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代替材 [woods]

(ホンジュラスローズウッドBM A 2008年9月購入9,000円でした。)

(ホンジュラスマホガニーBM A 2021年1月購入 16,500円でした。)


この10年を振り返ると木材が高騰しています。当時入手できないものは、ハカランダ(ワシントン条約で制限)とキューバンマホガニー(既に枯渇)位でしたが、今はアコギに良く使われてきた木材までが、入手できなくなっています。


トップ材はまだ入手可能ですが、バック材が高いです。それで、バックの代替材が出回るようになってきました(サイド材は音には影響はないので、デザイン的にバックと同じにしたいということだけで同じものが選ばれています)。


ローズウッド系は、

ブラジリアンローズウッド ⇒ マダガスカル、ホンジュラス、インディアン

マホガニー系は、

キューバンマホガニー ⇒ ホンジュラス ⇒ アフリカン になっています。


音は「バックに選択された木材種の密度によって支配」されると考えられます。密度は、インディアン<ブラジリアン<マダガスカル<ホンジュラスの順なので、代替材としてはマダガスカルが近いのかもしれません。さらに、オバンコール、ウォールナット、ジリコートウッド、ゼブラウッド、パーフェロー、グラナディーロ、ブラックウッド等がありますが、使ってみないと何とも言えません。


バック材として聞いたことのある各種の比重(水=1000kg/m^3、念のため)は、

ココボロ [ 0.98~1.20 ]

ホンジュラスローズウッド [ 0.94 ]

ジリコテ [ 0.88 ]

ジャカランダ [ 0.85 ]:ハカランダ

ブビンガ [ 0.80~0.96 ]

オバンコール [ 0.80 ]

ローズウッド [ 0.75~0.85 ]:インディアン

シュガーメープル/ハードメープル [ 0.72 ]

オーストラリアンブラックウッド [ 0.66 ]

マホガニー [ 0.66 ]:ホンジュラス

ウォルナット [ 0.64 ]

ヤマザクラ [ 0.60 ]

ウォルサペリ [ 0.56~0.69 ]

アフリカンマホガニー [ 0.53~0.59 ]


トップ材の比重は、レッドシダー [ 0.37 ]、スプルース [ 0.46 ]なので、0.55を超えるとバック材として使えるということでしょうか。Goreさんも「密度が 550kg/m3 から 800kg/m3 の範囲にある木材が最も扱いやすい」と言っています。

 

上:エボニーA Org.#1用に加工したが、未使用 2007年4月購入1,700円

中:エボニーA 2022年3月購入 2,420円

下:エボニー2A 2008年9月購入 2,700円

(2022年購入品は斑模様が激しいです。)


フレットボードは、弦を押さえるときの視認性を考えたら、エボニー以外の選択はないと思いますが、最近ではこのエボニーの品質が問題となっています。「エボニー 2A」は品切れ状態です。Martinの新しいギターのフレットボードが斑のものが目立っているのもその影響でしょう。品質といっても色の問題(真っ黒ではない)で、その他は変わらいそうなので、ある意味、「代替」材といえるかもしれません。


人工材として2種類紹介すると、ナイフの柄に使われているマイカルタはフェノール樹脂素材で、布、紙、合板等を固めたものです。Martin 16 シリーズで使用されています。HEADWAYでも使用されています。エボニーは温湿度に対する変化があり、リッチライトはエボニーの50%の収縮で、マイカルタはほとんど収縮しません。


エレキギターには使われているようですが、アコースティックギターでは、あまり広がりを見せません。天然木を好む人には、受け入れられないのでしょう。

 

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