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オリジナルギター1-3 [original guitar1]

第1期間 2007/2/13から2008/5/18にやったことを、ざーっと、書いていきます。

木材の購入をして、
トップ材の購入
バック&サイド材の購入
その他の木材の購入

環境の準備
も行い、

ある程度の工具類も揃えて、製作にはいります。

工具など部品も含めて、購入時の注意を載せておきます。

1.必要に迫られてから購入することです。頭の中で考えただけでは、使わない余計なものも購入することなります。かく言う私もいらないものをたくさんかってしまいました。
 例えば、カンナは良く加工するときに出てきますが、私はブレースを削る時の小型の物以外は、使いません。これは、その人が持っている技術力と好き好きです。
 電動工具は、回転するものによる事故が一番怖いです。今、私は電動ドリル、電動サンダー、ドレメル小型ルーターの3つしか使いません。それでも手で止められない刃のついた回転体が体の近で動くのは怖いです。防護のための眼鏡は必需品です。
2.中華製(made in China)は安いが品質もそれなり。これも数々の失敗をしました。Amazon等で売っている中華製はおどろくほど安いのですが、品質もそれなりです。工具は良いものは大変高いので、ついつい中華製をたよってしまうのですが、がっかりする物が多いです。部品もよく吟味して買いましょう。


接着にはすべてタイトボンドを使用します。115ml で1台分は十分です。むしろ、何年も使えないのでなるべく小さいモノを買いましょう。


1.トップブックマッチ
完成時に表になるきれいな面(木目が隣り合わせであった面)を決定し、面を合わせて、重ねます。

2枚一緒に接着面を同時にやすります。
ベニヤ板(ボディのモールドを作った時に残った端材 600 x 45mm)に紙やすり#60を貼ったものを使います。

木工用やすり.jpg
紙やすりは、100円/枚以下なので気軽に買えます。番手が同じならば同じだと思って買ってしまいがちですが、金属布ベース(黒)、木工紙ベース(茶色)、木工用空研ぎ(うす灰色)、木工水研ぎ(濃い灰色)等いろいろと違います。数字が小さい程粗く、大きい程細かいのは同じです。私が使うのは
空研ぎ #60 #120 #240 #400 #600
水研ぎ #800 #1000 #2000
(写真の左が空研ぎ用、右が水研ぎ用です。目詰まりしにくいです。)

ベニヤ板に紙やすりを貼り付けるのに、両面テープを使いますが、まずは板にマスキングテープを貼ってから、その上に両面テープを貼り、紙やすりを貼ります。こうしておかないと、紙やすりが消耗してきて貼りかえる時にベニヤ板から両面テープが剝がれずに苦労します。

多少斜めになっても貼り合わせ面になるので、問題ありません。ぴったりかどうか確認するには、裏から光にあてることです。ちょっとでも光が漏れたらまだ隙間があるということです。もう一度やすります。

これを何回か繰り返し、光が漏れなくなったら、OKです。ブックマッチする面が整いました。ここは、隙間ができていると後で剥がれの原因になるので、妥協せずに行います。

トップを接ぐ.JPG
ブックマッチします。

ブックマッチする接着面にタイトボンドを塗り、貼り合わせます。トップが台と接着しないように、ラップまたはパラフィン紙を挟みます。

ベニヤ板(600x45mm)をFクランプで固定します。そこに貼り合わせた2枚の板を押し当て、反対方向からもう一枚のベニヤ板で押し付けて、F型クランプで固定します。中央にラップまたはパラフィン紙を挟み、上からもう一枚ベニヤ板で押さえつけ、CクランプやFクランプで固定します。真ん中が浮かないように確認してください。

この状態で、一昼夜おきます。

2.ロゼッタとサウンドホール開け
ロゼッタ.JPG
1台目なのでちょっとやってみたかった貝を使いました。音には全く関係ありませんので割愛します。
ただ、サウンドホールは今後とも開けなければならないので、工具の紹介をします。
Soundhole and Rosette Routing Jig これはドレメルルータ用工具で、とても便利です。

3.ギターの外形カット
バンドソーを持っていれば使うのでしょうが、ないのでのこぎりで直線的に切っていきます。1.5cm位外側を切っていきます。レザーソー 180mm 薄刃を使っています。この工具は、最も使用頻度の高い工具の1つです。

4.トップブレーシング
ブロックを買って自分で切ることもできます。1台目はそうしましたが、面倒です。ブレーシング材はブロックで売っていますが、カットしてもらいましょう。

ブレーシングの厚みは、8mmでgrellierの図面を参考にして、スキャロップの形を決めたと思います。何の参考にもなりません。

ブレースをトップに接着してから形を整えるのはノミで削る量が増えて大変だと思い、接着前に外形を決め、削りました。

ブレーシング下書き.JPG
外形カットしたトップにブレース位置を0.5mmシャーペンで直接書きます。

ブレース貼り付け.JPG
そこにブレースを仮置きします。そして、カムクランプとFクランプで止めます。カムクランプの深さは215mm(8-1/2")あり、ブレース接着には必需品です。

