オリジナルギター1-8 ヒールブロック調整 [original guitar1]
注:「フィンガーボード」=「フレットボード」は同じものとして考えてください。言い方が交じっています。
まずは、トラスロッドの溝を2mm(前回の検討で0.4mm以上)深くします(説明が前後しましたが、トラスロッド加工のところで既になっています。)
次は、フィンガーボード裏の補強部材を収めるためのスペースを確保します。ネックが収まるアリ溝は22mm(写真横軸方向)、このブロックの長さは57mmでトップのトランスバースブレースまでの距離はあわせて79mmです(後でわかりましたが、この間には4mmの隙間があります)。溝の幅(縦軸)は40mmで、中心にトラスロッドが通る溝が12mmで、2.5mm程深く掘ってあります。補強部材が入る幅は14mm x 2本分とってあります。
厚みは、ボディ端から100mmで7mm+トップの厚み2.7mm=9.7mm 、前回のネック仕込み角の検討で0.9°の傾きでボディ端に向かって低くなるので、ボディ端から79mmで9.4mm、ボディ端から22mmで8.5mm、ボディ端で8.1mmになります。
フィンガーボード裏の補強部材をつくります。トラスロッドを挟んで隙間を1mm取って幅は13mm、前後2mmの隙間をとって長さは53mm、ボディ端側に近い(24mm)厚みは8.5mm 遠い(77mm)厚みは9.3mmのサイズのブロックを作ればよいことになります。この中心に、鬼面ナットM5x8 をねじ込みます。
(この写真は、サイドのトップ接着面を調整する前の写真です。実は、設計当初はトップを凸にしようと考えていました。それで、サイドのサドル位置は中心より下がっているので、12mm厚の板の上をネック延長線上の曲尺が通過しています。)
トップをサイドに貼り付ける前に、ヒールブロック及びネック仕込み角度、サドル高さ位置の調整や位置関係を確認します。角度や寸法を細かく設計していますが、設計通りに加工することは、精度やばらつきを含めできません。
重要なことは、
①サドル高さが正しく取れているか?
②ヒールブロックとトップ、フィンガーボードは隙間なく接着できるか?
ということです。
まず、サイドのトップ接着面を平らにし、ボディ端で1.6mmの隙間ができるように、サイド+ヒールブロック表面をやすります。次に、写真のようにサドル部分に角材を置き、フィンガーボードからの延長線上に(ブリッジ+トップ+0.5mm-フィンガーボード厚の合計)が来るかを確認します。
ネック(フィンガーボードなし)の延長線上の曲尺はサドル位置で、
①トップ厚み2.7mm
②ブリッジ厚み8.5mm
③fallawayの為に取った0.5mm
なので、サイドの仮想平面より11.7-4.5(フィンガーボード厚)=7.2mm上に来るはずです。この数字より、1.5mm程度余裕を持ちます。弦の張力がかかる方向(順ぞり)は、サドルを低くする必要があるので、高め方向に余裕があるのがベターです。
まずは、トラスロッドの溝を2mm(前回の検討で0.4mm以上)深くします(説明が前後しましたが、トラスロッド加工のところで既になっています。)
次は、フィンガーボード裏の補強部材を収めるためのスペースを確保します。ネックが収まるアリ溝は22mm(写真横軸方向)、このブロックの長さは57mmでトップのトランスバースブレースまでの距離はあわせて79mmです(後でわかりましたが、この間には4mmの隙間があります)。溝の幅(縦軸)は40mmで、中心にトラスロッドが通る溝が12mmで、2.5mm程深く掘ってあります。補強部材が入る幅は14mm x 2本分とってあります。
厚みは、ボディ端から100mmで7mm+トップの厚み2.7mm=9.7mm 、前回のネック仕込み角の検討で0.9°の傾きでボディ端に向かって低くなるので、ボディ端から79mmで9.4mm、ボディ端から22mmで8.5mm、ボディ端で8.1mmになります。
フィンガーボード裏の補強部材をつくります。トラスロッドを挟んで隙間を1mm取って幅は13mm、前後2mmの隙間をとって長さは53mm、ボディ端側に近い(24mm)厚みは8.5mm 遠い(77mm)厚みは9.3mmのサイズのブロックを作ればよいことになります。この中心に、鬼面ナットM5x8 をねじ込みます。
(この写真は、サイドのトップ接着面を調整する前の写真です。実は、設計当初はトップを凸にしようと考えていました。それで、サイドのサドル位置は中心より下がっているので、12mm厚の板の上をネック延長線上の曲尺が通過しています。)
トップをサイドに貼り付ける前に、ヒールブロック及びネック仕込み角度、サドル高さ位置の調整や位置関係を確認します。角度や寸法を細かく設計していますが、設計通りに加工することは、精度やばらつきを含めできません。
重要なことは、
①サドル高さが正しく取れているか?
②ヒールブロックとトップ、フィンガーボードは隙間なく接着できるか?
ということです。
まず、サイドのトップ接着面を平らにし、ボディ端で1.6mmの隙間ができるように、サイド+ヒールブロック表面をやすります。次に、写真のようにサドル部分に角材を置き、フィンガーボードからの延長線上に(ブリッジ+トップ+0.5mm-フィンガーボード厚の合計)が来るかを確認します。
ネック(フィンガーボードなし)の延長線上の曲尺はサドル位置で、
①トップ厚み2.7mm
②ブリッジ厚み8.5mm
③fallawayの為に取った0.5mm
なので、サイドの仮想平面より11.7-4.5(フィンガーボード厚)=7.2mm上に来るはずです。この数字より、1.5mm程度余裕を持ちます。弦の張力がかかる方向(順ぞり)は、サドルを低くする必要があるので、高め方向に余裕があるのがベターです。
2021-09-29 09:54
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