SSブログ

サインスイープ法 [technical terms]

系の周波数特性を測定するには、その系を特定の信号で励振する必要があります。方法は、大きく分けて2種あります。
1.単一周波数(サイン波)
2.広帯域信号(インパルス、チャープ波)
*チャープ波とは、時間とともに周波数が変化するサイン波のことです。
1.のサインスイープ法とは、単一の周波数で系を加振して、一点だけの応答を得て、周波数をかえながら、計測していくことで、応答全体を求めるやり方です。1回の計測で、1周波数の応答(=伝達関数)を求めるので、多くの点を同時に求めるFFTは必要ありません。
・ダイナミックレンジが広く使える。
・振幅を自由に制御できる。
・帯域や分解能を自由に設定できる。
等の利点がありますが、欠点は、時間がかかることです。かなり大掛かりなシステム、建物や橋などを計測するときに使われます。
ギターの周波数特性を測定する場合には、帯域も広くなく、ダイナミックレンジもそれほど必要ないため、インパルスやチャープ波を使用してフーリエ変換する方法が取られています。
<参考ページ>
スピーカーシステムの周波数特性の測定方法
基礎からの周波数分析




nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

2自由度システムインパルス応答 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。