工具・治具0 電動工具 [tools/jigs]
製作工程を20工程に分けて何回かにわたり、工程毎に使用する工具・治具・消耗品類の紹介をします。
まず、工具一般について購入時の注意を。
①必要に迫られてから購入することです。頭の中で考えただけでは、使わない余計なものも購入することなります。私もいらないものをたくさん購入しました。例えば、カンナは良く加工するときに出てきますが、私はブレースを削る時の小型の物以外は、使いません。これは、その人が持っている技術力と好き好きです。
②電動工具は、回転するものによる事故が一番怖いです。今、私は電動ドリル、電動サンダー、ドレメル小型ルーターの3つしか使いません。それでも手で止められない刃のついた回転体が体の近で動くのは怖いです。防護のための眼鏡は必需品です。
③中華製(made in China)は安いが品質もそれなり。これも数々の失敗をしました。Amazon等で売っている中華製はおどろくほど安いのですが、品質もそれなりです。工具は良いものは大変高いので、ついつい中華製にたよってしまうのですが、がっかりする物が多いです。部品もよく吟味して買いましょう。
今日は、電動工具について載せておきます。
電動工具は3つしか使用しません。極力使わないようにしています。安全基準は、目隠しをして触わることができるかです。特に刃物が回転するものは、絶対ケガしないように、万全の態勢で臨むように心がけています。保護メガネ、皮手袋、使っていない時やビット交換時は電源コードを抜く(電池式はできないので買わない)ことを徹底してやっています。
1.電動ドリル
これは、刃物が回転するので注意が必要です。
ペグチューナーの取り付け穴、トランバースブレースのトラスロッド調整穴、ブリッジピン穴、ネックボルトオンオフ取り付け穴加工に使用します。
マキタ、ハイコーキ、Boschとかあります。10,000円以下で買えます。あまり安いものは買わないほうが良いと思います。かくいう私も安いもので失敗しました。メーカーは忘れました。表面のカバーが加水分解してベトベトになりました。アルコールで拭いて掃除をしてまだ使っていますが。
ビットの購入には、何点か注意することがあります。
①セット品は購入しないほうが良い。まったく使用しない径(右図)がかなり出てきます。本当に必要な径だけ購入しましょう。私は以下のようなものを揃えています(左図)。
・2mm(これだけ鉄工用、先がないもの) フィンガーボードポジションマーク
・2.5mm 径の大きな穴を開ける時に中心穴を開ける時
・4.5mm ブリッジピン穴(こちらはいらないかも)
・5.0mm ブリッジピン穴 ネック取り付けブロック穴(M5)
・6.0mm ネック取り付けブロック穴(M6)
・7.5mm M5鬼目ナット取付穴 トラスロッド調整穴 ペグチューナー表穴
・8.5mm M6鬼目ナット取付穴
・10.0mm ペグチューナー裏穴(推進力のないもの)
・面取り ブリッジピンの面取り用
2mmフィンガーボードポジションマークは、ドリルに取り付けずに手で回して穴を開けます。フィンガーボードのところで説明します(木工用2.0mm径の物は先端が折れやすい)。
ブリッジピン穴の面取りのビットを3種載せましたが、結論から言うと右端の砥石(カインズホーム)が良いです。左のビットは出来上がりが綺麗にならない、中央は角度が強すぎです。
②ビットには推進力のあるもの(スクリュータイプ)とそうでないものがあります。特にペグチューナーのように2段階(裏は10mm、表7.5mm)取付穴の場合、推進力のあるもの使うと深さの制御が効かず、貫通してしまいます。でも、貫通しても少しガタが出るだけで取り付けられます。推進力がある方が穴は綺麗に空きますが、深さ制御はできません。
③木工用2.0mm径の物は先端が折れやすい。径の大きな穴を開ける時に中心穴を開ける時は、2.5mmを使いましょう。
2.ドレメルミニルーター Multi-Pro Model395
今は、型番は3000シリーズとか4000シリーズになっています。回転数が制御できるタイプです。購入した目的は、貝類の装飾、パーフリング、バインディングだったのですが、音に関連ないことはやらない方針にしたので、ネックのトラスロッド溝、サウンドホール開け、ロゼッタの溝加工にだけ使用します。
