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オリジナルギター2-21 設計図作成3:ネックブロック [original guitar2]

3.ネックブロック接続.JPG

前々回にレイアウト、前回ネック取り付け角度を決めましたので、それを基にネックブロック周辺を設計していきます。

ギターの設計の中で、いろいろな部品が集まるという意味での複雑さはここに集約されます。

フィンガーボード、ネック、トップ、バック、サイドとほぼすべての部品がまとまる場所ですから、すべてのイメージが固まっていないと設計できません。

1.左下図の横から見た断面から書いていきます。前回のネック取り付け角度から、ボディ(サイド)とネックの取り付け位置が決まります。さらにトップの位置も決まります。ネックとトップと1°の角度(ボディ端からサウンドホールまでは0.71°)がついていますから、トラスロッドの先端がトップ面より下に収まるようにネック溝の深さを決めます。トラスロッド調整穴位置も決めます。トランスバースブレースの位置は、トップに対するブレース全体の位置関係から決まります。ボルトオンーオフ構造なので、ネックとの嵌合状態を決め、2本のネック取り付けの穴位置を決め、バック面の補強部分を決めます。さらに、トラスロッドの両脇にフィンガーボード下に接着する補強材の位置と寸法、取り付け角度を決めます。

2.左上図で、ネック内部のトラスロッド挿入位置、つまりボディ側にどの程度入ってくるか、フィンガーボードとボディの接続部周辺を決めていきます。(カーボンファイバーロッドはネック内に収まるので、ここの設計に関係ありませんが、その位置を決め、書き込んでおきます。)

3.右上図は、ボディ端から78mm、トランスバースブレースの位置の断面図です。バック面のトランスバースブレースと上下でつなぐサイド補強材を作ります。

4.右下図は、ネックブロックの部品図です。この左右対称な2つパーツを含め、6つのパーツを接着することでネックブロックを作っていきます。ネックブロック、トップトランスバースブレース、バックトランスバースブレース、上下でつなぐサイド補強材で、ネックをボディ全体で受けるようにして、弦の張力に対する強度を上げています。

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