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オリジナルギター1-21 ボイシング6 [original guitar1]

トップはやや削りすぎた感じがしているが、周波数の変化がどうなるかは、あくまでも予測値なので、少しづつ進めながら大きく破綻がないようにしています。よって、ある程度の結果が見えたら、次のステップに行くという方針で進めています。

top+side out mold after top glued 20210724-2.jpg
トップとサイド接着後、モールドから外して初めての周波数測定です。接着すると、測定結果も安定します。トップモノポールは177Hzでin moldから32Hzアップする予想が59Hzアップしています。クロスダイポールもトリポールも71Hz、ロングダイポールも21Hzアップしています。なかなか予測がつかない動きです。

図はタッピングポイントの3か所の周波数応答を示しています。上の図はcenterを叩いたもので、クロスダイポール369or374Hzが出ていません。中と下は、クロス方向に少しずれた位置を叩いています。クロスダイポール、トリポールが出ています。周波数が少しずれることもあります。これより高い共振周波数もありますが、割愛します。

これだけ見ると、最終的にモノポールは203Hz位を予想しますが、バックを付けた形で測定してみます。予測が外れたときはいろいろなパターンで測定して、誤差を小さくするようにします。

top+side out mold after top glued 20210724.jpg
 トップ全体を叩いてどのエリアがどの周波数の共振エリアかをおおよそ示した図です。 chladniとまでは行きませんが、雰囲気はわかります。

top+side+back in mold after top-glued 20200726-1.jpg
バックをクランプして、モールドに入れて周波数特性を見ます。モノポールは143Hzですが、ブリッジ相当の29gをつけると、131Hzに下がります。バックモノポールも5Hz下がっています。この図はcenterをタッピングしたものなので、クロスダイポールがよく出ていません。バックの共振周波数が最終的にどうなるかはよくわかりません。

ここで、起こしやすいミスの状況を書いておきます。サイド固定治具でサイドをモールドに押さえつけていわけですが、これがXブレースに当たっていると、周波数特性、特にモノポール周波数が大幅に狂います。特にトップとバックの両方をつけてしまうと分かりにくく、悩む原因となり、意外と盲点なので気をつけましょう。

top+side+back in mold after top-glued 20210726.jpg
トップ全体を叩いてどのエリアがどの周波数の共振エリアかをおおよそ示した図です。ロングダイポールは、上下エリアで398Hz,435Hzと周波数が分かれています。


<まとめ>
1-#21.jpg
1.トップとサイド接着後、モールドから外して32Hzアップする予想が59Hzアップした。トップを接着すると測定結果、繰り返し再現性が安定する。

2.タッピングポイント、center,cross-high,cross-lowの3か所を叩く。centerは、クロスダイポール、トリポールは出にくい。

3.トップ全体を叩いてどのエリアがどの周波数に反応するかで、ボイシングの参考になる。

4.ブリッジ装着(29g)でトップモノポールは、12Hz下がる。

5.サイド固定治具がXブレースと当たっていると、周波数特性、特にモノポール周波数が大幅に狂い、悩む原因となるので気をつけましょう。


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