SSブログ

サイドにトップ・バックを貼る。 [woodwork]

トップやバックの貼り付け自体は、取り立てて複雑なことはありません。
貼る前にモールドに入れたサイドにトップとバックをスプールクランプで固定して、ボイシングをするので、サイドのトップ及びバックのブレースと嵌合する部分の切り込みを入れる等、それまでの準備が大変です。

テールエンド接着.JPG
サイドを作ります。
・サイドはベンディング後、モールドに入れてテール側の木目を合わせます。
・テールエンドの飾りを付けないため、完成時にテールエンドの木目がそのまま出るので、ぴったりと合わせる必要があります。
・木目がずれないように合わせて、サイドの接着と同時にテールエンドブロックを接着します。
・ロワーボウトの厚さを115mm、アッパーボウトは厚さ100mmです。
ネックブロックを接着.JPG
・次にネックブロックをネック側サイドと同時に接着します。
ライニング貼り付け.JPG
・ライニングを貼り付ける前に、厚さを完成時に近づけておかないと、ライニング自体を削ることになります。
・ライニングを貼り付けます。
・サイドの木目に沿った割れ防止のために、スプリントを貼り付けます。
・トランスバースブレース、Xブレース位置に切り込みを入れ、ブレースとライニングを嵌合するようにします。バインディングをしないので、サイドを厚み方向に残して、カットします。ここまでが準備段階です。

トップとの嵌合調整が終わったら、サイドをモールドに固定して、さらに、トップをスプールクランプで留めて、ボイシングを行います。この時点でトップを貼り付ける準備はすべて整っています。

トップ接着内側.JPG
 次に、トップとバックをサイドに固定することで、完成状態でモールドに固定して、ボイシングできるように、バックも貼り付ける状態に加工します。
・トランスバースブレース、第2ブレース、第3ブレース位置に切り込みを入れ、ブレースとライニングを嵌合するようにします。バック側もバインディングをしないので、サイドを厚み方向に残して、カットします。ここでバックを貼り付ける準備も整いました。

モールドを介して、トップ、バックをスプールクランプで留めることにより、トップとバックの周囲をスプールクランプで固定してボイシングします。トップ、バックのボイシングが終了したら、トップを接着します。サイドとトップの嵌合性は確認されているので、接着面を均して隙間を確認します。

トップ接着完成.JPG
接着するときには、モールドを製作した時のギター型の板(12mm)を上からスプールクランプで共締めして留めます。以前の記事にも書きましたが、スプールクランプだけでは、その間が浮き気味になるので、それを抑えるために使います。45%RH以下の低湿で接着するのが良いとされています。
バック貼り付け.JPG
バックもモールドを製作した時のギター型の板(12mm)を介して接着します。
バック側はブレースにもRを付けているので、バックの場合は、周囲に2mm厚のコルクを貼った側を使います。


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。