径が小さいルーターですが、これも高速回転するので危ないです。
StewMacのルーターベースを付けて使用します。
サウンドホール穴開けやロゼッタ溝には、さらにStewMacのSoundhole and Rosette Routing Jig(写真下)をセットして、ビットは3.2mm(ルータービット 650)を使っています。
トラスロッド溝切には、自作の治具を使ってこの間をスライドさせます。ビットは6.4mm(ルータービット654)を使います。トラスロッドは10~11mm幅深さ10mmなので幅方向に2回、深さは4回繰り返します。カーボングラファイトロッドは、3.2mm(ルータービット 650)で行います。
ネックのトラスロッド溝は通常、大きなルーターで行いますが、かなり危なそうなので、また使い道も少ないので、購入していません。
3.電動サンダー Black decker KA2000
これは振動するだけなので危なくありません。トップ、バック、サイドの厚み調整には必需品です。厚みを0.1mm減らすのも手動ではかなりの時間と力がいります。なので、トーンウッドを購入するときになるべく最終厚みに近づけて購入しましょう。
安いものは、3,000円くらいから、高いものは15,000円くらいするものもあります。私は5,000円位のアイロン型を購入しました。集塵機能はあまり効果がありません。丸形回転式もありますが、使用したことがないのでコメントできません。
埃がすごく出ます。部屋の中でやると部屋中が埃だらけになりますので、何らかの対応(簡易ビニールハウスを作るとか)を取ってください。
私は晴れた日に外で行うようにしてます。
電池駆動等便利な機能がありますのでお好みで。
これら以外に電気を使う工具としては、ベンディングアイロンがあります。熱をかけサイドを曲げる工具ですが、熱に注意すれば危なくはありません。
<今日のポリシー>
2.様々な工具が必要になるが、電動工具は極力使わない。
まず、工具一般について購入時の注意を。
①必要に迫られてから購入することです。頭の中で考えただけでは、使わない余計なものも購入することなります。私もいらないものをたくさん購入しました。例えば、カンナは良く加工するときに出てきますが、私はブレースを削る時の小型の物以外は、使いません。これは、その人が持っている技術力と好き好きです。
②電動工具は、回転するものによる事故が一番怖いです。今、私は電動ドリル、電動サンダー、ドレメル小型ルーターの3つしか使いません。それでも手で止められない刃のついた回転体が体の近で動くのは怖いです。防護のための眼鏡は必需品です。
③中華製(made in China)は安いが品質もそれなり。これも数々の失敗をしました。Amazon等で売っている中華製はおどろくほど安いのですが、品質もそれなりです。工具は良いものは大変高いので、ついつい中華製にたよってしまうのですが、がっかりする物が多いです。部品もよく吟味して買いましょう。
今日は、電動工具について載せておきます。
電動工具は3つしか使用しません。極力使わないようにしています。安全基準は、目隠しをして触わることができるかです。特に刃物が回転するものは、絶対ケガしないように、万全の態勢で臨むように心がけています。保護メガネ、皮手袋、使っていない時やビット交換時は電源コードを抜く(電池式はできないので買わない)ことを徹底してやっています。
1.電動ドリル
これは、刃物が回転するので注意が必要です。
ペグチューナーの取り付け穴、トランバースブレースのトラスロッド調整穴、ブリッジピン穴、ネックボルトオンオフ取り付け穴加工に使用します。
マキタ、ハイコーキ、Boschとかあります。10,000円以下で買えます。あまり安いものは買わないほうが良いと思います。かくいう私も安いもので失敗しました。メーカーは忘れました。表面のカバーが加水分解してベトベトになりました。アルコールで拭いて掃除をしてまだ使っていますが。
ビットの購入には、何点か注意することがあります。
