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MEASUREMENTS OF ACOUSTIC GUITAR TOP PLATES DURING THE VOICING PROCESS [voicing]

MEASUREMENTS OF ACOUSTIC GUITAR TOP PLATES DURING THE VOICING PROCESS

Mark Rau

Center for Computer Research in Music and Acoustics (CCRMA), Stanford University, Stanford, California, USA email: mrau@ccrma.stanford.edu 

Richard Hoover 

Santa Cruz Guitar Company, Santa Cruz, California, USA 

ICSV26, Montreal, 7-11 July 2019


ボイシングプロセス中のアコースティックギターのトッププレート測定

ここの論文では、スチール弦アコースティックギターのトップブレーシングに焦点を当てています。ブレーシングはギター製作の最も重要なポイントといわれますが、ブレーシンングプロセスは依然として大部分は定性的です。この論文は、まだ研究の最初の段階で、結論のようなものは出ていません。しかし、ルシアが行ったブレーシングの写真と減衰率の変化が表されているので、どの状態で変化しているのかが分かります。


 ここでは、入力アドミタンス(周波数領域で、構造振動の速度を入力駆動力で割ったもの)を測定し、構造の振動特性を表します。入力アドミタンスは振動しやすさを示しています。マスタールシアのブレーシング方法に基づいて、どう削ったらどう変化するか、適切にヴォイシングすることを定量化することで、見習いの製作者に教えるのに役立てるという目的があります。


 二人のルシアが、アコースティックギターのトッププレート(オーケストラモデル(OM)サイズのギターで、トップ、ブレースともアディロンダックスプルース)のボイシングプロセスを実際にやっている途中で振動モードがどのように変化するかを調べています。


ギタートップを構造的にサポートするブレースを削ることは、特定の共鳴を強調することができます。Xブレース、トーンブレース、サイドストラット(一般にフィンガーブレース)を削ります。ブレーシングを確認する一般的な方法は、タッピングです。タップして聞こえる共鳴を引き出し、複数の倍音を聞くことができる豊かなタップトーンを作り出します。


二人のタッピング方法は異なっており、一人は4か所(ブリッジが配置される場所、ロワーボウト、アッパーボウト、およびエンドピンの近く)をタッピングしますが、もう一人はブリッジの位置でのみタッピングします。しかし、モード周波数とダンピングは同じで、モード振幅のみが励起位置によって変化します。


アドミタンス測定は、後でブリッジが配置される場所でおこないます。


図2は、このボイシングプロセスで4つのプロセス 

(a)ブレースが彫刻される前

(b)(c)2つの中間の彫刻段階

(d)ブレースが完全に彫刻された後に測定

が、写真に示されています。


モードフィッティングも行っていますが、今回の結果は直接関係がありません。今後の展開に必要になるということなのでしょう。


1kHz未満で比較的アドミタンスが大きい(抵抗が少なく、共振しやすい)いくつかの顕著なモードの減衰率を測定しています。減衰率が低いということは、弦のエネルギーがその周波数で楽器に簡単に伝わり、強く放射された音になるということを意味します。

「最初の削られていないブレースから次の中間段階でモードが大幅に変化する」「2つのギタートップの間で(つまり二人のルシアで)モード周波数にかなり大きなばらつきがある」というようなことが書かれていますが、当たり前で、それを今後どう定量化していくかが課題であると考えられます。


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