SSブログ

ABXダブルブラインドテスト [technical terms]

被験者だけではなく試験をする側にもどちらかを知らせず、A、B 2つの対象をランダムに変えながら、差が検知出来るかどうかを答えてもらう方法をダブルブラインドテスト(ABX テスト)といいます。

 人が何かを知覚するということは、目、鼻、耳、舌、指先などの感覚が受けた情報が脳に送られ、記憶された過去の経験、知識、他の感覚器官の情報と結合して大脳にイメージを描くといわれています。

 視覚の場合は、自分の描くイメージと第3者のイメージは同じものだと客観的に考えられますが、聴覚の場合はどうでしょう。聴覚は、視覚と比較すると客観的なものが少なく、物理情報よりそれが脳内処理された後の情報が多いと思います。音が自分に聞こえるものと、別の人が聴こえるものが同じだということは言い切ることが難しいと思います。

 また、ある人がいい音だというものを他の人は今一つと聴こえるということもよくあります。そして、その評価を左右するのは視覚を含めた他の感覚や知識など心理効果が大きいと思います。さらに、先入観があり、本当はどっちか区別がつかないものでも、差があるはずだと考えて評価することになるのではないでしょうか。


今までのこのブログで載せた記事の中で、このカテゴリーに入る記事を見てみると、

ホールにおけるフルート演奏音の聴感印象

知覚品質に対するバックウッドの選択の影響

ダブルトップに対する有識者による偏った意見

などがあり、基準や結論にちょっと疑問があるものもありました。

そういう意味で、聴覚のテストではダブルブラインドテストの価値が大きいと思います。

<参考>

ABX ダブル・ブラインドテスト

心理効果(プラシーボ)とブラインドテスト 


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。