ビンテージ処理した木材の接着剤 は何を使う? [tools/jigs]
木工の接着にはすべてタイトボンドを使用してきましたが、トリファイド(焙焼)処理した木材を貼り付けるのにタイトボンドでよいか気になります。
次機種(オリジナルギター4)には、トリファイド処理されたトップを使うことを考えています。楽器の音圧は振動領域(実効面積)/ 重さに比例する ので、これを最大限にするには、まずトップの密度を下げる必要があります。そのためにはこの処理が有効だと思います。
トリファイド処理が可逆的(物理的な)処理であれば、しばらく水分を馴染ませることで、タイトボンドでも良いかもしれません。しかし、タイトボンドは、浸透することにより接着するので、浸透にかかる時間は長いでしょうから、トリファイド処理された木材には不適であると考えられます。
普通に考えると自然にビンテージになった(老化した)木材には膠を使っているでしょうから、同じ状態になったと考えると膠が使えると思います。
膠接着は、修理の際に接着部分を加熱して、部品を損傷させることなく、剥がすことができます。つまり、膠は浸透ではなく分子結合を形成することによって接着するものです。ガラスにしっかりと接着することも可能といわれています。
トリファイド処理されたトップ同士のブックマッチ
トリファイド処理されたトップと通常のブレース
トリファイド処理されたトップと通常のブリッジ
fish glueが良いとの記事もありますが、膠を試してみたいと思います。
2023-04-30 08:46
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