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トラスロッドによる音質の変化2 @オリジナルギター1 [theories]

前回の続きです。ネットで色々探ってみると、

Modeling and Measurement of Folk Guitar: Truss Rod and Strings in Numerical Analysis of Tone

という論文に行き着きました。結論を言うと、FEMの数値解析でトラスロッドも考慮したということです。その結果、トラスロッドの高周波での影響はあきらかだが、その理由ははっきりとしていません。


論文中、「この論文は、機器を固体の振動体としてだけでなく、複数の部品からなるデバイスとしても扱うモデルを開発することで貢献しました。 入手可能で比較的簡単であるため、フォークギターが研究に選ばれました。 この研究が他の研究と異なるのは、弦とトラスロッドのアクティブな動作をモデルに含めていることです。 この内容は、ギターのセットアップがサウンドにどれほど大きな影響を与えるかという観察に基づいています。 弦のアクション、弦のゲージと張力、トラスロッドのプレストレス(ネックの曲率)などの調整可能なパラメーターがギタートーンに決定的な影響を与える可能性があることは、ほとんどのギタリストにとって周知の事実です。」と述べているので、何らかの影響があるのは確かでしょう。


これについては、さらにさらに調査が必要です。


P.S. トラスロッドの共振対策という副産物を見つけました。


トラスロッドの共振対策

トラスロッドがネック内部で共振するのを防ぐため、トラスロッドには防振チューブを被せてあることが多いのですが、稀にネックの中でトラスロッドに遊びがあるために異音や音の詰まりなどの症状が出ることがあります。その場合は、ネックの反り状態が良好であっても、トラスロッドナットを少し締めこむと解決することが多いです。(ネック反りに影響がない範囲で)どうしてもトラスロッドの共振が消えず、そのネックをあきらめきれない場合、指板上面のポジションマークを外し、そこからトラスロッドに向けて穴を開けて接着剤を注入という最終手段もあります。


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