接着前に仮クランプして、最後までできるか(下のワークベンチに引っ掛かり止められないことがあります)確認しましょう。

一度にすべてのブレースができればいいのですが、2回に分けないと難しいです。

ブレースを接着するには、ゴーバーデッキを使うやり方があります。特に、トップやバックにラディウスディッシュでRをつける場合には有効なやり方ですが、必要以上にスペースを取りそうなのでクランプで済ませています。

5.バックブックマッチ
バックもブックマッチも基本的にトップと同じです。隙間ができていると後で剥がれの原因になるので、妥協せずに行います。

6.バックの外形カット
特に特別なことはありません。バックセンターも入れていますが、これも音とは関係ありません。

7.バックブレーシング
バックブレース.JPG
ブレースにRを付けています。バックだけはRを付けようとしています。これは最終的にはうまくいかず、バックは平らになっています。

8.サイドベンディング
サイドベンディング.JPG

ベンディングアイロン.JPG
サイドの厚みは2.0mmです。サイドベンドは、サイド材を水で湿らせた後、ベンディングアイロン
にサイドを押しつけ曲げていきます。まず、長方形に木材を切りだします。

ボイシングのことなどあまり考えていませんでしたが、低音を出そうとして、ボディを厚くしようと考えていました。で、仕上がりのヒール部分は100mm テイル部分を110mmにするために、幅は120mmにしました。

曲げる3頂点(アッパーボウトの頂点、ウエストのもっともくびれている点、ロワーボウトの頂点)に印をつけます。

まず、水に5分程度つけます。モールドを用意しておいて、曲げながらこれに合わせていきます。

ウエストから曲げていきます。次にアッパーボウト、ロワーボウトの順に曲げます。ベンディングアイロンの温度かなり熱くします。最高から少し下げたところにします。マホガニーは脆いので注意が必要です。ローズウッドの方が腰があります。3つの頂点を大まかに曲げたら、モールドに合わせながら、微調していきます。少しコツが必要です。初めての時は薄いベニヤ板で練習してから、本物で行うようにしましょう。私もそうしました。

9.ヒールブロック、テイルブロックの接着
ヒールブロック.JPG
ヒール、テイルブロック.JPG
ヒールブロック(ネックをつなぐブロック)とテールブロックを作ります。
ヒールブロックは、ネックとダブテイル接続するように溝を切りました。手で加工するにはこの接続は難しすぎます。最終的にはこの接続は使いませんでした。後で詳しく述べます。

サイドの下書き(曲げ頂点、全長とその幅寸法を書く)をしっかりとする必要があります。1台目は、全長寸法の認識があまかったので、ヒールとテールの両方で長さ不足で隙間が空いてしまいました。

10.サイドの完成
サイド補強.JPG
サイドの補強は、単板のサイドは木目方向に裂ける恐れがあるためサイド全長で10本ほど取り付けます。バックの端切れを10mm幅に切って使用します。

ライニングは出来上がり品が販売されているのでそれを使います。ダブルクリップ25mmで挟んでを取り付けたら、サイドの完成です。
サイド完成.JPG
サイドには2つの考え方があります。
①重さも含めてとにかく軽くして、サイド全体も振動するようにし、明るい軽い音を出す。
②サイドをなるべく重くし、剛性(ダブルサイド等)を高めてサイドの振動を抑え、重厚な音を出す。
1台目はマホガニーを使用していますが、低音を出したかったために厚くしたので目標が定まっていなかったと思います。

11.ネックの粗削り
ネックブロック.JPG
くの字型の材料とヒール材の2つに分かれています。加工がかなり難しいので、接着する前にだいたいの形に整えてから、接着します。
ネック.JPG
この写真は、ある程度作った後のものです。

ツールとしては、写真にも写っていますが、シントー のこヤスリ L E2101 が便利です。通常のヤスリの10倍以上速く整形できます。ギター木工のため買ったうちのベスト3に入るの工具です。ネック用カンナもありますが、断然これが速いです。ただ、鋸カスが沢山出ますのでこまめに掃除機で掃除をしてください。マスクを忘れずに。

Shenandoah M00045のネック形状に合わせようと、まず1,5,10フレットの断面のテンプレートを作りました。

12.フィンガーボードフレット溝切
 フレットボードは、紆余曲折ありました。まず、ローズウッドで溝切をしました。
溝切は、レーザーソーとメジャーとFクランプで行おうとしましたが、失敗しました。間隔を制御するのが無理でした。第2期に行ったフィンガーボードのリペアで詳しく述べます。
 
・ブレース付きトップ
・ブレース付きバック
・ボディ(サイドに補強+ライニング)
・ネック(粗削り)
・フィンガーボード(フィレット間隔ミスアリ)
まで作って中断しました。


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