてありますが、
対策は、
①強度を上げる。
②調整可能な構造にする。
の2つです。

「ネックとボディの取り付け角度を調整できるような構造にする。」といっても
 ・専門のリペアが必要 ボルドーオンオフ構造
 ・ユーザーが可能 チルトネック構造 
に分けられますが、これらは既に何人ものルシアに検討され、実現されています。

今までのアコースティックギターのネック取付構造についての歴史をまとめると以下のようになります。

弦の張力に耐える
ネックとボディが一体構造(クラシックギター)
組立効率のアップ(ネックとボディの組立工程を分ける)
ダブテイル構造(Martinの採用している構造)
調整の難しさと「元起き」の根本的な問題
★ボルトオンーオフ構造
弦高を現場で変えたい(クラシックギター)
★チルトネック構造

いずれの構造も、いろいろな問題を抱えながらも実際に世の中に出回っているので、致命的な欠点はないといえるかもしれません。

私のオリジナルギターの方針は決まっていて、ボルトオンーオフ構造です。

ネックは、1way調整機構のトラスロッド+その左右にカーボンファイバーロッドを埋め込む構造です。

2台ともこの構造で作ってきて初期的な問題はありませんが、経年変化はまだ良く分かりません。

次のステップとして、
・ボルトオンーオフ構造をもっと簡単に
・チルトネック
を考えてみたいと思っています。

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