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ビンテージ処理3 [woods]

木材は経年で具体的にどんな変化があるのでしょうか。

トリファイドギターの耐久性は大丈夫なのでしょうか?トリファイド加工したギターを最初に作ったのはスカンジナビアのルシアで、まだ20年位しか経っていないそうです。


ヘミセルロースは時間の経過とともにゆっくりと分解されます(記憶が正しければ約 1%/10 年)。ヘミセルロースは、木材繊維を結合するリグニン「接着剤」の「フィラー」であり、空気から水分を吸収する木材の要素でもあります. 分解すると、木材が保持できる水分が少なくなるため、少し収縮して安定します。トレファクションの目的は、ヘミセルロースを調理することです。(https://umgf.com/torrified-braces-t210447.html のアランカルースの意見より)


ヘミセルロース(hemicellulose)とは、植物細胞壁に含まれる、不溶性であり非結晶性の多糖類の総称です。 植物の細胞壁で、セルロースやリグニン各々を「結合させる機能」を担っています。(Wikipediaより)


マーク・ダルトンの記事にトリファイド加工の処理内容が載っています。

「まず、木材を通常の方法でキルン乾燥させ、水分レベルを 6〜10% にします。その後、トレファクションキルンで大気中の水分と酸素レベルを制御しながら、高温で木材を「調理」します。水分レベルが 0% になった後、木材は調湿室に置かれ、水分レベルが3〜 6% に上げられます。結果として得られる木材は、木材から水と樹液が放出されるときにセルが閉じるため、特に楽器の寿命中に大気中の湿気にさらされることに対して、より優れた安定性を誇っています。」「唯一の欠点は、一部のプレーヤーは金色を好まず、代わりに時間の経過とともに自然に木材が老化するのを見ることを好むかもしれない」とも言っており、推奨しています。

適切に焙焼されれば、問題は起こらないということです。

ダナ・ボジョアも推奨しています。「焙焼は木炭を作るのと同じプロセスです。木材は燃焼点を超えて加熱されますが、酸素は遮断されます」と Dana は説明します。「酸素がなければ、木材自体は燃焼できません。木材から出るガスは燃焼します。十分に長く加熱すると、(木材は)炭になります。(ギターウッドの)秘訣は、木材を適切な温度で適切な時間だけ加熱することです。構造試験により、木材の種類ごとに必要な熱と持続時間の理想的な「レシピ」が異なることが明らかになりました。」「粘性材料が鉱物化して固体に変換された後、木材はより自由に振動します。セルを閉じると、木材が大気中の水分を吸収するのを防ぎ、寸法安定性が向上します。これらの変化はトーンウッドで自然に発生しますが、完了するまでに数十年かかります。トレファクションは自然な老化プロセスを加速するだけですが、適切に行わなければなりません。」

上の記事にも出てきますが、問題は接着です。当然、木は変化するのでタイトボンドが使用でないのではないかということです。

fish glueが良いとの記事があります。より強力な木工接着剤とのことですが、詳しい説明がありません。

https://www.stickyaide.com/fish-glue-vs-hide-glue/

トリファイド加工されたトップのブックマッチ

トリファイド加工されたトップとブレース

トリファイド加工されたトップとブリッジ

がありますが、試してみるしかないですね。

 

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