SSブログ

ライニング [parts]

ライニングについてそれほど深く考えたことはありませんでした。次機種ではリバースタイプを使ってみようと考えていました。
ライニングの種類.jpg

というのも、ブレースとの接合部分を加工するときに、ライニングのカーフされている部分が欠け易いので、その対策として考えていました。切り欠きをきれいにするには、カーフが内側のライニングが最適です。


ライニングについて調べてみると、

https://theartoflutherie.com/guitar-linings-part-1-styles/

https://theartoflutherie.com/guitar-linings-part-2-physics/

https://theartoflutherie.com/guitar-linings-part-3-tutorial/

ここに比較的詳しく載っています。

 

内容をかいつまんで言うと、

「ライニングには、4種類あります。

1.Tentallones

クラシックギターに使われる三角材が独立しているタイプ

2.Kerfed Linings

三角形のおそらくスチール弦ギターの最も伝統的なもの。カーフされていない部分がギター側に接着されている。

3.Reverse Kerf Linings

カーフがボディ接着側にあるタイプ

4.Solid Linings

板をそのまま、または薄板をラミネートしてギターの型にして接着するタイプ

 1から4の順で強度が増していく。テンタロンや通常のカーフドスタイルのライニングなどのライニングが原因でサイドが弱い場合、リバースカーフライニングを使用すると、ギターのサイドとサウンドボードの周囲の強度が増し、さらに、ソリッドライニングに移行したことで、ギターの品質が大幅に向上する。ライニングはサウンドボード (ギタートップ) のベースで、これが弱い場合、より多くのエネルギーがサイドに漏れ、エネルギーが無駄になります。実験によると、通常、ライニングがしっかりしているギターの方がより効率的に反応し、弦への軽いタッチに対してよりダイナミックに反応し、通常はサステインが多く、ボリュームとダイナミクスも大きくなる」ということです。


Gore&Giletの本でも、ソリッドタイプ(ラミネート)を使っています。「カーフライニングよりも硬くなるように設計されているため、トップの裂けのリスクが軽減され、ライニングの質量がギターのトップと残りの部分の間に機械インピーダンスの不一致をもたらし、波を反射してトップに戻し、サイドに吸収されて無駄にならずに音を生成する」のだそうです。トップ側にはソリッドタイプ(ラミネート)、バック側には普通のカーフドライニングを使用しています。


まったく逆の考え方をしているビルダーもいます。


次機種のライニングをどうすべきか少し迷っています。


P.S.異なる視点ですが、サイドの前面を覆ってしまうビルダーもいます。ギター内部の表面積を小さくして内部で音を反射しやすくするのだそうです。
 



nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。