①セット品は購入しないほうが良い。まったく使用しない径(右図)がかなり出てきます。本当に必要な径だけ購入しましょう。私は以下のようなものを揃えています(左図)。
・2mm(これだけ鉄工用、先がないもの) フィンガーボードポジションマーク
・2.5mm 径の大きな穴を開ける時に中心穴を開ける時
・4.5mm ブリッジピン穴(こちらはいらないかも)
・5.0mm ブリッジピン穴 ネック取り付けブロック穴(M5)
・6.0mm ネック取り付けブロック穴(M6)
・7.5mm M5鬼目ナット取付穴 トラスロッド調整穴 ペグチューナー表穴
・8.5mm M6鬼目ナット取付穴
・10.0mm ペグチューナー裏穴(推進力のないもの)
・面取り ブリッジピンの面取り用
2mmフィンガーボードポジションマークは、ドリルに取り付けずに手で回して穴を開けます。フィンガーボードのところで説明します(木工用2.0mm径の物は先端が折れやすい)。
ブリッジピン穴の面取りのビットを3種載せましたが、結論から言うと右端の砥石(カインズホーム)が良いです。左のビットは出来上がりが綺麗にならない、中央は角度が強すぎです。
②ビットには推進力のあるもの(スクリュータイプ)とそうでないものがあります。特にペグチューナーのように2段階(裏は10mm、表7.5mm)取付穴の場合、推進力のあるもの使うと深さの制御が効かず、貫通してしまいます。でも、貫通しても少しガタが出るだけで取り付けられます。推進力がある方が穴は綺麗に空きますが、深さ制御はできません。
③木工用2.0mm径の物は先端が折れやすい。径の大きな穴を開ける時に中心穴を開ける時は、2.5mmを使いましょう。
2.ドレメルミニルーター Multi-Pro Model395
今は、型番は3000シリーズとか4000シリーズになっています。回転数が制御できるタイプです。購入した目的は、貝類の装飾、パーフリング、バインディングだったのですが、音に関連ないことはやらない方針にしたので、ネックのトラスロッド溝、サウンドホール開け、ロゼッタの溝加工にだけ使用します。
径が小さいルーターですが、これも高速回転するので危ないです。
StewMacのルーターベースを付けて使用します。
サウンドホール穴開けやロゼッタ溝には、さらにStewMacのSoundhole and Rosette Routing Jig(写真下)をセットして、ビットは3.2mm(ルータービット 650)を使っています。
トラスロッド溝切には、自作の治具を使ってこの間をスライドさせます。ビットは6.4mm(ルータービット654)を使います。トラスロッドは10~11mm幅深さ10mmなので幅方向に2回、深さは4回繰り返します。カーボングラファイトロッドは、3.2mm(ルータービット 650)で行います。
ネックのトラスロッド溝は通常、大きなルーターで行いますが、かなり危なそうなので、また使い道も少ないので、購入していません。
3.電動サンダー Black decker KA2000
これは振動するだけなので危なくありません。トップ、バック、サイドの厚み調整には必需品です。厚みを0.1mm減らすのも手動ではかなりの時間と力がいります。なので、トーンウッドを購入するときになるべく最終厚みに近づけて購入しましょう。
安いものは、3,000円くらいから、高いものは15,000円くらいするものもあります。私は5,000円位のアイロン型を購入しました。集塵機能はあまり効果がありません。丸形回転式もありますが、使用したことがないのでコメントできません。
埃がすごく出ます。部屋の中でやると部屋中が埃だらけになりますので、何らかの対応(簡易ビニールハウスを作るとか)を取ってください。
私は晴れた日に外で行うようにしてます。
電池駆動等便利な機能がありますのでお好みで。
これら以外に電気を使う工具としては、ベンディングアイロンがあります。熱をかけサイドを曲げる工具ですが、熱に注意すれば危なくはありません。
<今日のポリシー>
2.様々な工具が必要になるが、電動工具は極力使わない。
2021-12-10 09:15
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0