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サイドベンディング [woodwork]

ベンディングアイロン.JPG
サイド曲げは、同じ長さや幅でも木材の種類でやり易さが異なります。
この動画のようにベンディング専用治具でやる方法もあり、この方法が確実だと思いますが、かなり大がかりな治具なので、私はベンディングアイロンを使っています。

サイド作図.JPG
サイドに作図する時からの準備が重要です。
000タイプのボディサイズの場合、サイド片側の長さは750mmです。
ネック側始点(木目を左右で合わせるために引き直してます。)から
①アッバーボウトの頂点:125mm
②ウエスト:280mm(〇がついている所、曲げ方向が反対になる。)
③ロワーボウトの頂点:520mm
ベンディングする頂点に木目方向に垂直に線を引きます。そこがベンディングをするときの開始点になります。

曲げる前に木に霧吹きを使って曲げる5分前に水をかけておきます。
曲げ具合を見るために、モールドを用意しておきます。

モールドに嵌める。.JPG
1.ウエストから曲げていきます。ウエストは曲げ方向が他の部分とは逆ですから、作図時にも反対側に線を引いておきます。
 ベンディングアイロンは、高温にしておきます。メモリはMaxから1つ下です。設定温度に達するのに30分位かかります。ローズウッドは、温度を上げ過ぎると焦げやすいのとヤニがアイロンにつきやすいです。両手で力をかけ、ゆっくり曲げていきます。アイロンに木を当てておくと直ぐに水分は蒸発してしまいますから、こまめに霧吹きで水を吹きつける必要があります。ある程度の角度になったら、モールドにあてて確認します。まだ角度が足りないなら、水を吹いて、さらに曲げていきます。

2.次にアッパーボウトに移ります。アッパーボウトの頂点から同じように曲げていきます。円形の形状に合わせてベンディングアイロンに接する点を少しづつずらしながら行います。ウエストと交互にモールドに合わせて曲げ具合を確認しながら行います。

3.最後にロワーボウトの頂点から同じように曲げていきます。形状に合わせて少しづつ接する点をずらしながら行います。

4.全体が整ったら、モールドに嵌めてクランプに止めて一昼夜置きます。

サイド曲げ終了.JPG
マホガニー、ローズウッド、メイプルで経験しましたが、木によって曲げ易さが異なります。マホガニーは脆く曲げるのには注意が必要です。ローズウッドは硬いですが粘りもあり、かなり強く力をいれてもそれなりに曲げることができます。メイプルは木自体が柔らかく、腰もあり曲げ易いですが、癖がつきにくいです。

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